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2021-03-08 21:10:24

カテゴリー:ブログ



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診療マル秘裏話  号外Vol.1794 令和2年5月5日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)脳梗塞の超急性期に高値となるバイオマーカーを発見
2)日光角化症は紫外線の害で皮膚ガン前ガン状態

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 脳梗塞の超急性期に高値となるバイオマーカーを発見

 
 
 
 
 
 
 
 新潟大学は4月10日、炎症性
蛋白質の一つであるPentraxin3
(PTX3)が、脳梗塞の病型の一
つであるbranch atheromatous
disease(BAD)では超急性期に
高値となり、診断バイオマーカ
ーとなることを初めて明らかに
したと発表しました。この研究
は、同大脳研究所脳神経内科学
分野の二宮格特任助教、金澤雅
人准教授らの研究グループによ
るものです。研究成果は、「Eu
ropean Journal of Neurology」
に掲載されています。脳卒中は、
日本での死因の第4位、寝たき
りの原因の1位となっています。
高齢化社会を迎え、脳卒中患者
さんは急増し、3人に1人が脳卒
中を発症する時代に突入しまし
た。脳梗塞の中でも、BAD は発
症時に症状が軽いことが多く、
特にラクナ梗塞との鑑別が困難
で、入院後から症状が悪化し、
最終的に重篤な後遺症を残すこ
とも多いとされています。現在
までに脳梗塞発症時にBAD を鑑
別できる有効なバイオマーカー
はなく、通常は発症数日後に、
症状が進行することを確認して
初めてBAD と診断されます。

BAD とラクナ梗塞は病態機序が
異なっており、ラクナ梗塞が穿
通枝動脈遠位のリポヒアリノー
シスによる動脈破綻であるのに
対し、BAD は穿通枝動脈の開口
部のアテローム硬化性変化が主
体であるといわれています。炎
症性蛋白質のPTX 3PTX3 は、炎
症反応の初期に関与します。近
年では頸動脈内の不安定プラー
ク内免疫細胞は、BAD 病態に関
与することが指摘されています。
研究グループは、プラークの不
安定化に伴い、炎症を反映する
PTX3PTX3は、BAD の早期診断バ
イオマーカーとなり得ると考え
ました。研究グループは、PTX3
がBAD のバイオマーカーとなり
得るかどうかを検証するために、
93人の脳梗塞入院患者さんにつ
いて、入院時の血清PTX3をELIS
A 法により測定しました。その
結果BAD 患者さんで、血清PTX3
濃度が発症から24時間までの入
院時に有意に高値であることが
明らかになりました。血清PTX3
値に関して2,778pg/mlをカット
オフ値とすると、感度77%、特
異度77%でBADを入院時に診断で
きることも明らかとなりました。

BAD は現在までに有効な診断バ
イオマーカーがありません。研
究グループは、「PTX3を用いて
早期にBAD が鑑別できることで、
新しい治療法に対する前向き研
究を計画することが可能となり、
現在治療が極めて困難な、今後
のBAD の治療開発にも大きく貢
献することができる」と、述べ
ています。また、より診断に寄
与できるキット開発を産学共同
で検討しており、特許出願を行
い、臨床応用することを目指し
て研究を進めているとしていま
す。

早期のCTでの脳梗塞の診断につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 
 化膿した病変の治療可能性を
探る。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 日光角化症は紫外線の害で皮膚ガン前ガン状態

 
 
 
 
 
 
 
 日光角化症は皮膚のガンの一
歩手前の状態で、長年紫外線を
浴び続けてきたことにより発症
します。ダメージが長年蓄積さ
れた70歳以上の高齢者に多いと
されています。ひふのクリニッ
ク人形町(東京都中央区)の上
出良一院長は「早期発見・治療
ができれば、決して怖い病気で
はない」と話しています。日焼
けの主な原因となる紫外線(U
V)は、波長の長い順にA波、
B波、C波に分類され、中でも
B波はエネルギーが強く、肌表
面の細胞を傷つけて炎症を引き
起こします。

 細胞は種々の原因で生じた傷
を自動的に修復する機能を持っ
ていますが、反復して傷つけら
れるうちに、修復できないDN
Aが増えてきます。傷ついたD
NAの不正な遺伝情報が複製さ
れると突然変異が生じ、その積
み重ねが発ガンに結び付くと考
えられています。

 また、紫外線は免疫機能を低
下させる要因にもなり、発生し
たガン細胞の増殖を抑えること
が難しくなります。「紫外線は
ガンを作り、そして増殖させる
ため、二段階でガンを促す要因
になると言えます」と上出院長
は言っています。

 日光角化症は、紫外線によっ
てできたガンが、皮膚の一番表
面にある表皮の中にとどまって
いる状態です。頬や耳などの露
出部に赤色のまだらな染みが表
れ、皮膚表面にカサカサとした
角質やかさぶたが見られること
が多いとされています。触ると、
指先にチクチクとした感触があ
るのが特徴です。痛みやかゆみ
などの自覚症状はほとんどあり
ません。肌の色が白い人、農業
や漁業の従事者、アウトドアの
趣味を持つ人など、紫外線に長
く当たる人ほど発症しやすいと
されています。すぐに転移を生
じる危険性はありませんが、放
置していると、表皮の下にある
真皮までガンが入り込む「有棘
(きょく)細胞ガン」に進展す
る可能性があります。真皮には
リンパ管や血管が通っているた
め、それを通って他臓器にガン
が転移して、命を脅かす危険性
があります。

 「日光角化症の段階であれば、
手術で切除するケースは少なく、
液体窒素で凍結、壊死させて除
去するのが一般的です。塗り薬
のベセルナクリームを用いるケ
ースもあります」と上出院長は
言っています。

 早期発見できれば、通院や治
療による身体の負担を最小限に
抑えることができます。上出院
長は「皮膚ガンは自分で見つけ
やすいガンです。日頃から、顔
や耳などを触り、気になる赤い
染みがあれば、早期に皮膚科を
受診してください」とアドバイ
スしています。

日光角化症について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 ソーキそばを早期に食べる事
を想起する。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 新潟大学が4月10日、炎症性
蛋白質の一つであるPentraxin3
(PTX3)が、脳梗塞の病型の一
つであるbranch atheromatous
disease(BAD)では超急性期に
高値となり、診断バイオマーカ
ーとなることを初めて明らかに
したと発表したのは素晴らしい
業績です。脳梗塞の中でも、BA
D は発症時に症状が軽いことが
多く、特にラクナ梗塞との鑑別
が困難で、入院後から症状が悪
化し、最終的に重篤な後遺症を
残すことも多いとされています。
現在までに脳梗塞発症時にBAD
を鑑別できる有効なバイオマー
カーはなく、通常は発症数日後
に、症状が進行することを確認
して初めてBAD と診断されると
いうことなので、バイオマーカ
ーが見つかっただけでも喜ばし
いことです。バイオマーカーで
早期発見できれば、治療の選択
肢も広がることと推測します。
 日光角化症は皮膚のガンの一
歩手前の状態で、長年紫外線を
浴び続けてきたことにより発症
することが分かっています。ダ
メージが長年蓄積された70歳以
上の高齢者に多いとされていま
す。日光角化症は、紫外線によ
ってできたガンが、皮膚の一番
表面にある表皮の中にとどまっ
ている状態です。頬や耳などの
露出部に赤色のまだらな染みが
表れ、皮膚表面にカサカサとし
た角質やかさぶたが見られる事
が多いとされています。触ると、
指先にチクチクとした感触があ
るのが特徴です。痛みやかゆみ
などの自覚症状はほとんどない
ということなので、サイレント
キラーだと思います。すぐに、
転移を生じる危険性はありませ
んが、放置していると、表皮の
下にある真皮までガンが入り込
む「有棘(きょく)細胞ガン」
に進展する可能性があります。
真皮にはリンパ管や血管が通っ
ているため、それを通って他臓
器にガンが転移して、命を脅か
す危険性があります。

 法治国家が一般民衆を放置す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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