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2021-02-27 11:07:01

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診療マル秘裏話  号外Vol.1786 令和2年4月26日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)耳鳴りはカウンセリングや補聴器使用で苦痛を軽減可
2)食塩の美味しさの仕組が細胞・分子レベルで解明

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 耳鳴りはカウンセリングや補聴器使用で苦痛を軽減可

 
 
 
 
 
 
 
 加齢などによる難聴に伴って
生じる耳鳴りは、しくみを正し
く理解するカウンセリングや補
聴器の使用により、苦痛を軽減
できることが分かってきました。
耳鳴りは、外部で音がしていな
いのに音を感じる状態です。9
割は難聴を伴うとされています。
日本人の15~20%、65歳以上で
は30%以上に耳鳴りがあり、30
0 万人が受診しているとみられ
ています。

 音を聞くのに欠かせないのは、
鼓膜の奥にある渦巻き状の器官
蝸牛です。音を電気信号に変え
て脳に伝えます。ここに何らか
の障害が起きると信号が減りま
す。高齢者は高音域に影響が出
やすいとされています。

 脳は減少した信号を補おうと
感度を上げ、興奮した状態にな
ります。体の外にはない音を脳
が作り出します。これが耳鳴り
のしくみです。

 耳鳴りに注意を向けすぎると、
より大きく感じます。不安やイ
ライラなどの感情と耳鳴りが結
びつき、苦痛が強まる悪循環に
陥りやすいとされています。ス
トレスも加わり、うつ症状が出
ることもあります。

 日本聴覚医学会は昨年、耳鳴
り診療の初のガイドライン(指
針)を作成しました。治療法と
して教育的カウンセリングを推
奨したのが特徴です。耳鳴りが
生じるしくみを知ることで、無
用な不安を解消できるというこ
とです。

 補聴器で音を補い、脳の興奮
を抑える治療も有効としていま
す。川の音やラジオのノイズを
流す音響療法は、脳の注意を耳
鳴りからそらすのが目的です。
薬による治療は、不安やうつ症
状の改善を期待して行われます。

 指針をとりまとめた慶応大耳
鼻咽喉科教授の小川 郁さんは、
「普段は意識しないエアコンの
音も、指摘されると聞こえる。
カウンセリングにより、脳の耳
鳴りへの注目を減らすことがで
きる」と説明しています。埼玉
県所沢市のA子さん(71)は14
年前、旅先で左耳が突然聞こえ
なくなりました。この時は治療
で聴力が戻りましたが、間もな
く「ブー」という耳鳴りと、「
音が突き刺さるような」聴覚過
敏に悩まされるようになりまし
た。

 病院では「耳鳴りの治療法は
ない」「気にしないで」と言わ
れるばかりです。転院を重ねた
末、A子さんは2016年秋、済生
会宇都宮病院の耳鼻咽喉科医・
新田清一さんを訪ねました。

 耳鳴りの原因には、中耳炎や
メニエール病、耳周辺の血管の
異常などもあります。薬や手術
で治療できる、こうした病気の
有無を調べるため、問診や診察、
聴力検査が行われました。

 A子さんは教育的カウンセリ
ングに進みました。耳鳴りで聴
力が失われないこと、脳の病気
の前兆ではないことなどが説明
されました。悪化への不安を訴
えても、「大丈夫ですよ」と受
け止めてもらえ安心できました。

 新田さんの勧めでA子さんは
補聴器を着けることにしました。
当初は周りの音がうるさく聞こ
えましたが、1~2週間ごとの
通院で調整を重ね、耳を慣らし
ていきました。

 3か月近くたったある日、耳
鳴りを忘れていることに気づき
ました。完全に消えてはいませ
んが、A子さんは「もう苦にな
らない。趣味のスキーやテニス
も楽しんでいます」と晴れやか
に話しています。

 新田さんは「年を取ればほと
んどの人に耳鳴りはある。しく
みを知り、考え方を変えるだけ
で、多くの場合、苦痛は軽減で
きる」と話しています。

耳鳴りについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 町政を調整する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 食塩の美味しさの仕組が細胞・分子レベルで解明

 
 
 
 
 
 
 
 京都府立医科大学は3月25日、
マウスを用いた実験で、舌にあ
る塩味を感じる細胞(塩味受容
細胞)を同定し、さらに、この
細胞で塩味の情報が変換され、
脳へと伝えられる仕組みを分子
レベルで解明したと発表しまし
た。これは、同大大学院医学研
究科 細胞生理学の樽野 陽幸教
授らの研究グループによるもの
です。研究成果は、米国科学雑
誌「Neuron」に掲載されていま
す。

 ヒトは、食塩(塩化ナトリウ
ム)を「おいしさ」のせいで取
り過ぎてしまうため、塩の過剰
摂取が、さまざまな心血管疾患
の引き金である「高血圧」の最
大リスク因子となっています。
世界保健機関(WHO )をはじめ、
全世界で減塩が推奨されていま
すが、これまでは塩味を感じる
仕組みが理解されていなかった
ために、経験的な減塩戦略に頼
らざるを得ず、その効果は限定
的でした。

 塩味に関しては、Na+を検知す
るセンサー分子が上皮型ナトリ
ウムチャネル(ENaC)であるこ
とがわかって以来、ENaCを発現
する塩味受容細胞(塩味細胞)
の正体は30年以上もの間不明の
ままでした。さらに、塩味細胞
がどのようにして塩味情報を変
換し神経に伝えているのかにつ
いても長年の謎でした。塩味研
究が遅れていた要因の1つとし
て、細胞をNa+ で刺激して細胞
応答を測定するのが難しいとい
うことがありました。これは、
Na+ が正常な細胞機能の維持に
も必要なため、細胞外のNa+ 濃
度を変えることができなかった
ためです。そこで研究グループ
は、あらかじめENaC阻害剤を作
用させておいた細胞(=ENaCが
抑制された状態)から、阻害剤
を瞬時に除去するという手法を
考案しました。これにより、Na
+ 濃度を変えずにENaCだけを活
性化させたときの細胞応答を記
録できるようになりました。

 次に、ENaCをもつ細胞が緑色
に光る遺伝子改変マウス(ENaC
α-GCaMP3 マウス)を作製しま
した。このマウスの味蕾には、
緑色に光る細胞が見られます。
この中に塩味細胞があると予想
されるので、緑色に光る味蕾細
胞一つひとつを生きたまま採取
して、先の方法を用いてENaCを
活性化させたときの細胞応答を
解析しました。その結果、ENaC
を介したNa+ 流入が起こった時
に応答を示す細胞の記録に成功
しました。この細胞のさらなる
詳細な解析の結果、ENaCをもつ
細胞集団の中でも、CALHM1/3チ
ャネルをもつ細胞だけが塩味細
胞として機能することを突き止
めました。

 さらに、食塩を好む行動(嗜
好性行動)や、舌と脳をつなぐ
神経(味神経)の食塩に対する
応答が、ENaCを欠損したマウス
やCALHM1/3チャネルを欠損した
マウスでは損なわれていました。
このように、塩味受容に関与す
る分子、細胞の機能から個体の
行動までを包括的に解析した結
果、味蕾で塩味を作り出す細胞
およびその塩味受容の仕組みが
明らかになりました。(1)塩
味細胞の同定:数ある味蕾細胞
のうち、ENaCとCALHM1/3チャネ
ルを同時に発現するという特徴
を持った細胞集団が塩味の受容
を担当する細胞、すなわち塩味
細胞であることを突き止めまし
た。

 (2)塩味細胞が食塩に応答
して活性化する仕組みを解明:
まず、ENaCを介して細胞内にNa
+ が流入すると、Na+ はプラス
の電荷を帯びているため、それ
によってNav チャネルが活性化
し、さらなるNa+ 流入が起こり
ます。このNav チャネルを介し
たNa+ 流入は、塩味細胞に大き
な電気的インパルス(活動電位)
を発生させることになります。
この活動電位に応答したCALHM1
/3チャネルが神経伝達物質ATP
を放出し、味神経(舌から脳へ
と味覚情報を伝える神経)を活
性化させることで塩味を生じさ
せています。実際に、超解像顕
微鏡で塩味細胞の微細な構造を
観察すると、塩味細胞のうち味
神経と接している部分にCALHM1
/3チャネルが配置されているこ
とが分かるということです。

 (3)新たな塩味受容メカニ
ズムの存在の発見:これまでは、
ENaCだけがおいしい塩味を感じ
るためのセンサーであると考え
られてきました。 同研究でも、
ENaCを欠損したマウスは低濃度
の食塩に対しては嗜好性行動を
示しませんでした。 しかし、
高濃度の食塩(240mM、480mM)
に対しては、弱いながらもまだ
嗜好性行動を示し、ENaC非依存
的な塩味受容メカニズムの存在
が新たに示唆されました。この
食塩濃度は、ざるそばのつゆや
漬物の調味液と同程度と言われ
ています。 つまり、同結果は、
塩のおいしさをつくる仕組みが
多様であることを明らかにして
おり、ヒトの複雑な塩味感覚を
科学的に説明するための糸口に
なると考えられます。

 今回の研究成果により、食塩
をおいしく感じる仕組みが、世
界で初めて細胞および分子のレ
ベルで解明されました。将来的
に、これらの細胞や分子を標的
とした科学的かつ効果的な減塩
食品の開発が加速し、「おいし
い減塩」が実現することで、さ
らなる健康長寿社会の実現につ
ながるものと期待できます。

美味しく減塩する方法について

解説している動画です。

 
 


 
 
 占い師の改名の方法を解明し
た。

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 加齢などによる難聴に伴って
生じる耳鳴りは、しくみを正し
く理解するカウンセリングや補
聴器の使用により、苦痛を軽減
できることが分かってきたのは、
喜ばしいことです。補聴器で音
を補い、脳の興奮を抑える治療
が有効考えています。川の音や
ラジオのノイズを流す音響療法
は、脳の注意を耳鳴りからそら
すのが目的ということです。薬
による治療は、不安やうつ症状
の改善を期待して行われるとい
うことですので、補助的な治療
として使われると私は推測して
います。メインは、音の感度を
下げる補聴器の使用であること
は明白と言えましょう。
 京都府立医科大学が3月25日、
マウスを用いた実験で、舌にあ
る塩味を感じる細胞(塩味受容
細胞)を同定し、さらに、この
細胞で塩味の情報が変換され、
脳へと伝えられる仕組みを分子
レベルで解明したと発表したの
は、素晴らしい業績です。今回
の研究成果により、食塩をおい
しく感じる仕組みが、世界で初
めて細胞および分子のレベルで
解明され、将来的に、これらの
細胞や分子を標的とした科学的
かつ効果的な減塩食品の開発が
加速し、「おいしい減塩」が実
現することで、さらなる健康長
寿社会の実現につながることを
期待したいと思います。

 細菌が仮足で加速した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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