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2021-02-23 22:33:34

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診療マル秘裏話  号外Vol.1783 令和2年4月23日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)NIK阻害剤が骨粗鬆症モデルマウスの骨量減少を抑制
2)間葉系幹細胞を用いた再生医療臨床研究を実施

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 NIK阻害剤が骨粗鬆症モデルマウスの骨量減少を抑制

 
 
 
 
 
 
 
 九州大学は3月30日、NIK 阻
害剤が骨粗鬆症モデルマウスの
骨量減少を抑制することを発見
したと発表しました。これは、
同大歯学研究院の高倉那奈特別
研究生、自見英治郎教授らのグ
ループと、九州歯科大学の北村
知昭教授、東京医科歯科大学の
青木和広教授、福岡歯科大学の
平田雅人客員教授、オリエンタ
ル酵母工業株式会社長浜生物科
学研究所の保田尚孝所長らとの
共同研究によるものです。研究
成果は、米国学術雑誌「BONE」
にオンライン掲載されています。
骨粗鬆症は、骨の強度が低下し、
骨折リスクが高くなる疾患で、
日本では男性300万人、女性980
万人と圧倒的に女性の割合が多
く、50歳以上の女性の3人に1人
が骨粗鬆症になるといわれてい
ます。超高齢社会でQOL を維持
するには、骨量を維持すること
が重要な課題となっています。
現在、骨粗鬆症治療薬として、
さまざまな薬が用いられていま
すが、投薬治療が継続できない
ことや、有害事象として顎の骨
が腐ること(顎骨壊死)が指摘
されており、新たな骨粗鬆症治
療薬の開発が望まれています。
自見教授らは以前に、「NIK 」
遺伝子の点変異によって、NIK
の正常な機能を失ったaly/aly
マウス(自然発症型リンパ節欠
損マウス)では、骨の吸収が抑
制され、骨量が多いことを報告
しています。そこで研究グルー
プは、新たな骨粗鬆症治療の分
子標的としてNIK に着目しまし
た。今回、Genentech 社が開発
したNIK 阻害化合物を、骨粗鬆
症モデルマウスに投与した所、
破骨細胞による過剰な骨吸収が
抑制され、骨量の減少を防ぐこ
とができました。また、投与期
間に胸腺や脾臓などの免疫系組
織、肝臓や腎臓など主要臓器の
障害も見られなかったことから、
NIK 阻害剤が骨粗鬆症だけでな
く、同じく骨吸収が亢進する歯
周病や関節リウマチの治療薬に
もなる可能性が期待されるとい
うことです。

超高齢社会を迎え、ロコモティ
ブ症候群にならないためにも運
動器(骨や筋肉)の機能維持は
重要です。現在、有効な骨粗鬆
症症治療薬はありますが、歯科
においては顎骨壊死という問題
に直面しており、歯科界でも安
全性の高い骨粗鬆症治療薬の開
発に積極的に取り組む必要性を
感じていると、研究グループは
述べています。

骨粗鬆症の最新治療についての

ニュース動画です。

 
 
 


 
 
 九州で吸収できる知識を得る。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 間葉系幹細胞を用いた再生医療臨床研究を実施

 
 
 
 
 
 
 
 広島大学は3月26日、脳梗塞
に対する新しい治療法として、
世界初となる自家頭蓋骨由来間
葉系幹細胞を用いた再生医療の
臨床研究を実施すると発表しま
した。これは、同大大学院医系
科学研究科脳神経外科学の栗栖
薫教授、生体環境適応科学の弓
削 類教授らの研究グループに
よるものです。脳梗塞では、脳
の血管が閉塞してから脳神経組
織が障害されるまでの時間が非
常に短く、超急性期に血栓を溶
かす薬を投与したり、カテーテ
ルの治療を行って血流を再灌流
する治療も行われるが時間的な
制約などがあり、それほど多く
の患者さんに適応できる訳では
ありません。

心臓の不整脈や動脈硬化からの
アテローム血栓などが脳の比較
的大きな血管を閉塞させると、
脳が広い範囲で脳梗塞に至り、
その後脳は浮腫を生じて正常部
を圧迫し、場合によっては死に
至ることもあります。このよう
な切迫した状況において、脳神
経外科では、以前より頭蓋骨を
広範囲に外し、硬膜を代用膜(
骨膜や人工硬膜)で補填して開
頭外減圧術(頭蓋内の圧を下げ
る手術)を行ってきました。し
かし、このような中等症~重症
の脳梗塞の患者さんでは、手術
により救命ができたとしても、
広い範囲で障害を受けた脳神経
組織を修復することはできませ
んでした。

研究グループはこれまで、間葉
系幹細胞を用いた神経再生治療
に向けての研究を行ってきまし
た。また、広島大学発のベンチ
ャー企業である株式会社ツーセ
ルおよび株式会社スペース・バ
イオ・ラボラトリーズと共同で
研究を行い、血清を用いない方
法で、頭蓋骨から間葉系幹細胞
を樹立することが可能となりま
した。これらの研究結果を踏ま
えて今回、同研究を実施します。
今回の研究では、広島大学病院
で発症急性期より治療を行って
いる初発の中大脳動脈還流域を
含む一側大脳半球梗塞の患者さ
んが、一定の状態になった場合
に開頭外減圧術を行います。

同再生医療臨床研究「開頭外減
圧手術を必要とする中等症以上
の脳梗塞患者に対する自家頭蓋
骨由来間葉系幹細胞の静脈内投
与試験」では、対象となる患者
さんに開頭外減圧術を行った際
に採取した本人の頭蓋骨片のう
ちの少量から、広島大学病院未
来医療センター細胞療法室で、
4~6週間かけて頭蓋骨由来間葉
系幹細胞を培養します。

調製した細胞液を、脳梗塞発症
後2~3か月をめどに、採取した
患者さん本人の静脈内に点滴し、
細胞投与後の安全性や神経機能
評価項目を観察します。

同研究は、再生医療等の安全性
の確保等に関する法律および同
法施行規則の定める「第2種再
生医療等技術」に基づいて行わ
れるものです。「本研究の結果
をふまえ、重症神経疾患に対す
る細胞治療の臨床応用への展開
を目指している」と、研究グル
ープは述べています。

脳の損傷に対する再生医療の薬

についてのニュース動画です。

 
 


 
 
 
 開頭外減圧術を行うかどうか
回答する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 九州大学が3月30日、NIK 阻
害剤が骨粗鬆症モデルマウスの
骨量減少を抑制することを発見
したと発表したのは素晴らしい
業績です。ただ骨粗鬆症は骨量
の減少だけでは、ありません。
骨質も大事です。骨量があって
も骨質が悪ければ、固いけれど
も、折れやすい、脆い骨になっ
てしまいます。骨量減少を抑制
することも大事ですが、骨量を
増やすことの方が大事だと思い
ます。骨量の増加は、珊瑚焼成
カルシウムが最適だと思います。
それに加えてビタミンD の摂取
にも取り組んで頂きたいと思い
ます。
 広島大学が3月26日、脳梗塞
に対する新しい治療法として、
世界初となる自家頭蓋骨由来間
葉系幹細胞を用いた再生医療の
臨床研究を実施すると発表した
のは素晴らしい企画です。切迫
した状況において、脳神経外科
では、以前より頭蓋骨を広範囲
に外し、硬膜を代用膜(骨膜や
人工硬膜)で補填して開頭外減
圧術(頭蓋内の圧を下げる手術)
を行ってきたというのは、余り
重症の脳梗塞を診た経験がない
ので知りませんでした。手術の
後遺症を少なくする目的で間葉
系幹細胞の移植をするというの
は、エレガントな手法だと思い
ます。

 状況を確認するため上京する。


 
 
 
 
 
 
 
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