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2021-02-17 20:55:27

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診療マル秘裏話  Vol.799 平成31年4月3日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)三大認知症をまとめて判定できる新たな検査法
2)不妊治療の精子判別補助AI(人工知能)の開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 三大認知症をまとめて判定できる新たな検査法

 
 
 
 
 
 
 
 国立長寿医療研究センターメ
ディカルゲノムセンターを中心
とした研究チームは、血中のマ
イクロRNA(miRNA)を
測定することで、アルツハイマ
ー病などの三大認知症をまとめ
て判定できる新たな検査法を確
立しました。さらにその成果を
活用し、将来の進行の可能性に
関して予測できるモデルも構築
しました。患者さんへ早期介入
できるようになり、適切な治療
方針の選定・実施が可能となり
ます。

 日本医療研究開発機構(AM
ED)の支援の下、国立ガン研
究センター、東レと共同研究を
行いました。詳細は、英電子科
学誌「コミュニケーションズ・
バイオロジー」に掲載されてい
ます。

 高齢者人口の増加にともない、
認知症の患者数は右肩上がりで
推移しています。根治療法がま
だ見つからない中、認知症を早
期にかつ正確に診断し病態に適
した対応をとることが欠かせま
せん。アルツハイマー病の場合、
脳脊髄中の蛋白質を検査する方
法があるものの、他の認知症に
ついては測定できません。患者
さんの身体に対する負担の大き
さも課題となっています。

 そこで研究チームは血液中の
miRNAに着目しました。蓄
積している5000例近くの発現デ
ータを解析し、アルツハイマー
病、血管性認知症、レビー小体
型認知症の三大認知症をまとめ
て判別できる新手法を確立しま
した。1度の採血ですむことか
ら、患者さんの負担も少くなっ
ています。画像診断装置も不要
なことから、医療現場に導入し
やすいうえ、定量的に判断する
こともできます。

 併せて、機械学習の手法で収
集したデータを解析し、認知症
の進行予測モデルも構築しまし
た。正常な老化と認知症の境界
である軽度認知機能障害(MC
I)の患者さんで検証したとこ
ろ、高い精度で半年後に認知症
になるかどうかが的中しました。
認知症となるリスクを明確化す
ることで、治療最適化にも結び
付けられます。

 今後、複数拠点で検証を進め、
認知症の体外診断薬として実用
化に漕ぎ着けたい考えです。

ガンや認知症をマイクロRNAで

検出する検査についてのニュー

ス動画です。

 
 


 
 
 懸賞金の支出を検証する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 不妊治療の精子判別補助AI(人工知能)の開発

 
 
 
 
 
 
 
 オリンパスは3月8日、高度な
生殖技術を用いた不妊治療で、
精子を極細のガラス針で卵子に
挿入し受精させる「顕微授精」
に関する共同研究を東京慈恵会
医科大学と始めると発表しまし
た。生殖補助医療胚培養士が行
う良質な精子の選定作業を手助
けする精子判別補助AI(人工知
能)の開発に取り組みます。顕
微授精作業の負荷軽減と均質化
につなげる事を目指しています。

 1000件の症例から最大1万件
のデータを作成して、精子の頭
部形態や運動性を総合的に評価
しました。精子を判別する基準
をAIに学習させ、2020年12月ま
でに精子判別補助AIを開発しま
す。それを搭載した顕微鏡の確
立にめどをつける狙いです。

 晩婚化を背景に不妊に悩む人
は増え、体外受精をはじめとす
る生殖補助医療へのニーズは年
々高まっています。精子1個を
卵子に注入する顕微授精では、
良質な精子を採用することが受
精率を高めるための重要なポイ
ントとなります。

 しかし判別における明確な基
準はなく、作業を実施する胚培
養士の知識と経験に依存してい
るのが現状ということです。卵
子へのストレスを最小限に抑え
るためには、多くの精子から最
適と思われる1個を迅速に判別
して作業する必要があり、各医
療機関における、胚培養士間の
作業の均質化は大きな課題とな
っています。

顕微授精について解説している

動画です。

 
 


 
 
 依存症の治療に異存はない。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 国立長寿医療研究センターメ
ディカルゲノムセンターを中心
とした研究チームは、血中のマ
イクロRNA(miRNA)を
測定することで、アルツハイマ
ー病などの三大認知症をまとめ
て判定できる新たな検査法を確
立したのは、偉大な業績です。
さらにその成果を活用し、将来
の進行の可能性に関して予測で
きるモデルも構築したという事
で、画期的な検査法の確立と言
えましょう。 患者さんへ早期
介入できるようになり、適切な
治療方針の選定・実施が可能と
なったことは、喜ばしい事です。
認知症自体を完治させる治療法
は、ありません。進行を遅らせ
る薬剤を使いながら、運動療法
アロマテラピー、回想法などを
行い介入するというやり方が良
いと考えています。 最近では、
ガンの診断にも、血中のマイク
ロRNA(miRNA)用いら
れており、将来、難病の診断に
も使われるといわれています。
 オリンパスが3月8日、高度な
生殖技術を用いた不妊治療で、
精子を極細のガラス針で卵子に
挿入し受精させる「顕微授精」
に関する共同研究を東京慈恵会
医科大学と始めると発表したの
は、素晴らしい企画です。精子
の選定がうまくゆき、人工授精
の精度が上がれば、不妊治療も
成功する可能性が高くなります。
顕微授精作業の負荷軽減と均質
化につながるなら、なお宜しい
ということだと思います。晩婚
化を背景に不妊に悩む人は増え、
体外受精をはじめとする生殖補
助医療へのニーズは年々高まっ
ています。 精子1個を卵子に
注入する顕微授精では、良質な
精子を採用することが受精率を
高めるための重要なポイントで
すから、まさにそのポイントを
踏まえた手法を採用するという
事になる訳です。しかし判別に
おける明確な基準はなく、作業
を実施する、胚培養士の知識と
経験に依存しているのが現状な
ので、卵子へのストレスを最小
限に抑えるためには多くの精子
から最適と思われる1個を迅速
に判別して作業する必要があり、
各医療機関における、胚培養士
間の作業の均質化は大きな課題
と言えましょう。

 帰順についての基準はない。


 
 
 
 
 
 
 
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