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2021-02-05 23:20:58

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診療マル秘裏話  号外Vol.1767 令和2年4月4日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)職業性座位時間とガン罹患の関連を調べた結果
2)疾患関連酵素活性異常を超高感度検出の診断法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 職業性座位時間とガン罹患の関連を調べた結果

 
 
 
 
 
 
 国立ガン研究センターは3月
10日、職業性座位時間とガン罹
患との関連を調べた結果を発表
しました。これは、同センター
社会と健康研究センター予防研
究グループの多目的コホート研
究によるものです。研究成果は、
「Cancer Science」に掲載され
ています。近年、日常生活の中
で長時間座っていることが健康
に与える影響について関心が高
まっています。複数の研究をま
とめたメタアナリシスにおいて、
仕事の座位時間が長いと、普段
適度に運動をしていても、ガン
のリスクが高くなることが報告
されています。しかし、座位時
間が長く、その中でも仕事中の
座位時間が占める割合が多いと
報告されている日本人において、
仕事中の座位時間とガン罹患リ
スクについては調べられていま
せんでした。

研究グループは、2000年と2003
年に国内10保健所管内在住者で、
ガンや循環器疾患にかかってお
らず、アンケートに回答した50
~74歳の約3万3,000人について、
2013年まで追跡調査を行いまし
た。その結果に基づいて、職業
性座位時間とガン罹患との関連
を調べました。なお、対象保健
所は、岩手県二戸、秋田県横手、
長野県佐久、沖縄県中部、茨城
県水戸、新潟県長岡、高知県中
央東、長崎県上五島、沖縄県宮
古、大阪府吹田(呼称は2020年
現在)でした。

アンケート調査の結果を用いて、
仕事中の座位時間を1時間未満、
1~3時間未満(基準)、3~5時
間未満、5~7時間未満、7時間
以上の5つのグループに分け、
その後、平均約10年間の全ての
ガン罹患との関連を男女別に調
べました。また、胃、食道、大
腸、結腸、直腸、肝臓、膵臓、
肺、腎臓、膀胱、前立腺、乳房、
子宮体部における部位別の検討
も行いました。分析にあたって、
年齢、地域、肥満度、喫煙、飲
酒、余暇の身体活動、糖尿病の
有無などを統計学的に調整し、
これらの影響をできるだけ取り
除きました。その結果、男性で
は、統計学的に有意ではないも
のの、職業性座位時間が長いほ
ど、ガン全体の罹患リスクが高
くなる傾向がみられました。部
位別では、「膵ガン」の罹患リ
スクが高いという関連が確認さ
れました。 また、統計学的に
有意ではありませんが、1時間
未満を基準としたときに、職業
性座位時間が長いほど男性の「
結腸ガン」のリスクが高い傾向
がみられました(傾向性p=0.06)。
一方、女性では、職業性座位時
間が長いほど、肺ガンの罹患リ
スクが高いという関連が認めら
れました。

今回の研究結果から、職業性座
位時間が長いことは、男性の膵
ガン、女性の肺ガンリスクが高
いことと関連する可能性が示唆
されました。この理由として、
身体活動の低下によるインスリ
ン抵抗性の促進や慢性炎症など
が、ガン全体の共通したリスク
と報告されており、特にインス
リン抵抗性と関連のある膵ガン
でリスクが高かった可能性が考
えられます。また、女性の肺が
んについては、職場における肺
ガンのリスク要因と報告されて
いる受動喫煙などの影響があっ
た可能性も考えられます。また、
日本人男性で結腸ガンのリスク
が高くなる可能性が示されまし
た。欧米の研究で、職業性座位
時間が長いと、肥満を介して結
腸ガンのリスクになることが報
告されており、今回の結果は、
欧米の研究ほどはっきりとした
関連はみられませんでしたが、
関連がある可能性を示唆してい
ます。

研究グループは、「今回の研究
では、職業性座位の継続時間や
中断時間など、座位行動の詳細
を把握できなかったこと、また、
職業性座位時間が長い女性の人
数が限られており、詳細な分析
ができなかったことを考慮しな
ければならない」と、述べてい
ます。

座位時間と死亡リスクについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 商才の詳細を把握した。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 疾患関連酵素活性異常を超高感度検出の診断法

 
 
 
 
 
 
 
 東京大学は3月12日、血液中
の酵素を「1分子」レベルで区
別して検出する新たな方法論を
提唱し、疾患と関わる酵素活性
異常を超高感度に検出する病態
診断法の可能性を示したと発表
しました。この研究は、同大大
学院薬学系研究科の坂本眞伍大
学院生、小松徹特任助教、浦野
泰照教授、同大大学院工学系研
究科の野地博行教授、理化学研
究所開拓研究本部渡邉分子生理
学研究室の渡邉力也主任研究員、
名古屋市立大学大学院薬学系研
究科の川口充康講師、中川秀彦
教授、国立ガン研究センター研
究所の本田一文部門長らの研究
グループによるものです。研究
成果は、「Science Advances」
に掲載されています。

生体内には、数千種類を超える
酵素が存在し、これらの中には
さまざまな疾患の発生と関連し
て活性異常が起こるものもあり
ます。血液中の特定の酵素活性
の異常を知ることは、疾患の有
無を判断する際の指標(バイオ
マーカー)として広く用いられ
ています。しかしながら、現在、
血液中の酵素を検出する方法論
では、その感度の不十分さから
血液中にごく微少量で存在する
酵素を検出することが困難であ
る場面がしばしば見られ、特に、
疾患の早期診断に関わる酵素活
性異常を見つけるためには、こ
のような酵素の活性検出法の高
感度化が求められています。今
回、研究グループは、酵素活性
を高感度に検出する「有機小分
子蛍光プローブ技術」と、1分
子レベルの高精度計測を可能と
する「マイクロチップ技術」と
いう異なる分野の技術を融合さ
せることで、生体サンプル中の
多数の酵素の活性を1分子レベ
ルで網羅的に検出する方法論を
世界に先駆けて確立しました。
これにより、これまでの方法論
では検出が困難であった血液中
のごく微少量の疾患関連酵素を
超高感度に検出することを可能
としました。

具体的には、肝臓障害と関わる
アルカリホスファターゼ(ALP )
をはじめ、さまざまな疾患の進
行に伴って血液中の酵素活性が
変化することが知られているリ
ン酸エステル加水分解酵素に着
目し、この活性を網羅的に1分
子検出する実験系を開発しまし
た。ALP は、由来組織に応じて
異なるサブタイプが血液中に放
出されますが、従来の酵素活性
検出による診断ではこれらを区
別して検出できませんでした。
特に、血液中で観察される代表
的なサブタイプの臓器非特異的
ALP(TNAP)、小腸型ALP(ALPI)
は、その配列相同性が50~60%
程度と高く、これを今回の手法
によって区別して1分子検出す
ることを第一の技術目標に設定
しました。3色の異なる波長を
持つ蛍光色素を合成し、ALP と
の反応性を示しながらも異なる
構造を持つ蛍光プローブ群を開
発し、これらのプローブを組み
合わせることで、サブタイプの
わずかな反応性の違いを見分け
て検出することに成功しました。
これらの酵素の1分子レベルの
検出を血液中で、世界で初めて
実現しました。さらなる解析の
結果、血液中に存在するこれら
の酵素の構造的特徴が、大腸菌
などによって人工的に作られた
酵素の構造的特徴とは大きく異
なることも明らかになりました。

また、研究グループは、この高
感度検出系を用いることで、従
来の解析では検出されないレベ
ルで血液中に存在するさまざま
なリン酸エステル加水分解酵素
の活性を発見し、これらのパタ
ーンの違いを多変量解析によっ
て分類する技術プラットフォー
ムを確立しました。これを用い
て糖尿病患者さんの血清中のリ
ン酸エステル加水分解酵素の網
羅的1分子解析を実施した所、
ALPIの活性が糖尿病患者血清に
おいて増大している様子が観察
されました。さらに、研究グル
ープは、より多様な酵素群の活
性を検出する蛍光プローブ群を
開発し、ENPP(ectonucleotide
pyrophosphatase/phosphodies
terase)と呼ばれる酵素群の活
性を1分子レベルで検出する方
法へと発展させました。膵臓が
ん患者さん由来の血漿サンプル
中からこれらの酵素を検出する
実験をおこなった所、ENPPのサ
ブタイプの1つであるENPP3 の
発現量が、ガン患者さん由来の
血漿サンプルにおいて有意に向
上していることが見出されまし
た。これまでに同蛋白質の存在
が血液中で検出された報告はあ
りませんでした。研究グループ
は、同蛋白質について、今回の
研究によって初めて発見された
新規のバイオマーカー候補とし
て、さらなる検証と応用を目指
した研究を進めていく予定とし
ています。

この話題についての小松特任助

教授の講演動画です。

 
 


 
 
 
 蛍光プローブを携行した。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 国立ガン研究センターが3月
10日、職業性座位時間とガン罹
患との関連を調べた結果を発表
したのは素晴らしい業績です。
これは、同センター社会と健康
研究センター予防研究グループ
の多目的コホート研究によるも
のということで、研究成果は、
「Cancer Science」に掲載され
ています。今回の研究結果から、
職業性座位時間が長いことは、
男性の膵ガン、女性の肺ガンリ
スクが高いことと関連する可能
性が示唆されたということです
から、私も職業性座位時間が長
いので膵ガンのリスクについて
気を付けないといけないと意識
を新たにしました。
 東京大学が3月12日、血液中
の酵素を「1分子」レベルで区
別して検出する新たな方法論を
提唱し、疾患と関わる酵素活性
異常を超高感度に検出する病態
診断法の可能性を示したと発表
したのは素晴らしい業績です。
膵臓ガン患者さん由来の血漿サ
ンプル中からこれらの酵素を検
出する実験をおこなった所、EN
PPのサブタイプの1つであるEN
PP3 の発現量が、ガン患者さん
由来の血漿サンプルにおいて有
意に向上していることを見出し
た努力は、並大抵のものではな
いと感心しました。  今回の
研究によって初めて発見された
新規のバイオマーカー候補とし
て、さらなる検証と応用を目指
した研究を進めて頂きたいと切
に願う次第です。

 関心を寄せたことに感心した。


 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
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を禁じます。

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2021-02-05 00:20:06

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診療マル秘裏話  号外Vol.1766 令和2年4月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)情報表現マップを多様な認知機能について作成
2)直腸重積の排便障害が日常生活に大影響を与う

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 情報表現マップを多様な認知機能について作成

 
 
 
 
 
 
 
 
 情報通信研究機構(NICT)は
3月10日、103 種類もの大規模
な認知課題群を実施する際の脳
活動を測定するfMRI実験を行い、
認知機能と脳活動の関係を説明
する定量的な情報表現モデルを
構築し、認知情報が脳内でどの
ように表現されているかを示す
脳内情報表現空間およびその全
脳分布を示す情報表現マップを
多様な認知機能について作成す
ることに成功したと発表しまし
た。この研究は、NICT脳情報通
信融合研究センター(CiNet )
の中井智也研究員と西本伸志主
任研究員によるものです。研究
成果は、英国科学雑誌「Nature
Communications」にオンライン
掲載されています。
ヒトの日常生活は、見る、聞く、
記憶する、想像する、判断する
などの多様な脳機能の複合で支
えられています。しかし、これ
までのヒトを対象とした脳研究
は、数種類の知覚・認知課題を
用意して脳活動を計測する研究
がほとんどだったため、ヒトの
日常をつかさどる複雑で多様な
認知機能が、その総体としてど
のように脳に表現されているの
かは、明らかにされていません
でした。

今回の研究では、被験者に3日
間にわたって、見る、聞く、記
憶する、想像する、判断すると
いった103 種類の認知課題を実
施してもらい、その際の脳活動
をMRI 装置で測定しました。さ
らに、測定した脳活動に対して
2種類の情報表現モデルを構築
して解析を行いました。第1の
モデルは課題の各特徴量を1か0
で離散的に表現した課題種類モ
デルであり、これを用いること
で、103 種類の課題それぞれに
対する大脳各領域の寄与データ
を抽出することができます。さ
らに、得られた寄与データに対
して主成分分析を実施し、103
種類の課題の関係性を示す認知
情報表現空間を可視化しました。
この空間上では、脳における表
現が似ている課題ほど近い色で
近くに配置されるようになって
います。

また、大脳を約2mm角に分割し
た各領域について、その領域の
寄与が大きい認知表現を、先述
の認知情報表現空間を可視化し
たものと同じ色で表すことによ
り、認知表現と脳領域の関係を
示す全脳認知情報表現マップを
可視化しました。可視化された
マップからは、例えば、後頭葉
の視覚野などの大局的な機能構
造のほか、従来の研究では明ら
かにされていなかった認知機能
の細かい機能構造も見て取るこ
とができます。

第2のモデルは、課題種類モデ
ルによって得られた各課題に対
する大脳各部位の寄与データと、
過去の脳機能イメージング研究
のデータベースを照合すること
により、課題を高次元(715 次
元)の認知因子の空間で表現し
た認知因子モデルです。このモ
デルは、認知課題を高次元の連
続空間で表現することで、新規
の認知課題に関する予測を可能
にするものであり、これによっ
て被験者が実施している新しい
認知課題について脳活動から高
い精度でデコーディング(解読)
することなどに成功しました。

今回の研究成果により、今後、
対話や仮想現実空間での行動な
ど、これまでの脳研究では検証
が困難な、より複雑な認知活動
の基盤を明らかにすることが可
能になったと考えられます。学
習や発達・加齢による認知機能
の脳内表現の変化や、さまざま
な能力を持った人々の個人差の
定量可視化等への応用が期待さ
れます。

fMRIについて脳科学の側面か

ら解説している動画です。

 
 


 
 
 懸賞金について検証する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
 
2】 直腸重積の排便障害が日常生活に大影響を与う

 
 
 
 
 
 
 
 
 排せつの悩みは日常生活に大
きな影響を与えます。直腸重積
による排便障害もその一つです。
直腸壁がたるんで内側に折り込
まれてしまい排便に不具合を生
じるため、外出を控えがちにな
る人も多いと言われています。
亀田総合病院(千葉県鴨川市)
消化器外科の高橋知子部長は「
まず食事や排便の習慣を見直し
て症状の改善を図ります。それ
でも改善しない場合は手術を行
います」と話しています。直腸
は大腸の終わりから肛門につな
がる部分で、便を一時的にため
ておく場所です。直腸重積は、
過度な腹圧や加齢などでたるん
だ直腸壁が、排便時に肛門側に
折り込まれてしまう状態を指し
ます。

 重積が直腸内に収まっていれ
ばそれほど症状は出ませんが、
肛門の中まで下降してくると残
便感や便失禁などの症状が出て
きます。高橋部長は「トイレで
長い時間、強くいきむのが習慣
化している人に多く見受けられ
ます。便失禁があると臭いを気
にして外出を控えがちになり、
生活の質を著しく低下させます」
と説明しています。

 診断は、排便造影検査が必須
になります。バリウムと粉を混
ぜた疑似便を直腸内に注入し、
X線透視装置で観察しながら、
排せつ時の直腸や肛門の形状変
化を診るというもので、この検
査ができる施設は限られていま
す。

 同じ排便障害でも、女性の場
合、緩んだ直腸が腟側に膨らみ、
そこに便がたまる直腸瘤(りゅ
う)のこともあり、「区別する
には排便造影検査しかありませ
ん」と高橋部長は明言していま
す。直腸重積と診断されたら、
保存的治療から始めます。「便
が緩いと便失禁を起こしやすい
ので、食事指導や便中の水分を
吸収して固形化するポリカルボ
フィルカルシウムという薬剤の
使用で、バナナのような固まっ
た便が出るようにします」と高
橋部長は言っています。

 患者さんの大半は保存的治療
で症状が改善しますが、難しい
場合は次のステップとして手術
を行います。同院では、メッシ
ュを用いて垂れ下がった直腸を
骨盤の中央にある仙骨に固定し、
たるみを解消する手術を行って
います。腹腔(ふくくう)鏡下
で行うため体への負担が軽く、
翌日には退院が可能だというこ
とです。

 手術後の再発防止にも食生活
や排便習慣の改善が欠かせませ
ん。便を軟化させる乳製品を食
べ過ぎないようにし、余計な腹
圧をかけないよう日頃から姿勢
に注意します。最小限の腹圧で
排便できるよう、排便時には足
台を用意するとよいそうです。

 「便器に腰を掛けた姿勢で足
台に足を乗せ、膝を腰より少し
高い位置にします。息を吐きな
がら斜め上方に腕をグーッと押
し出すと、下腹がペコンとへこ
みます。これが最小限の腹圧で
す」。覚えておくと直腸重積の
予防になると、高橋部長は勧め
ています。

直腸性便秘について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 不安感を快勝することで解消
した。          笑

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
 情報通信研究機構(NICT)が
3月10日、103 種類もの大規模
な認知課題群を実施する際の脳
活動を測定するfMRI実験を行い、
認知機能と脳活動の関係を説明
する定量的な情報表現モデルを
構築し、認知情報が脳内でどの
ように表現されているかを示す
脳内情報表現空間およびその全
脳分布を示す情報表現マップを
多様な認知機能について作成す
ることに成功したと発表したの
は、素晴らしい業績です。学習
や発達・加齢による認知機能の
脳内表現の変化や、さまざまな
能力を持った人々の個人差の定
量可視化等への応用を期待した
いと思います。
 直腸重積による排便障害は、
直腸壁がたるんで内側に折り込
まれてしまい排便に不具合を生
じるため、外出を控えがちにな
る人も多いと言われています。
実生活の質が、劣悪になること
は、明らかと言えましょう。乳
製品を好む人は、非常に多いた
め、便を軟化させるため、排便
に余分な腹圧がかかりやすくな
り、直腸重積になりやすいもの
と考えられます。食事の西洋化
が、一因であることは明らかな
ので、食生活の改善を第一に挙
げることは、合理的と言えまし
ょう。小麦製品、乳製品、砂糖
は、胃腸に余分な負担をかける
ため、病気になる可能性が高く
なります。日本人なら米を主食
に野菜や魚介類の漁師風食事を
するべきだと思います。

 殿様の便を軟化することで、
軍隊の南下を防いだ。   笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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