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2021-01-01 21:54:37

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診療マル秘裏話  号外Vol.1737 令和2年2月29日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)2800人の患者由来の38種類のガン遺伝情報解析
2)糖尿病が原因で生じる合併症の一つ壊疽と潰瘍

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 2800人の患者由来の38種類のガン遺伝情報解析

 
 
 
 
 
 
 
 およそ2800人の患者さんから
取られた38種類のガンについて、
理化学研究所等が加わった国際
研究グループが、すべての遺伝
情報を解析し、4600万を超える
遺伝子の変異などを見つけたと
発表しました。データを活用す
れば、ガンが起きる仕組みや新
たな治療法の開発が進むと期待
されています。

理化学研究所と東京大学が加わ
った37か国の国際研究グループ
は、およそ2800人の患者から摘
出された肝臓ガンや前立腺ガン
など38種類のガンについて、す
べての遺伝情報を解析した結果
をイギリスの科学雑誌「ネイチ
ャー」に発表しました。

研究グループで、東京大学医科
学研究所にある「SHIROK
ANE」など、10基のスーパー
コンピューターを連結させて解
析を進めたところ、合わせて46
00万を超える遺伝子の変異や、
遺伝情報が欠けている部分があ
るなどの異常が見つかりました。

また、ガンの発生や進行に関わ
ることが知られている変異や異
常だけでも、1人のガンから平
均で4個から5個見つかったと
いうことです。

データは世界中の研究者に公開
されるということで、今後、が
んが起きる仕組みの解明や、新
しい治療法の開発などにつなが
ると期待されています。

理化学研究所の中川英刀チーム
リーダーは「世界が一体となっ
て大規模な研究を行ったことに
大きな意義がある。治療法の開
発など各国で研究が進んでほし
い」と話しています。

遺伝性のガンについて解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 異議を唱えることに意義があ
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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2】 糖尿病が原因で生じる合併症の一つ壊疽と潰瘍

 
 
 
 
 
 
 
 靴擦れやタコ、水虫ややけど
などによるちょっとした足の傷
が大きくえぐれた状態になる「
潰瘍」や、組織が死んでしまう
「壊疽(えそ)」は、糖尿病が
原因で生じる合併症の一つです。
これを「足病変」と呼び、壊疽
まで進むと足を切断せざるを得
ないこともあるため、傷が改善
しない場合は迷わず医療機関を
受診して頂きたいものです。糖
尿病を発症し、血糖値が高い状
態が続くと、全身の血管が傷つ
いて足の神経や血流に障害が起
こります。すると足先の血行が
悪くなり、靴擦れ、タコ、水虫
などの傷ができやすくなり、ま
た治りにくくなります。

 日本赤十字社医療センター(
東京都渋谷区)創傷ケア外来の
日吉徹部長(糖尿病内分泌科部
長兼任)は「血糖のコントロー
ルが悪い人は足病変悪化のリス
クが高まります。さらに、足の
神経障害や動脈硬化による血流
障害のある人、独居高齢者で介
助者のサポートがない場合は、
足病変を生じやすい」と説明し
ています。過去に足の潰瘍や壊
疽を経験している人は、再発の
可能性が高いということです。
足病変に対して、血流を改善す
るための薬物療法、血管内治療、
手術、傷や感染症の治療、靴や
中敷きを調整して足の傷に圧力
をかけないようにするフットケ
アなどが行われます。血糖値が
高い人は厳格なコントロールが
必要になります。

 同センターでは2006年から、
糖尿病内分泌科医、皮膚科医、
整形外科医、放射線科医、義肢
装具士などによる専門チームで
足病変の治療に積極的に取り組
んできました。治療対象となる
のは、足の傷が3カ月以上治ら
ない糖尿病患者さんです。チー
ムが目指すのは膝上や膝下での
足切断の回避であり、潰瘍や壊
疽を来した原因を見極め、適切
な治療を迅速に行っています。

 重症患者さんは入院で、通院
可能な人は、外来で週1~2回
治療を受けます。2007年から20
15年までの治癒率(足前半=足
の爪先から甲の辺りまで=を切
除し装具を着けて歩ける人を含
む)は61.1%。膝上または膝下
の切断(大切断)率は4.2%で、
切断に至った患者数は専門チー
ムで取り組みを始める前の半分
以下になったということです。

 日吉部長は、足病変の悪化を
防ぐには「足に異常がないか常
に確認し、靴擦れやタコなどは
小さい傷のうちに治すことが大
切です」とアドバイスしていま
す。専門治療を行っている施設
は日本下肢救済・足病学会のホ
ームページに掲載されています。

糖尿病性壊疽と潰瘍について

解説している動画です。

 
 


 
 
 足に以上のような異常が生じ
た。           笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 およそ2800人の患者さんから
取られた38種類のガンについて、
理化学研究所等が加わった国際
研究グループが、すべての遺伝
情報を解析し、4600万を超える
遺伝子の変異などを見つけたと
発表したのは、素晴らしい業績
です。孫氏の兵法に「彼を知り、
己を知れば百戦危うからず。」
という格言があります。「敵の
実力や現状をしっかりと把握し、
自分自身のことをよくわきまえ
て戦えば、なんど戦っても、勝
つことができるものです。なに
か問題を解決するときも、その
内容を吟味し、自分の力量を認
識したうえで対処すれば、うま
くいく」ということなのですが、
ガン細胞の遺伝子変異を知らず
して、敵を知ったことにはなら
ないと思います。
 靴擦れやタコ、水虫ややけど
などによるちょっとした足の傷
が大きくえぐれた状態になる「
潰瘍」や、組織が死んでしまう
「壊疽(えそ)」は、糖尿病が
原因で生じる合併症の一つです。
足を切断ということになると、
肺ガンの5年生存率より、悪い
予後ということになります。片
足切断すると、両足切断せざる
を得なくなり、予後不良は否め
ません。壊疽や潰瘍であっても
痛みを感じることは少なく本当
にひどくなってから痛むため、
予後不良と医師から説明されて
いても、高を括ってしまう患者
さんが多いのが残念でなりませ
ん。つい最近も、ひどい壊疽の
患者さんが来院し、カルテを見
ると半年に1回しか通院してい
ませんでした。大学病院に入院
して頂きました。

 不漁の時に、不良が結集する。


 
 
 
 
 
 
 
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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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