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2021-01-29 22:58:01

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診療マル秘裏話  号外Vol.1761 令和2年3月28日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)骨髄間葉系幹細胞の新しい老化メカニズムを発見す
2)ヒュミラについて壊疽性膿皮症の適応追加承認申請

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 骨髄間葉系幹細胞の新しい老化メカニズムを発見す

 
 
 
 
 
 
 
 近畿大学は2月28日、骨や軟
骨損傷の治療、皮膚難病や血管
疾患など多くの領域で再生医療
に使われている幹細胞の一種で
ある「骨髄間葉系幹細胞」の新
しい老化メカニズムを発見した
と発表しました。この研究は、
同大学病院麻酔科の中尾慎一教
授、同大学病院高度先端総合医
療センター再生医療部の福田寛
二部長、寺村岳士講師らの研究
グループによるものです。研究
成果は、「Scientific Reports」
にオンライン掲載されています。

 現在、ES細胞やiPS 細胞など
「幹細胞」を用いた再生医療が
注目を集めています。幹細胞は
「分化」と呼ばれるさまざまな
細胞に変化する能力や、傷の治
癒、炎症の抑制に効果のある蛋
白質を作り出す能力があること
から、これまでに有効な治療方
法がなかった難病やけがの治療
に有効であると考えられていま
す。

 骨髄間葉系幹細胞(Bone Mar
row Mesenchymal Stem Cells:
BMMSC)はヒトの骨髄に存在し、
骨、脂肪、軟骨などに分化する
ことができる組織幹細胞です。
移植後に腫瘍を形成する危険性
が非常に低いことから、骨や軟
骨損傷の治療、皮膚難病や血管
疾患など多くの領域で再生医療
の中心として使われています。
また最近では、初の細胞医薬品
としても実用化されるなど、非
常に注目度が高いとされていま
す。一方で、BMMSC は加齢に伴
う劣化や、培養による細胞老化
などの問題が知られていました。

 これまでにもBMMSC 老化のメ
カニズムは示されてきましたが、
今回、研究グループは、新たな
老化の仕組みを発見しました。
研究グループは、老化細胞の重
要な特徴である活性酸素の蓄積
には、老化で発現するマイクロ
RNA (miRNA )が関与している
と想定し、次世代シーケンサー
で老化したBMMSCでのmiRNA発現
パターンを解析しました。その
結果、miR-142 を発見しました。
さらに研究を進め、劣化した細
胞でみられるペルオキシソーム
の異常蓄積現象がmiR-142 の発
現によって引き起こされること、
miR-142 はペルオキシソームを
除去するシステムを阻害してい
ることを明らかにしました。

 これまでの研究で、老化した
細胞では、いくつかの転写因子
の発現が抑制されていることが
分かっています。そこで、ソフ
トウェアによるシミュレーショ
ン解析を実施したところ、Ep30
0 という転写補酵素の減少が、
老化によるmiR-142 の発現を引
き起こすということが明らかに
なりました。研究グループは、
「今回の研究成果により、再生
医療に用いるBMMSC の品質検査
や、miRNA を制御することで移
植細胞の老化を抑制するなど、
これまでになかった再生医療技
術の開発が期待される」と、述
べています。

骨髄間葉系幹細胞について解説

している動画です。

 
 


 
 
 劣化した細胞を見て、烈火の
ごとく怒った。      笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 ヒュミラについて壊疽性膿皮症の適応追加承認申請

 
 
 
 
 
 
 
 アッヴィ合同会社は2月26日、
抗TNF αモノクローナル抗体・
ヒュミラ(一般名:アダリムマ
ブ)について壊疽性膿皮症の適
応追加承認を申請したと発表し
ました。壊疽性膿皮症の適応を
有する製品はなく、承認されれ
ば世界初の治療薬となります。
同剤は壊疽性膿皮症を予定効能・
効果として2019年9月に希少疾
病用医薬品の指定を取得してい
ます。

 壊疽性膿皮症は、発症後急速
に進行する炎症性疾患です。最
も多い潰瘍型では、下腿にでき
た発疹が時間の経過とともに膿
瘍を形成し、皮膚組織が欠損す
る潰瘍化に至り遠心性に拡大し
ます。潰瘍とともに疼痛を伴い、
患者さんのQOL を低下すること
が懸念されます。再発を繰り返
すことが多く、潰瘍が治癒した
後も長期通院や治療継続が必要
になります。発症機序はわかっ
ていませんが、注射や、カテー
テル挿入など医原性、外科的手
術などが原因となり発症するこ
とがあるとされています。50~
70代に患者さんが多く、国内の
発生率は3.0人/100 万人・年と
の研究結果があります。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
 姉弟で、優勝、準優勝を指定
された大会で分け合う。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 近畿大学が2月28日、骨や軟
骨損傷の治療、皮膚難病や血管
疾患など多くの領域で再生医療
に使われている幹細胞の一種で
ある「骨髄間葉系幹細胞」の新
しい老化メカニズムを発見した
と発表したのは素晴らしい業績
です。今回の研究成果により、
再生医療に用いるBMMSC の品質
検査や、miRNA を制御すること
で移植細胞の老化を抑制するな
ど、これまでになかった再生医
療技術の開発を期待したいもの
です。骨髄間葉系幹細胞の中に
は、ミューズ細胞のような修復
機能をもつ細胞がたくさん埋も
れていると推察します。これか
らの研究に大いに期待したいと
思います。
 アッヴィ合同会社が2月26日、
抗TNF αモノクローナル抗体・
ヒュミラ(一般名:アダリムマ
ブ)について壊疽性膿皮症の適
応追加承認を申請したと発表し
たのは、喜ばしいことです。実
は、私も7年前から壊疽性膿皮
症に悩まされていて、現在は、
小康状態のため、ヒュミラを使
う必要はないのですが、本当に
厄介な病気です。原因は不明で
あり、医原性のこともある旨の
ことが書かれてありましたが、
私に言わせると原因は、明らか
で腸の炎症です。腸の炎症をコ
ントロールさえできれば、病気
は治ると予想されます。

 医原性の病気が医師の威厳を
傷つける。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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