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2021-01-23 23:52:40

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診療マル秘裏話  号外Vol.1756 令和2年3月22日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)加齢性難聴放置で認知症やうつ病を発症を惹起
2)糖尿病を抑えるのに有機化合物のクレゾールが有効

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 加齢性難聴放置で認知症やうつ病を発症を惹起

 
 
 
 
 
 
 
 加齢以外に特別な原因がない
のに、両耳が聞こえにくい状態
(難聴)を「加齢性難聴」と呼
びます。誰にでも起こる可能性
がありますが、「年だから仕方
がない」とほっておくと、人と
の会話がかみ合わなくなり、次
第に会話が面倒になって、認知
症やうつ病を発症しやすくなる
ことが分かってきました。補聴
器を使って聴力を回復させれば、
それらを抑えられる可能性があ
ります。加齢性難聴では、音を
聞く能力が低下して、やがて言
葉などの聞き取りに支障を来す
ようになります。慶応大学医学
部耳鼻咽喉科(東京都新宿区)
の小川郁教授は「加齢による聴
力低下は、30代から始まってい
ます。徐々に進行し、65歳以上
では3人に1人、75歳以上では
半数以上に認められます」と説
明しています。小さな音から聞
こえづらくなりますが、同じ大
きさの音なら、高い音が聞こえ
にくくなるということです。

 年を取るとなぜ聴力が低下す
るのでしょうか。「耳の奥に、
音を感じる『有毛細胞』があり
ますが、加齢により減少して、
内耳の機能が低下して聞こえが
悪くなるのです。糖尿病、動脈
硬化などにより、この細胞に血
液を送る血管が傷み、血流が悪
くなることも影響します」と小
川教授は言っています。

 また、大音量で音楽を聴く人、
工場やパチンコ店など大きな騒
音の出る場所に長くいる人も加
齢性難聴になりやすいとされて
います。そのためか、女性より
男性に多い病気だということで
す。最近注目されているのが、
認知症やうつ病との関係です。
小川教授は「加齢性難聴を放置
していると、補聴器を着けて聴
力を維持している人に比べ、脳
の萎縮が進みやすいとの報告が
あります。また、私たちの研究
グループで、65歳以上の難聴の
人は難聴でない人に比べ、うつ
病になるリスクが男性で3倍、
女性で2倍になることを明らか
にしています」と説明していま
す。さらに、「高血圧や肥満、
難聴などの認知症の予防可能な
九つの危険因子の中で、難聴は
最も大きなリスク因子であるこ
とが分かっています」と小川教
授は言っています。

 日本の認知症対策を示した厚
生労働省の「新オレンジプラン」
では、認知症の危険因子として
難聴が加えられ、補聴器を使用
して認知症を予防しようという
考え方が打ち出されました。小
川教授は「70代で難聴があった
ら、早めに補聴器を使うことを
勧めます。まず、補聴器相談医
(日本耳鼻咽喉科学会のウェブ
サイトに掲載)のいる耳鼻科を
受診しましょう」と話していま
す。

加齢性難聴について解説してい

る漫画動画です。

 
 


 
 
 法治国家で子供の虐待を放置
するのは許されない。   笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 糖尿病を抑えるのに有機化合物のクレゾールが有効

 
 
 
 
 
 
 
 国内に強く疑われる患者さん
が1000万人いるとされる糖尿病
を抑えるのに、有機化合物のク
レゾールが有効であることが動
物実験で分かったと、京都大や
パリ大の共同研究チームが発表
しました。ヒトについても糖尿
病を予防し治療できる可能性が
あるということです。論文は米
科学誌セル・リポーツの電子版
に掲載されました。
研究チームはレバノン人13
7人から提供された血液に含ま
れる代謝物を網羅的に解析しま
した。糖尿病患者はそうではな
い人と比べ、クレゾールの血中
濃度が低いという結果がでまし
た。
 そこで、高脂肪の餌を食べさ
せたマウスに、微量のクレゾー
ルを継続的に皮下投与する実験
をしました。その結果、クレゾ
ールを与えたマウスは血糖値が
低く、血糖値を下げるインスリ
ンの分泌量が増えていました。
糖尿病になっているラットを
使った実験でも、クレゾールを
投与したラットがインスリンの
分泌量は多いという結果がでま
した。
 ヒトはクレゾールを自身で作
ることができず、食べ物に含ま
れるか腸内細菌が生成するかし
て得ています。研究チームの松
田文彦京大教授は「どの腸内細
菌がクレゾールを作っているか
分かれば、サプリメントによっ
て血糖値を抑えられる可能性が
ある」と話しました。

糖尿病の治療と血糖値スパイク

について解説している動画です。

 
 


 
 
 結城さんが勇気をもって有機
化合物をつくる。     笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 加齢以外に特別な原因がない
のに、両耳が聞こえにくい状態
(難聴)を「加齢性難聴」と呼
び、誰にでも起こる可能性があ
りますが、「年だから仕方がな
い」とほっておくと人との会話
がかみ合わなくなり、次第に会
話が面倒になって、認知症やう
つ病を発症しやすくなるという
ことは、初耳でした。補聴器を
使って聴力を回復させれば、そ
れらを抑えられる可能性がある
ということですが、補聴器を嫌
がったり、補聴器を付けていて
も、耳せんや補聴器がきちんと
耳の穴に入っていないと、隙間
から音が漏れてハウリング(ピ
ーピー音がすること)したりし
て有効でないことがあり得ます。
 国内に強く疑われる患者さん
が1000万人いるとされる糖尿病
を抑えるのに、有機化合物のク
レゾールが有効であることが動
物実験で分かったと、京都大や
パリ大の共同研究チームが発表
したのは、素晴らしい業績です。
ただし、クレゾール中毒という
副作用があり、投与量には十分
に注意する必要があるようです。
クレゾールには、蛋白質を損傷
する細胞毒性と、強アルカリに
よる腐食作用があり、直接口か
ら飲み込んだ場合だけでなく、
肺や皮膚からも吸収されます。
それゆえに、どの腸内細菌がク
レゾールを作っているか分かれ
ば、サプリメントによって血糖
値を抑えられる可能性があると
いうのは凄いことだと思います。

 庁内の人の腸内細菌を調査す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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