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診療マル秘裏話  Vol.795 平成31年3月6日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)新薬が効きにくいガンの増殖を別の仕組で抑制
2)保険適用されてから3例目小腸移植患者が退院

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 新薬が効きにくいガンの増殖を別の仕組で抑制

 
 
 
 
 
 
 
 体内の免疫を活性化させてガ
ンを治療する「オプジーボ」等
の新薬が効きにくいガンの増殖
を、別の仕組みで抑え込むこと
に、マウスを使った実験で成功
したと、京都大の秋吉一成教授
(高分子化学)らのチームが発
表しました。2月12日の米医学
誌電子版に論文が掲載されまし
た。

 ガンは患者の体内で免疫細胞
の攻撃を巧みにかわして増殖し
ます。オプジーボは昨年のノー
ベル生理学・医学賞を受賞した
本庶佑・京大特別教授の研究を
基に開発されました。 一部の
患者さんには劇的な効果があり
ますが、その割合は2~3割と
されています。

 チームは、オプジーボが効き
にくい患者さんの免疫細胞が、
ガンを見つけ出す能力を失って
いることに着目しました。ガン
の「目印」となる蛋白質の断片
を、ガン組織に取り込まれやす
い微小な粒子に入れガンを発症
したマウス約10匹に注射しま
した。

 さらに、目印と反応してガン
を攻撃する免疫細胞を加えたと
ころ、ガン細胞が増殖しなくな
り、完全に消えたマウスもいま
した。目印と免疫細胞のいずれ
か一方だけを加えても効果はあ
りませんでした。チームの村岡
大輔・長崎大准教授(腫瘍免疫
学)は「オプジーボが効かない
ガンでは、今回の方法が有効か
もしれない」と話しています。

 日本ガン免疫学会理事長の河
上裕・慶応大教授の話「新たな
治療の選択肢になりうる。人間
でどれほど効果があるかを慎重
に調べてほしい」

ガン免疫療法について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 身長を慎重に測定する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 保険適用されてから3例目小腸移植患者が退院

 
 
 
 
 
 
 
 大阪大病院は2月8日、病気で
小腸の大半を失った東京都内の
30歳代男性に昨年10月、脳死の
30歳代女性から提供された小腸
を移植し、今年1月に退院した
と発表しました。 小腸移植が
昨年4月に保険適用されてから
3例目で、成人では初めてとい
うことです。

 男性は、2010年3月、都内の
病院で潰瘍性大腸炎の手術を受
けた後、合併症を起こして小腸
の大部分を切除しました。食べ
物を消化、吸収する小腸の機能
が失われたため8年半にわたっ
て食事で栄養をとれず、点滴に
頼ってきました。

 この日、阪大病院で記者会見
した男性は臓器提供者への感謝
を述べ、「普通にご飯を食べる
ことが、生きるために大切だと
深く実感している。 これから
社会貢献したい」と語りました。

 小腸移植は国内30例目で、主
治医の上野豪久講師は「移植後
の経過は順調だ。小腸移植は、
保険適用後もあまり認知されて
おらず、必要な患者にこの治療
を知ってもらいたい」と述べて
います。

保険適応後初めての小腸移植に

ついてのニュース動画です。

 
 


 
 
 摘要メモを法律にして適用す
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 体内の免疫を活性化させてガ
ンを治療する「オプジーボ」等
の新薬が効きにくいガンの増殖
を、別の仕組みで抑え込むこと
に、マウスを使った実験で成功
したと発表したのは偉大な業績
です。免疫については分かって
いないことが多い中で別の仕組
みまで考えて、効果的な免疫の
力を引き出すことに成功したの
は素晴らしいと言う他、ありま
せん。オプジーボが効きにくい
患者さんの免疫細胞が、ガンを
見つけ出す能力を失っている事
に着目したのも慧眼と言えまし
ょう。動物実験で、これだけの
成果を挙げたのですから、後は
臨床試験で人間での効果を実証
するだけです。アロマテラピー
で、インターフェロンの濃度を
上げる免疫調整療法も、集学的
治療の一つとして取り上げて頂
きたいと考えております。
 病気で、小腸の大半を失った
東京都内の30歳代男性に昨年10
月、脳死の30歳代女性から提供
された小腸を移植し、今年1月
に退院したと発表したのは本当
に喜ばしいことです。ニュース
には、病気で小腸を切除せざる
を得なくなったということです
が、これは明らかに手術の失敗
ではないかと推測されます。私
も潰瘍性大腸炎を患ったときに
手術を一応勧められましたが、
このような合併症があるならば、
手術を選択しなくて良かったと
胸をなで下した次第です。手術
の失敗には、術者のミスと手術
のタイミングのミスがあります。
小腸の移植もドナー不足は明ら
かですから、この移植を受けた
男性も、ドナーが現れなかった
とすると延々と点滴で栄養を受
けることを余儀なくされていた
可能性が高いと思います。運が
良かったですね。

 食料の不足は不測の事態だっ
た。笑

 
 
 
 
 
 
 
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