最新号より100号前のメルマガ

2021-01-20 22:32:10

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 

診療マル秘裏話  Vol.795 平成31年3月6日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)新薬が効きにくいガンの増殖を別の仕組で抑制
2)保険適用されてから3例目小腸移植患者が退院

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 新薬が効きにくいガンの増殖を別の仕組で抑制

 
 
 
 
 
 
 
 体内の免疫を活性化させてガ
ンを治療する「オプジーボ」等
の新薬が効きにくいガンの増殖
を、別の仕組みで抑え込むこと
に、マウスを使った実験で成功
したと、京都大の秋吉一成教授
(高分子化学)らのチームが発
表しました。2月12日の米医学
誌電子版に論文が掲載されまし
た。

 ガンは患者の体内で免疫細胞
の攻撃を巧みにかわして増殖し
ます。オプジーボは昨年のノー
ベル生理学・医学賞を受賞した
本庶佑・京大特別教授の研究を
基に開発されました。 一部の
患者さんには劇的な効果があり
ますが、その割合は2~3割と
されています。

 チームは、オプジーボが効き
にくい患者さんの免疫細胞が、
ガンを見つけ出す能力を失って
いることに着目しました。ガン
の「目印」となる蛋白質の断片
を、ガン組織に取り込まれやす
い微小な粒子に入れガンを発症
したマウス約10匹に注射しま
した。

 さらに、目印と反応してガン
を攻撃する免疫細胞を加えたと
ころ、ガン細胞が増殖しなくな
り、完全に消えたマウスもいま
した。目印と免疫細胞のいずれ
か一方だけを加えても効果はあ
りませんでした。チームの村岡
大輔・長崎大准教授(腫瘍免疫
学)は「オプジーボが効かない
ガンでは、今回の方法が有効か
もしれない」と話しています。

 日本ガン免疫学会理事長の河
上裕・慶応大教授の話「新たな
治療の選択肢になりうる。人間
でどれほど効果があるかを慎重
に調べてほしい」

ガン免疫療法について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 身長を慎重に測定する。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 保険適用されてから3例目小腸移植患者が退院

 
 
 
 
 
 
 
 大阪大病院は2月8日、病気で
小腸の大半を失った東京都内の
30歳代男性に昨年10月、脳死の
30歳代女性から提供された小腸
を移植し、今年1月に退院した
と発表しました。 小腸移植が
昨年4月に保険適用されてから
3例目で、成人では初めてとい
うことです。

 男性は、2010年3月、都内の
病院で潰瘍性大腸炎の手術を受
けた後、合併症を起こして小腸
の大部分を切除しました。食べ
物を消化、吸収する小腸の機能
が失われたため8年半にわたっ
て食事で栄養をとれず、点滴に
頼ってきました。

 この日、阪大病院で記者会見
した男性は臓器提供者への感謝
を述べ、「普通にご飯を食べる
ことが、生きるために大切だと
深く実感している。 これから
社会貢献したい」と語りました。

 小腸移植は国内30例目で、主
治医の上野豪久講師は「移植後
の経過は順調だ。小腸移植は、
保険適用後もあまり認知されて
おらず、必要な患者にこの治療
を知ってもらいたい」と述べて
います。

保険適応後初めての小腸移植に

ついてのニュース動画です。

 
 


 
 
 摘要メモを法律にして適用す
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 体内の免疫を活性化させてガ
ンを治療する「オプジーボ」等
の新薬が効きにくいガンの増殖
を、別の仕組みで抑え込むこと
に、マウスを使った実験で成功
したと発表したのは偉大な業績
です。免疫については分かって
いないことが多い中で別の仕組
みまで考えて、効果的な免疫の
力を引き出すことに成功したの
は素晴らしいと言う他、ありま
せん。オプジーボが効きにくい
患者さんの免疫細胞が、ガンを
見つけ出す能力を失っている事
に着目したのも慧眼と言えまし
ょう。動物実験で、これだけの
成果を挙げたのですから、後は
臨床試験で人間での効果を実証
するだけです。アロマテラピー
で、インターフェロンの濃度を
上げる免疫調整療法も、集学的
治療の一つとして取り上げて頂
きたいと考えております。
 病気で、小腸の大半を失った
東京都内の30歳代男性に昨年10
月、脳死の30歳代女性から提供
された小腸を移植し、今年1月
に退院したと発表したのは本当
に喜ばしいことです。ニュース
には、病気で小腸を切除せざる
を得なくなったということです
が、これは明らかに手術の失敗
ではないかと推測されます。私
も潰瘍性大腸炎を患ったときに
手術を一応勧められましたが、
このような合併症があるならば、
手術を選択しなくて良かったと
胸をなで下した次第です。手術
の失敗には、術者のミスと手術
のタイミングのミスがあります。
小腸の移植もドナー不足は明ら
かですから、この移植を受けた
男性も、ドナーが現れなかった
とすると延々と点滴で栄養を受
けることを余儀なくされていた
可能性が高いと思います。運が
良かったですね。

 食料の不足は不測の事態だっ
た。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

最近の号外Vol.1753メルマガ

2021-01-20 00:05:30

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 

診療マル秘裏話  号外Vol.1753 令和2年3月19日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)血管内皮増殖因子のmRNAを注射して心血流促す
2)肝ガンの新遺伝子治療法の有効性と安全性確認

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 血管内皮増殖因子のmRNAを注射して心血流促す

 
 
 
 
 
 
 
 英アストラゼネカ(AZ)は、
心疾患向け核酸医薬「AZD8
601」について、日本を中心
に臨床試験(治験)を行う検討
を始めました。米モデルナ・セ
ラピューティクスとの共同開発
品で、血管内皮増殖因子(VE
GF)に関わるメッセンジャー
RNA(mRNA)を注射投与
して、心臓の血流を促します。
日本は、再生医療による心筋シ
ートなど心臓領域の新規治療法
に理解があり、治験に向くと判
断しました。今後、当局と詳細
を詰めるそうです。

 AZ日本法人で研究開発本部
長代理を務める田中倫夫執行役
員が本紙の取材に対して語りま
した。AZD8601は、VE
GFを生成するmRNAを直接
投与して血管新生を促します。
心筋梗塞などを治療できる可能
性があります。

 AZは核酸医薬に強いモデル
ナと2013年に提携し、欧州
でAZD8601の治験を第2
相まで進めました。「日本がこ
の製品の開発をリードできるか
もしれない」(田中執行役員)
との声が社内で高まっており、
早い段階で日本人患者さんを組
み入れる可能性があります。

 背景にあるのは、日本で進展
する心臓の再生医療です。大阪
大学の澤芳樹教授の研究に基づ
き、足の筋肉組織を使用した「
ハートシート」(テルモ)が20
16年に登場しました。同技術を
発展させ、iPS細胞由来の心
筋細胞シートを心不全患者に移
植する医師主導治験も1月末に
始まりました。「この分野に積
極的な医師や当局の協力を得ら
れれば、開発速度が上がりそう」
(田中執行役員)と期待してい
ます。

 心筋につながる冠動脈が狭ま
る心筋虚血が続くと、心筋梗塞
などの虚血性心疾患が起こりや
すくなります。VEGFは血管
を作る蛋白質です。ガン細胞が
増殖する際の“栄養補給路”に
もなるため、VEGFを阻害す
る抗ガン剤が複数実用化されて
います。AZD8601は、逆
にVEGFの生成を促進して心
筋虚血を防ぎます。

 核酸医薬はアンチセンス核酸
(ASO)やsiRNAを使う
のが主流ですが、モデルナはm
RNAに着目しました。ASO
薬やsiRNA薬が主に有害な
蛋白質の生成を阻むのに対し、
mRNA薬は有益な蛋白質を作
らせます。化学修飾を施すこと
で、薬効を発揮する前に分解さ
れやすいという核酸医薬の課題
も回避しました。

 AZはガン、循環器・代謝、
呼吸器の三つを重点領域に据え
ています。最近は「タグリッソ」
「イミフィンジ」「リムパーザ」
など抗ガン剤の新製品が目立つ
ものの、他分野の手も緩めてい
ません。

 AZD8601を含む循環器
系では、既存品より少量で効果
が見込める高カリウム血症薬「
ZS(海外製品名ロケルマ)」
の国内承認が近づくほか、糖尿
病向けSGLT2阻害剤「フォ
シーガ」について慢性心不全へ
の適応拡大も申請しました。

核酸医薬品について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
 会費の支払いを回避する。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 肝ガンの新遺伝子治療法の有効性と安全性確認

 
 
 
 
 
 
 
 新潟大学は2月21日、肝ガン
に対する新しい遺伝子治療法を
開発し、その有効性と安全性を
マウスを用いて確認したと発表
しました。この研究は、同大大
学院医歯学総合研究科消化器内
科学分野の上村顕也講師、寺井
崇二教授らの研究グループと、
東京医科歯科大学難治疾患研究
所発生再生生物学分野(仁科博
史教授ら)、東海大学医学部医
学科基礎医学系分子生命科学教
室(大塚正人教授ら)が共同で
行ったものです。研究成果は、
「Cancers 」に掲載されていま
す。

 肝ガンは、ウイルス性肝疾患、
アルコール性肝疾患、非アルコ
ール性脂肪性肝疾患に合併する
ことのある悪性新生物です。そ
の腫瘍はさまざまな形質をもつ
腫瘍細胞から成り立つことが多
く、再発や治療抵抗性の獲得な
どの点から新規治療法の確立が
急務で、いろいろな取り組みが
行われています。

 研究グループはこれまでに、
遺伝子治療法の研究、肝硬変に
対する遺伝子治療法の報告をし
てきました。そこで今回、同研
究グループは、肝ガンに対する
新規遺伝子治療法の確立のため
の研究を行いました。

 肝ガン細胞に対して、ジフテ
リア毒素A 遺伝子を導入し、細
胞死を誘導できるか、肝ガンの
培養細胞を用いて検証しました。
また、肝ガン細胞に選択的にそ
の毒素遺伝子を発現させるため
に、肝ガン細胞で増えているAF
P のプロモーターによってジフ
テリア毒素A 遺伝子の発現が制
御されるプラスミド(pAFP-DTA)
を作製しました。更に、マウス
の肝発ガンモデルを対象として、
pAFP-DTAの肝ガンに対する遺伝
子治療効果を検証しました。そ
の結果、培養細胞にアポトーシ
スを誘導することで、肝ガン細
胞数の増加を効率的に抑制する
ことが判明しました。また、肝
ガン細胞に選択的にジフテリア
毒素A 遺伝子の発現するプラス
ミド(pAFP-DTA)を導入した結
果、このプラスミドが、AFP を
産生する肝ガン細胞を選択的に
アポトーシスに誘導することが
明らかとなりました。

 そこで、マウスの肝発ガンモ
デルを対象として、pAFP-DTAを
ハイドロダイナミック遺伝子導
入法で導入し、肝ガンに対する
遺伝子治療効果を検証しました。
その結果、遺伝子治療を行った
マウスでは、肝ガンの発症が抑
制されました。また、経時的な
血液検査の結果、肝ガンの血液
マーカーであるAFP、PIVKAIIが
低下するとともに、治療に伴う
毒性や肝障害は認められません
でした。これは、ジフテリア毒
素A を肝ガン細胞選択的に発現
することができた結果と推察さ
れます。

 今回の研究成果により、肝ガ
ン細胞に選択的にジフテリア毒
素A 鎖の遺伝子を発現すること
で、安全で効率的な遺伝子治療
が可能であることが明らかとな
りました。研究グループは、「
発表した肝硬変に対する遺伝子
治療法とあわせて、今後も肝疾
患の遺伝子治療研究を行ってい
く。また、本研究グループはハ
イドロダイナミック遺伝子導入
法を研究し、大動物でも応用可
能であることを明らかにしてい
る。全身の難治疾患に対して、
遺伝子治療を研究していく」と、
述べています。

肝ガンの最新治療法について

解説している動画です。

 
 


 
 
 身体の組織が酸性に傾かない
ことに賛成する。     笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 英アストラゼネカ(AZ)は、
心疾患向け核酸医薬「AZD8
601」について、日本を中心
に臨床試験(治験)を行う検討
を始めました。米モデルナ・セ
ラピューティクスとの共同開発
品で、血管内皮増殖因子(VE
GF)に関わるメッセンジャー
RNA(mRNA)を注射投与
して、心臓の血流を促すという
のは、素晴らしいアイデアだと
思います。VEGFの阻害剤は糖尿
病の網膜症やガン治療に使われ
るということは知っていました
が、VEGFの促進剤が心臓の血流
を促す治療に使われるというの
は、コロンブスの卵と言えるで
しょう。当然、私も初耳でした。
 新潟大学が2月21日、肝ガン
に対する新しい遺伝子治療法を
開発し、その有効性と安全性を
マウスを用いて確認したと発表
したのは、素晴らしい業績です。
肝細胞ガンと言えば、塞栓療法
しか、余り習ってこなかったの
と遺伝子治療は、効果が少なく
他の治療法と組み合わせて使う
と教わってきたので、これほど
の結果を出す、遺伝子治療で、
有効性と安全性が確認されたの
はほんとうに凄いことだと感じ
ました。ハイドロダイナミック
遺伝子導入法を研究し、大動物
でも応用可能であることを明ら
かにしていて、全身の難治疾患
に対して、遺伝子治療を研究し
ていく姿勢は素晴らしいと思い
ました。

 市政に対する姿勢を正す。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント