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2021-01-14 23:18:12

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診療マル秘裏話  号外Vol.1748 令和2年3月13日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)プラズマ活性溶液子宮体ガン適応と抗腫瘍メカニズム
2)治療歴有り進行または転移性腎細胞ガンの治験

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 プラズマ活性溶液子宮体ガン適応と抗腫瘍メカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 名古屋大学は2月12日、プラ
ズマ活性溶液の子宮体ガンへの
医療応用の可能性と抗腫瘍メカ
ニズムを明らかにしたと発表し
ました。この研究は、同大医学
部附属病院産科婦人科の芳川修
久病院助教、同大大学院医学系
研究科産婦人科学の梶山広明准
教授、吉川史隆教授の研究グル
ープが、同大医学部附属病院先
端医療開発部先端医療・臨床研
究支援センターの水野正明セン
ター長・病院教授および同大学
低温プラズマ科学研究センター
の堀勝センター長・教授の研究
グループらとの共同研究として
行ったものです。研究成果は、
「Scientific Reports」の電子
版に掲載されています。子宮体
ガンは、日本では2015年に推定
1万3,600人が新たに診断されて
いる対策すべき重要な疾患の1
つです。子宮体ガンの大部分は、
早期に診断された場合、一般的
に予後良好ですが、進行した状
態で診断された場合や、再発し
た場合の予後は不良となります。
この場合の進行パターンは、腹
膜播種である場合が多く、しば
しば全身化学療法に抵抗性をも
つことがあります。また、日本
では全身化学療法で投与可能な
薬剤は限られており、腹膜播種
を伴うような進行・再発子宮体
ガンへの新しい治療アプローチ
の需要が高まっています。

 大気圧低温プラズマは、滅菌、
創傷の治癒、ガン治療等の臨床
応用のために研究されてきまし
た。最近の研究では、大気圧低
温プラズマの組織等への直接照
射による効果に加えて、大気圧
低温プラズマの照射によって活
性化されたプラズマ活性溶液が、
卵巣ガン、膵臓ガン等いくつか
の種類のガン種に対して抗腫瘍
効果を認めることが示されてい
ます。今のところ、プラズマ活
性溶液による抗腫瘍効果メカニ
ズムは溶液中に含まれる多量の
活性酸素種による影響と考えら
れており、その他メカニズムの
関与を示唆する知見も報告され
ているものの、全体像は十分に
明らかとなっていません。また、
プラズマ活性溶液が子宮体ガン
に対してどのような効果を有し
ているかは、今まで報告されて
来ませんでした。今回、研究グ
ループは、子宮体ガンに対する
プラズマ活性溶液の抗腫瘍効果
を明らかにするとともに、その
メカニズムの一端を解明するこ
とを目的に、解析を行いました。
その結果、まず、複数の子宮体
ガン細胞に対してプラズマ活性
溶液を投与することにより、子
宮体ガン細胞の増殖を抑制し、
細胞死を誘導することを世界で
初めて証明しました。これはプ
ラズマ活性溶液の濃度および投
与時間と相関していました。ま
た、プラズマ活性溶液による抗
腫瘍効果メカニズムとしてオー
トファジー細胞死の活性化(オ
ートファジーに関連する蛋白質
LC3 の発現増加)が関与してい
ることも判明しました。さらに、
オートファジーインヒビター(
MHY1485 )を用いることにより、
プラズマ活性溶液が誘導する抗
腫瘍効果が減弱されることも示
されました。これにより、プラ
ズマ活性溶液は子宮体ガン細胞
に対して抗腫瘍効果があり、そ
のメカニズムはオートファジー
細胞死によるものが担っている
ことが示されました。

今回示された、プラズマ活性溶
液による子宮体ガン治療への新
たな有用性をもとに、新規治療
法確立に向けて進むには、さら
なる治療効果の向上や安全性な
どの評価が必要となります。今
後、子宮体ガンに苦しむ患者さ
んへの新規治療法として、プラ
ズマの臨床応用を実現するため
に、今回用いた培養液に変わる
新たなプラズマ活性溶液の開発
も、同研究グループで進めてい
るということです。研究グルー
プは、「これまで集積した知見
をより深めつつ、進化したプラ
ズマ活性溶液の開発を目指し、
新規治療法の確立に一歩ずつ近
づきたい」と、述べています。

子宮体ガンについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 至急、子宮体ガンの研究を、
開始する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 治療歴有り進行または転移性腎細胞ガンの治験

 
 
 
 
 
 
 
 米ブリストル・マイヤーズス
クイブ社は2月15日、治療歴を
有する進行または転移性の腎細
胞ガン(RCC )患者さんにおい
て、「オプジーボ(R)」 (一般
名:ニボルマブ)群とエベロリ
ムス群を比較した第3相試験(
CheckMate-025 )における5年
間の追跡調査の結果を発表しま
した。RCC は成人の腎臓ガンの
中で最も一般的な型であり、毎
年、世界で14万人以上が亡くな
っています。男性が女性の約2
倍発症し、罹患率は北米と欧州
で特に高いとされています。世
界的に、転移性または進行腎臓
ガンと診断された患者の5年生
存率は12.1%です。

CheckMate-025 試験は、血管新
生阻害剤での治療歴を有する進
行期RCC 患者さんを対象に、オ
プジーボとエベロリムスを比較
評価した無作為化非盲検第3相
試験です。 患者さん803 例は、
病勢進行または忍容できない毒
性が認められるまで、オプジー
ボ3mg/kgを2週間間隔で静脈内
投与(406 例)、またはエベロ
リムス10mgを1日1回、経口投与
(397 例)のいずれかの投与を
受けました。主要評価項目は全
生存期間、副次評価項目は、奏
効率、無増悪生存期間、生活の
質および安全性でした。追跡調
査の結果、生存患者はオプジー
ボ群26%、エベロリムス群18%
と、オプジーボ群で生存ベネフ
ィットが認められました。奏効
率はオプジーボ群23%、エベロ
リムス群4%であり、奏効期間の
中央値も、エベロリムス群と比
較して、オプジーボ群で持続性
が示されました(オプジーボ群
18.2か月、エベロリムス群14か
月)。

また、全体的な安全性プロファ
イルは、RCC 患者さんを対象と
したCheckMate-025 試験におい
てこれまでに報告された解析結
果と一貫しており、新たな安全
性シグナルや薬剤に関連した死
亡は認められませんでした。グ
レード3~4の治療に関連する有
害事象は、オプジーボ群21%、
エベロリムス群37%でした。

同社の泌尿生殖器ガン領域の開
発責任者であるBrian Lamon(P
h.D) 氏は、次のように述べて
います。「CheckMate-025 試験
の最新結果は、オプジーボ単剤
療法が治療歴を有するRCC 患者
さんの世界的な標準治療となり、
オプジーボによる治療が患者さ
んに長期生存をもたらし得る根
拠をさらに裏付けるものです。
本試験は、全ての患者さんの予
後を改善するという使命を掲げ
る当社にとって、大きな進歩を
意味しています」。

腎ガンの最新の薬物療法につい

て解説している講演動画です。

 
 


 
 
 両方の療法が効果を発揮する。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 名古屋大学が2月12日、プラ
ズマ活性溶液の子宮体ガンへの
医療応用の可能性と抗腫瘍メカ
ニズムを明らかにしたと発表し
たのは、素晴らしい業績です。
大気圧低温プラズマは、滅菌、
創傷の治癒、ガン治療等の臨床
応用のために研究されてきまし
た。最近の研究では、大気圧低
温プラズマの組織等への直接照
射による効果に加えて、大気圧
低温プラズマの照射によって活
性化されたプラズマ活性溶液が、
卵巣ガン、膵臓ガン等いくつか
の種類のガン種に対して抗腫瘍
効果を認めることが示されてい
ましたが、そのメカニズムにつ
いては良く分かっていませんで
した。プラズマ活性溶液は子宮
体ガン細胞に対して抗腫瘍効果
があり、そのメカニズムはオー
トファジー細胞死によるものが
担っていることが示されたとい
うことですから、これまで集積
した知見をより深めつつ、進化
したプラズマ活性溶液の開発を
目指し、新規治療法の確立に一
歩ずつ近づいて頂きたいもので
す。
 米ブリストル・マイヤーズス
クイブ社が2月15日、治療歴を
有する進行または転移性の腎細
胞ガン(RCC )患者さんにおい
て、「オプジーボ(R)」 (一般
名:ニボルマブ)群とエベロリ
ムス群を比較した第3相試験(
CheckMate-025 )における5年
間の追跡調査の結果を発表した
のは素晴らしい業績です。免疫
チェックポイント阻害剤と分子
標的治療薬であり、免疫抑制剤・
抗癌剤の一つを比較するなど、
大胆な臨床試験だったと思いま
す。CheckMate-025 試験の最新
結果は、オプジーボ単剤療法が
治療歴を有するRCC 患者さんの
世界的な標準治療となり、オプ
ジーボによる治療が患者さんに
長期生存をもたらし得る根拠を
さらに裏付けると米ブリストル・
マイヤーズスクイブ社は言って
いますが、奏効率・副作用の面
から言って、無理があるように
思います。オプジーボ単独療法
ではなく、オプジーボと併用す
る治療法を研究することで奏功
率を上げ、副作用を少なくする
ことができるのではないかと私
は考えています。

 そうこうする内に、免疫チェ
ックポイント阻害剤が奏功した。


 
 
 
 
 
 
 
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