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2021-01-05 22:34:55

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診療マル秘裏話  号外Vol.1741 令和2年3月5日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)SGLT-2阻害薬は2型糖尿病心血管合併症リスク低下
2)マダニが媒介する新たなウイルスが検出された

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 SGLT-2阻害薬は2型糖尿病心血管合併症リスク低下

 
 
 
 
 
 
 
 2型糖尿病患者における、SG
LT-2阻害薬の心血管に対する保
護効果は幾つかの研究によって
示されていますが、それらは主
に心血管疾患あるいは腎疾患を
合併した患者さんを対象とした
ものであり、結果に一貫性があ
りませんでした。オーストラリ
ア・George Institute for Glo
bal HealthのClare Arnott氏ら
は、2型糖尿病患者さんを対象
にSGLT-2阻害薬の心血管保護効
果を検討した大規模試験4件を
解析した結果、SGLT-2阻害薬は
心血管疾患の有無にかかわらず、
2型糖尿病患者さんの多様なサ
ブセットにおいて心血管疾患お
よび心血管死のリスクを低減し
たと、J Am Heart Assoc(2020;
9 : e014908)に発表しました。
Arnott氏らは、2型糖尿病患者
さんにおけるSGLT-2阻害薬は2
型糖尿病心血管合併症リスク 低下
阻害薬の心血管アウトカムおよ
び重篤な有害事象に対する効果
を検討したプラセボ対照ランダ
ム化比較event-driven試験につ
いてシステマチックレビューお
よびメタ解析を施行しました。
全試験参加者および、ベースラ
イン時の心血管疾患、腎機能低
下および心不全の有無別に試験
参加者を分けたサブセットにつ
いて、SGLT-2阻害薬は2型糖尿
病心血管合併症リスク 低下阻害薬
の心血管に対する保護効果およ
び主な安全性アウトカムへの影
響を検討しました。

メタ解析は、3種のSGLT-2阻
害薬(カナグリフロジン、エン
パグリフロジン、ダパグリフロ
ジン)の効果を検討した4試験
(CANVAS、CREDENCE、EMPA-REG
OUTCOME、DECLARE-TIMI 58)
を対象に、2型糖尿病患者さん
3万8,723例〔ベースライン時の
心血管疾患2万2,870例(59%)、
腎機能低下7,754例(20%)、
心不全4,542例(12%)〕におけ
る主要心血管イベント(MACE)
3,828件、心不全による入院1,1
92件、心血管死 1,506件、全死
亡2,612 件について行われまし
た。追跡期間は平均2.9 年でし
た。解析の結果、プラセボ群に
対してSGLT-2阻害薬は2型糖尿
病心血管合併症リスク 低下阻害薬
治療群ではMACEリスクが12%〔
ハザード比(HR)0.88、95%CI
0.82〜0.94、P<0.001〕 、心
血管死リスクが17%(同 0.83、
0.75〜0.92、P<0.001)低下し
ました。SGLT-2阻害薬は心筋梗
塞リスクの低下(同0.88、0.80
〜0.97、P­=0.01)についても
効果を示したが、脳卒中リスク
は低下させませんでした(同0.
96、0.86~1.09)。またSGLT-2
阻害薬治療群では、心不全によ
る入院リスクが32%(同068、0
.60〜0.76、P<0.001 )、全死
亡リスクが15%(同 0.85、0.7
9〜0.92、P<0.001 )低下しま
した。

2型糖尿病に対するSGLT-2阻
害薬の心血管疾患および心血管
死の保護効果は、心血管疾患、
心不全、腎機能低下の有無にか
かわらず一貫して認められまし
た。ただし、脳卒中については
腎機能が低下した患者さんでSG
LT-2阻害薬による保護効果が認
められた(HR 0.75、95%CI 0.
59〜0.96)のに対し、腎機能が
維持されている患者さんでは効
果が認められなかった(同1.05、
0.91~1.20)。

Arnott氏らは「今回の研究に
より、SGLT-2阻害薬は2型糖尿
病の心血管合併症リスクを低下
させる可能性を有することが示
された」と述べています。

SGLT-2阻害薬について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 血管合併症リスクの計測に不
手際から欠陥を生じた。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 マダニが媒介する新たなウイルスが検出された

 
 
 
 
 
 
 マダニにかまれたあと、発熱
などの症状が出た男性から、新
たなウイルスが検出されたこと
を国立感染症研究所が明らかに
しました。患者さんは一時、歩
けなくなるなど、全身の状態が
悪化したあとで回復しましたが、
研究所では、患者がさらに見つ
かる可能性があるとして、検査
体制の確立が必要だとしていま
す。国立感染症研究所によりま
すと、北海道で去年5月、山菜
採りにいった40代の男性が、マ
ダニにおなかをかまれていたこ
とに気がついて取り除きました
が、その4日後から39度台の熱
が出たほか、両足に痛みが出て
歩けなくなり、入院したという
ことです。

男性は、白血球や血小板が減っ
ていたほか、足の筋肉に炎症が
起きるなど全身の状態が悪化し
ましたが、治療の結果、回復し、
退院したということです。

北海道大学や国立感染症研究所
などが血液などを調べたところ、
これまで報告されたことがない
新たなウイルスが見つかったと
いうことです。

ウイルスは、マダニが媒介する
感染症、SFTS=「重症熱性
血小板減少症候群」を引き起こ
すウイルスに近いということで
す。

国立感染症研究所ウイルス第一
部の西條政幸部長は「今後、さ
らに見つかる可能性がある。診
断や治療法などの開発に向けた
研究を進め、検査体制を確立す
ることが必要だ」と話していま
す。

マダニ駆除について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 体制を立て直して、耐性ウイルス
に立ち向かう。      笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 2型糖尿病患者における、SG
LT-2阻害薬の心血管に対する保
護効果は幾つかの研究によって
示されていますが、それらは主
に心血管疾患あるいは腎疾患を
合併した患者さんを対象とした
ものであり、結果に一貫性がな
かったというのは、残念なこと
です。でもそれにめげずに一貫
性をもった試験によって、SGLT
-2阻害薬の心血管に対する保護
効果を証明したのは偉大な業績
です。今回の研究により、SGLT
-2阻害薬は2型糖尿病の心血管
合併症リスクを低下させる可能
性を有することが示されたのは、
喜ばしいことです。尿に、高い
血糖を排泄することで血糖コン
トロールが上手くゆかせる薬で
あるので、当然と言えば当然で
しょう。
 マダニにかまれたあと、発熱
などの症状が出た男性から、新
たなウイルスが検出されたこと
を国立感染症研究所が明らかに
しました。患者さんは一時、歩
けなくなるなど、全身の状態が
悪化したあとで回復しましたが、
研究所では、患者さんがさらに
見つかる可能性があるとして、
検査体制の確立が必要だとして
いるのはその通りだと思います。
SFTSに似た症状であるならば、
アビガンを初期の内に投与する
ことをまず遣って頂きたいもの
です。他のAIDSなどの薬剤との
併用で新型コロナ肺炎ウイルス
が消失した例も報告されている
ので、ウイルス性疾患について
同じような試みがなされて然る
べきだと私は、考えています。

 小室の入り口が消失した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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