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2020-12-26 23:01:06

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診療マル秘裏話  号外Vol.1732 令和2年2月23日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)オプジーボが効く人と効かない人を見分ける手法
2)腎性低尿酸血症は急性腎不全になることがある

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 オプジーボが効く人と効かない人を見分ける手法

 
 
 
 
 
 
 
 ガン免疫治療薬「オプジーボ」
の開発に貢献し、2018年にノー
ベル生理学・医学賞を受賞した
本庶佑・京都大特別教授らのチ
ームは、肺ガンで、この薬が効
く患者さんと効かない患者さん
を見分ける手法を開発したと発
表しました。治療効果を早期に
見極められ、医療費削減にもつ
ながる成果で、1月30日の米医
学誌JCIインサイト(電子版)
に論文が掲載されました。

 オプジーボは、ガンを攻撃す
る免疫細胞の一種「T細胞」を
活性化する薬です。一部の患者
さんには劇的に効きますが、全
く効かない場合もあり、肺ガン
で効果がある人は約2割とされ
ています。

 チームは、患者さんのT細胞
の状態が年齢とは関わりなく、
個人差が大きいことに着目しま
した。オプジーボを投与する前
と、投与直後の患者さんの血液
からT細胞を取り出し、細胞の
状態と、治療成績の関係を分析
しました。

 その結果、薬の効果が3か月
以上続いた25人のうち24人の血
液は、投与前から活性化しやす
い元気なT細胞の割合が高く、
投与後は若いT細胞が増えまし
た。逆に薬がほとんど効かない
人では、機能が低下して疲弊し
たT細胞が多かったということ
です。

 チームの茶本健司・京大特定
准教授(ガン免疫)は「効果の
ない人は、早めに別の治療法に
切り替えられる。医療費の削減
にもつながる」と話しています。

 鵜殿平一郎・岡山大教授(免
疫学)の話「理にかなった方法
で、応用が期待できる。T細胞
の分析は研究者によってばらつ
くため、正確な分析方法の確立
が課題だ」

免疫チェックポイント阻害剤の

作用機序について解説している

動画です。

 
 


 
 
 
 分籍で文責の人の分析を行う。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 腎性低尿酸血症は急性腎不全になることがある

 
 
 
 
 
 
 
 血液中の尿酸値が高くなる「
高尿酸血症」が続くと、痛風の
原因となります。ところが、尿
酸値が低過ぎても問題で、この
状態を「低尿酸血症」といいま
す。その一種である「腎性低尿
酸血症」は、自覚症状はないも
のの、激しい運動によって腰痛
や吐き気などを生じ、急性腎不
全になることがあります。東京
薬科大学(東京都八王子市)病
態生理学教室の教授で、東京慈
恵会医科大学付属病院腎臓・高
血圧内科でも外来を受け持って
いる市田公美医師に聞きました。
「血液中の尿酸値が1デシリッ
トル当たり2ミリグラム以下に
なると、低尿酸血症と診断され
ます」と市田教授は説明します。

 低尿酸血症の一つに、腎臓が
原因となって起こる腎性低尿酸
血症があります。自覚症状はな
く、健康診断で尿酸値が低いこ
とを指摘されて病院を受診し、
初めて診断されることが多いと
いうことです。先天的な病気で、
有病率は男性で0.2%、女性で0.
4%と推定されました。「日本人
に多い病気です」と市田教授は
言っています。

 運動したり臓器を動かしたり
するためのエネルギー物質など
に含まれるプリン体が、肝臓で
分解されると尿酸となり、その
3分の2は腎臓から排せつされ
ます。腎臓から尿となる液体に
排せつされた尿酸は90%以上が
再吸収され、残りの6~10%が尿
中に排せつされます。しかし、
腎性低尿酸血症の患者さんでは
その仕組みに生まれつき異常が
あり、再吸収が不十分になりま
す。市田教授は「尿酸を過剰に
尿に排せつしてしまい、血液中
の尿酸値が著しく低くなります」
と説明しています。腎性低尿酸
血症そのものの治療法はなく、
日常生活の工夫で合併症を予防
することが治療の目標となりま
す。注意が必要な合併症は、激
しい運動をした後に腰背部痛、
吐き気、頭痛などが起こる運動
後急性腎不全で、腎性低尿酸血
症患者さんの1割弱にみられま
す。市田教授は「部活動をして
いる中学生などが、運動後急性
腎不全を発症することがありま
す」と話しています。

 運動後急性腎不全は、運動時
に脱水気味であったり、風邪を
引いて解熱鎮痛薬を服用してい
たりするなど、腎性低尿酸血症
以外の要素が加わったときに生
じることが多いとされています。
そのため、短距離走や筋力トレ
ーニングなどの無酸素運動や激
しい運動は避ける、普段から運
動前の水分補給を心掛ける、体
調が悪いときには比較的軽い運
動にとどめる、といった対策が
必要となります。

 運動後急性腎不全は1週間か
ら1カ月ほどで軽快しますが、
繰り返す患者さんも多く、長期
的には腎機能が低下する恐れが
あります。そのため、1年に1
回は腎臓の機能をチェックする
とよいでしょう。市田教授は「
尿酸値が低過ぎる場合は、放置
せずに受診しましょう」とアド
バイスしています。

尿酸は、ビタミンCより強力な

抗酸化物質と解説している動画

です。

 
 


 
 
 皮革製品を比較する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 ガン免疫治療薬「オプジーボ」
の開発に貢献し、2018年にノー
ベル生理学・医学賞を受賞した
本庶佑・京都大特別教授らのチ
ームが、肺ガンで、この薬が効
く患者さんと効かない患者さん
を見分ける手法を開発したと発
表したのは素晴らしい業績です。
免疫細胞のT細胞に着眼する等
本当に鋭い嗅覚をお持ちのチー
ムだと思います。T細胞を検査
するだけなら、オプジーボ投与
前に、効果判定ができるので、
投与を考えていた患者さんで、
効果が少ないと判定されれば、
ほかの治療に切り替えることが
できるというのは事実です。し
かし、他の治療で、オプジーボ
に勝るとも劣らない効果がある
治療法があるのかという問題が
あります。かなり効果的と言わ
れている光免疫療法であっても
まだ臨床の場で使えるのは何年
も先だと思います。
 血液中の尿酸値が高くなる「
高尿酸血症」が続くと、痛風の
原因となります。ところが、尿
酸値が低過ぎても問題で、この
状態を「低尿酸血症」といいま
す。その一種である「腎性低尿
酸血症」は、自覚症状はないも
のの、激しい運動によって腰痛
や吐き気などを生じ、急性腎不
全になることがあるというのは、
初耳でした。ただ尿酸はアレル
ギーを抑制する力があるので、
高尿酸血症の人を薬剤で治療し
たり、低尿酸血症になったりす
るとアレルギーが酷くなること
は、容易に想像がつきます。高
すぎても、低すぎても病的状態
に陥るので、正常範囲内にコン
トロールするのに困難が伴うと
推測されます。痛風時の疼痛が
救急車を呼ぶほどだというのも
嫌なものですが、急性腎不全に
移行して、命の危険に晒される
というのは、もっと嫌だと思い
ます。

 命の危険を察知して、試合を
棄権する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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