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2020-12-25 23:56:10

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診療マル秘裏話  号外Vol.1731 令和2年2月22日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)新型肺炎ウイルス検査は、PCR 法という検査で行う
2)「慢性心不全」は大きな社会問題になっている

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 新型肺炎ウイルス検査は、PCR 法という検査で行う

 
 
 
 
 
 
 
 中国・武漢市から1月29日に
チャーター機で帰国した日本人
206人のうち、3人から新型コロ
ナウイルスが検出されました。
ウイルス検査はどのような仕組
みなのでしょうか。新型コロナ
ウイルスの大きさは直径100 ナ
ノメートル程度です。目に見え
ないサイズですが、人間などと
同様に遺伝子を持っています。
この遺伝子の配列はウイルスに
よって異なるため、配列の特徴
的な部分を「目印」にすること
で、ウイルスを見つけることが
できます。人間がウイルスに感
染しているかを調べるには、血
液や、インフルエンザの検査で
使われるのどの体液(咽頭(い
んとう)ぬぐい液)などを採取
し、その中にウイルスの遺伝子
が含まれているかを見ます。

 ウイルスの目印となる遺伝子
配列を短時間に増やすため、ぬ
ぐい液などを「プライマー」と
呼ばれる遺伝子の鋳型と混ぜ合
わせて加熱と冷却を繰り返しま
す。この方法は「PCR (ポリメ
ラーゼ連鎖反応)法」と呼ばれ
ています

 PCR 法は1980年代に開発され、
その後検査のスピードが大幅に
向上しました。現在、簡易なも
のは数時間で結果が得られるよ
うになり、様々な病原体の検査
に広く使われています。

 全国の地方衛生研究所にも検
査装置が設置されており、厚生
労働省は、地衛研に新型コロナ
ウイルスの「プライマー」を配
布し検査の増加に備えています。

武漢熱の診断について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 簡易に官位を得る方法。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 「慢性心不全」は大きな社会問題になっている

 
 
 
 
 
 
 
 かつて「心不全」は、心臓の
機能が停止したという意味での
死因としてしか認識されていま
せんでした。しかし、今は違い
ます。高血圧や高血糖などが原
因となり狭心症や心筋梗塞など
の虚血性心疾患や心臓弁膜症を
発症することで全身に血液を送
り出す機能が低下し、呼吸不全
やむくみなどの症状を少しずつ
自覚するようになり、心不全を
発症します。心不全は急性期か
ら慢性期まで診療範囲は広範囲
に及びます。

 その中でも「慢性心不全」は
大きな社会問題になっています。
治癒することがなく、増悪と寛
解を繰り返すため早期発見と早
期の治療開始が鍵となります。
全身に血液を送り出すポンプ機
能の役割を果たしている心臓は、
機能が低下すると内臓だけでな
く手足を含めた各臓器に栄養や
酸素を十分に送ることができず
臓器障害を引き起こすことがあ
ります。その結果、全身の倦怠
(けんたい)感やむくみ、歩行
や階段昇降時の息苦しさなどの
自覚症状が生じてきます。倦怠
感やむくみは心機能の低下が進
行するにつれて強くなり、起居
などの日常活動への影響も招き、
生活の質(QOL )に大きく影響
を及ぼします。

 東京医科大学病院循環器内科
で心不全の専門外来を担当して
いる岩崎陽一助教は「本来は自
覚症状が出る前に発見して治療
を開始できればよい。しかし、
来院する患者の大半は急性心不
全の症状を発症してから受診し
ている。どうしても治療開始が
後手に回ってしまう」と語って
います。診断と治療の開始が遅
れればそれだけ症状が悪化し、
機能の維持が難しくなるからで
す。では、どのようなときに受
診したらよいのでしょうか。そ
の後の診察はどうでしょうか。
東京都在住の83歳の男性は、自
動車に乗っているだけで靴下が
きつくなるほど下肢がむくんで
しまう症状に悩まされていまし
た。しかし、心電図などの検査
では心臓の機能の異常は見つか
っていませんでした。

 この男性の治療で岩崎助教は、
日常生活での症状を詳しく問診
した上で、ふくらはぎの触診や、
胸部単純レントゲンで心臓の大
きさを確認したりし、一つ一つ
状態を把握していきました。

 最終的に、血液検査で慢性心
不全の診断指標となる「BNP 」
という心臓の内圧を反映する数
値も参考に、「BNP の検査数値
は比較的高いが、年齢を考えれ
ば許容範囲。身体所見も含めて
総合的に判断すると心不全によ
るむくみとは考えにくく、そう
心配することはない」と診断し
ました。男性は胸をなで下ろし
ていたということです。岩崎助
教によると、このような形で受
診してくる人は少ないとされて
います。同外来の受診者の多く
は、呼吸困難などの急性心不全
で緊急入院し、退院後に経過観
察目的に通院をしています。な
お、急性心不全を起こした後で
は、投薬などを重ねてもなかな
か心臓機能の回復が期待できず、
治療は病状悪化を抑制し、心不
全再入院を回避することを目標
に掲げています。

 「心不全が進行すれば、心臓
の機能低下だけでなく、日常の
活動量の低下という問題も生じ
る。この結果として、運動に必
要な筋肉量が失われるサルコペ
ニアや身体機能が低下するフレ
イルなどの問題も生じてしまう。
できるだけ早期に気づいて、治
療を始めたい」と同助教は話し
ています。

 2019年に心不全のガイドライ
ンが改定され、急性・慢性心不
全診療ガイドラインとして発行
されました。しかし、多くの循
環器専門医は内容を把握してい
ますが、一般内科を専門にして
いる実地の内科医には必ずしも
浸透しているわけではなく、ど
れだけ心不全診療に結び付いて
いるかは疑問視されています。

 そうした現状を踏まえた上で
岩崎助教は「息切れやむくみで
心配になったら、まず、かかり
つけの医師に相談し、専門医を
紹介してもらいたい」とアドバ
イスしています。

 サルコペニアとは加齢や疾患
により、筋肉量が減少すること
で、握力や下肢筋・体幹筋など
全身の「筋力低下が起こること」
を指します。または、歩くスピ
ードが遅くなる、杖や手すりが
必要になるなど、「身体機能の
低下が起こること」を指します。

 フレイルは、海外の老年医学
の分野で使用されている英語の
「Frailty(フレイルティ) 」
が語源となっています。「Frai
lty 」を日本語に訳すと「虚弱」
や「老衰」、「脆弱」などを意
味します。日本老年医学会は高
齢者において起こりやすい「Fr
ailty 」に対し、正しく介入す
れば戻るという意味があること
を強調したかったため、多くの
議論の末、「フレイル」と共通
した日本語訳にすることを2014
年5月に提唱しました。

慢性心不全について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 協調性のなさを強調する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 中国・武漢市から1月29日に
チャーター機で帰国した日本人
206人のうち、3人から新型コロ
ナウイルスが検出されたという
ことですが、日本政府が配布し
ているプライマーは、どこから
来たのでしょうか?多分中国の
研究者がウイルスのDNA を解析
して得られた配列から、推測し
て作ったと考えられます。現代
では、遺伝子解析の結果が分か
るとすぐに、それを検出するPC
R が開発されて診断に使える様
になるのです。PCR法に使うDNA
ポリメラーゼは、耐熱性のもの
で、海底火山の噴火している周
囲で採取された細菌から得られ
たものです。未知のウイルスで
あっても、遺伝子解析さえ行え
れば、すぐに診断可能になる事
を知っておいた方が良いでしょ
う。
 かつて「心不全」は、心臓の
機能が停止したという意味での
死因としてしか認識されていま
せんでしたが、今は違うという
ことは周知の事実です。高血圧
や高血糖などが原因となり狭心
症や心筋梗塞などの虚血性心疾
患や心臓弁膜症を発症すること
で全身に血液を送り出す機能が
低下し、呼吸不全やむくみなど
の症状を少しずつ自覚するよう
になり、心不全を発症すること
が知られています。私が研修医
時代、循環器内科を回った時に
たくさん心不全の患者さんがIC
U にいて、尿路のバルーンカテ
を入れられ、ループ利尿剤の投
与で治療されていました。循環
器の患者さんは、上記の治療で
良くなると本当に元気になり、
一般病棟に移ってから、退院と
いう人が多かったのを記憶して
います。

 痔核を自覚する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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