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2020-12-24 23:10:10

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診療マル秘裏話  号外Vol.1730 令和2年2月21日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)超早期段階細胞死が,後のアルツハイマー病態進展の鍵
2)重症花粉症の割合が最も高い都道府県は兵庫県

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 超早期段階細胞死が,後のアルツハイマー病態進展の鍵

 
 
 
 
 
 
 
 東京医科歯科大学は1月22日、
アミロイドベータ細胞外凝集の
出現前の超早期段階に生じる細
胞死が、その後のアルツハイマ
ー病態進展の鍵を握ること、ま
た、この細胞死を標的とする治
療法(発症後にも適応可能)の
開発が可能であることを実験的
に示したと発表しました。この
研究は、同大難治疾患研究所/
脳統合機能研究センター神経病
理学分野の岡澤均教授の研究グ
ループが、東京都健康長寿医療
センター、名古屋大学、自治医
科大学、慶応義塾大学、国立精
神神経医療研究センター、国立
シンガポール大学、バロー神経
学研究所などのグループとの共
同研究として行ったものです。
研究成果は、国際科学誌「Natu
re Communications 」にオンラ
インで掲載されています。アル
ツハイマー病をはじめとする神
経変性疾患の病理学的な特徴は、
細胞の内外に異常蛋白質が蓄積
することです。アルツハイマー
病では、細胞外にアミロイドベ
ータ(以後、アミロイドと略称)
と呼ばれる異常蛋白質が沈着す
る老人斑と、細胞内にタウ蛋白
質が凝集する神経原線維変化の
2つが起こることが知られてい
ます。これまで数々の治療法が
試みられてきましたが、十分な
有効性を示すものは得られてい
ません。特に、約15年前からア
ミロイドに対する抗体医薬品の
臨床試験が国際的な規模で行わ
れてきましたが、脳内のアミロ
イド除去に成功したものの患者
さんの症状は改善が見られない
ことも予想外の知見として得ら
れました。このため、発症後か
ら治療を開始するのでは既に遅
く、発症前にアミロイド抗体療
法を開始する、あるいは、脳内
の細胞外アミロイド凝集が起き
る以前の超早期 (Phase 0)に
生じる脳内分子変化を解明して、
新たな分子標的に対する治療を
開発する必要があると考えられ
るようになってきました。研究
グループは先行研究で、脳内細
胞外アミロイド凝集前にリン酸
化の異常変動を示す蛋白質MARC
KSを同定し、リン酸化MARCKS(
pSer46MARCKS)が細胞外アミロ
イドの周囲にある変性神経突起
に存在することを報告しました。
また、pSer46MARCKSの上流シグ
ナルがHMGB1 であることを示し、
MARCKSのリン酸化を誘導する細
胞外分子HMGB1 を標的とする抗
体治療法がアルツハイマー病の
発症を予防することを報告して
きました。

HMGB1 はネクローシスというタ
イプの細胞死を起こした時に放
出されることが知られています。
そこで、今回研究グループは、
患者さんの髄液中のHMGB1 を測
定しました。その結果、アルツ
ハイマー病として診断される時
期の髄液よりも、軽度認知障害
(MCI )の時期の患者さんの髄
液の方が、HMGB1 がより高値で
あることを見出しました。この
ことは発症前にすでに細胞死が
活発に起きていることを示唆し
ています。

続いて研究グループは、アルツ
ハイマー病の2種類のモデルマ
ウスを用いて、今回の研究で開
発したpSer46MARCKS抗体で進行
中の神経細胞ネクローシスを検
出する技術によって、現在進行
形のネクローシスを定量しまし
た。すると、認知機能障害を起
こすより前に、なおかつ、細胞
外アミロイド蓄積が見られる前
から、ネクローシスが盛んに起
きていることが明らかになりま
した。現在進行形ネクローシス
は、発症前にピークがあるもの
の、発症後にも続いているとい
うことも示されました。また、
ゲノム編集技術を用いてアルツ
ハイマー病遺伝子変異を導入し
たヒトiPS 細胞から分化作成し
たヒト・アルツハイマー病ニュ
ーロンの詳細な観察から、この
ようなネクローシスは細胞内ア
ミロイドがYAP と呼ばれる蛋白
質を巻き込んで、YAP の細胞生
存維持作用が奪われるために生
じる新しいタイプのネクローシ
ス(TRIAD )であることが分か
りました。

さらに、ネクローシスを引き起
こすYAP 機能障害を正常化する
目的で、遺伝子治療によるYAP
補充をアルツハイマー病モデル
マウスに対して実施。その結果、
TRIAD ネクローシスの抑制、認
知機能改善、そして、細胞外ア
ミロイド蓄積の抑制が観察され
ました。

今回の研究で、1)細胞内アミ
ロイド蓄積に始まるネクローシ
スの結果として細胞外アミロイ
ド凝集が起きること、2)細胞
内アミロイド蓄積に起因するネ
クローシス過程およびネクロー
シスを起こした細胞の周辺神経
細胞が起こす二次的細胞死過程
が、神経機能障害を引き起こし
ていること、3)細胞内アミロ
イド蓄積がトリガーするネクロ
ーシスはYAP 機能低下に起因す
るTRIAD であること、4)YAP
機能回復を基盤とする遺伝子治
療等の治療開発が今後可能であ
ること、5)髄液HMGB1 量はア
ルツハイマー病の発症前分子マ
ーカーとして開発しうる可能性
があることが、示されました。
研究グループは、「本研究を通
じて、細胞外アミロイド凝集を
最上流の原因と考えるアミロイ
ド仮説を訂正する必要性が強く
示唆された」と、述べています。

アミロイドβ蛋白を蓄積しない

方法について解説している動画

です、

 
 


 
 
 
 最上流の水を使って焼酎を、
蒸留する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 重症花粉症の割合が最も高い都道府県は兵庫県

 
 
 
 
 
 
 
 重症花粉症の割合が最も高い
都道府県は、兵庫県。ノバルテ
ィス ファーマ(東京都)が全
国47都道府県の花粉症患者9400
人にアンケートを行ったところ、
こんな結果が浮かび上がりまし
た。花粉症の症状によって勉強
や仕事、家事などに支障が生じ
ていると答えた人は58.2%と6
割近くに達しました。仕事のパ
フォーマンスが「落ちる」を選
んだ人も多く、57.3%と半数を
超えています。

 2019年11月8日から18日にか
けて、花粉症の自覚症状を持つ
全国の男女を対象にウェブアン
ケートを実施しました。回答者
は9400人で、全都道府県に及び
ます。「鼻アレルギー診療ガイ
ドライン」で示す分類に従い、
重症度を測りました。

都道府県別にみると、重症花
粉症以上に当たる回答者が最多
を占めたのが兵庫県で55.5%で
す。長野県が55%と続き、宮城、
新潟、愛媛の3県が54.5%と同
率3位でした。全体では「重症」
が23.2%、「最重症」が26.4%
になっており、合計で49.6%に
達しています。最も少なかった
のが三重県で41%でした。

 花粉症が日常生活に与える影
響について「ない」としたのは
41.8%で、残る58.2%が「ひど
い」など何らかの支障があると
答えました。重症以上の回答者
に絞ると、支障があるとしたの
は67.2%と高い割合を示しまし
た。

 仕事の生産性低下を招いてい
ることも分かりました。花粉症
の症状によって「落ちる」とし
た回答者は57.3%で、重症以上
に限った場合は65.9%と高まっ
ています。例えば、くしゃみや
鼻をかむことで仕事の手が止ま
るなどの影響が出ており、とく
に重症以上の回答者では70.8%
と7割を超えています。

 集中力が落ちていることを症
状として自覚している回答者も
目立ちます。58.8%の回答者が
自覚症状に挙げており、重症以
上の場合、「非常に低くなる」
は1割に達しました。女性の回
答者では、花粉症で日頃のメー
クやスキンケアに「困ることが
ある」を選んだのは69%と7割
近くを占めました。

 治療内容で最も多かったのが
「飲み薬」で67.9%。「目薬」
「点鼻薬」がそれに続きます。
「アレルゲン免疫療法」「舌下
免疫療法」「レーザー治療」は
それぞれ2%台に留まりました。
治療への満足度は「十分満足」
「やや満足」が58.5%だったの
に対して、「あまり満足してい
ない」「まったく満足していな
い」は10.3%でした。

 対策については「マスク」が
最多の55.3%。「うがい・手洗
い・洗顔」の43.4%、「市販薬
での対応」の23.4%と続きまし
た。

花粉症の原因と対策について、

解説している動画です。

 
 


 
 
 大作にコンクールで勝つ対策
を練る。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 東京医科歯科大学が1月22日、
アミロイドベータ細胞外凝集の
出現前の超早期段階に生じる細
胞死が、その後のアルツハイマ
ー病態進展の鍵を握ること、ま
た、この細胞死を標的とする治
療法(発症後にも適応可能)の
開発が可能であることを実験的
に示したと発表したのは偉大な
業績です。以前のメルマガでも
アルツハイマー病のバイオマー
カーをアミロイドβではなく、
タウ蛋白質と紹介したこともあ
りましたが、約15年前からアミ
ロイドβに対する抗体医薬品の
臨床試験が国際的な規模で行わ
れてきました。しかし脳内のア
ミロイド除去に成功したものの
患者さんの症状は改善が見られ
ないことも予想外の知見として
得られ、益々バイオマーカーと
して疑わしい存在になったとい
うことです。
 重症花粉症の割合が最も高い
都道府県は、兵庫県。ノバルテ
ィス ファーマ(東京都)が全
国47都道府県の花粉症患者9400
人にアンケートを行ったところ、
こんな結果が浮かび上がったの
は残念でなりません。私の故郷
は、兵庫県神戸市です。子ども
の頃、光化学スモッグ警報が出
て、夏の暑い日に、屋内に避難
した経験があります。特に神戸
は、港町で、ハイカラな食事が
もてはやされます。ハイカラな
食事=西洋風の食事ですから、
アレルギー性反応が強く出ても
不思議ではありません。山の手
の方では、おいしい洋菓子店や
パン屋が立ち並んでいて、アレ
ルギーの根源を為しているのか
も知れません。神戸の市民の方
も、食生活を改めることでアレ
ルギー疾患を少なくする取り組
みをして頂きたいものです。

 市民が嗜眠とならないことを
望む。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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