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2020-11-23 02:35:58

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診療マル秘裏話  号外Vol.1703 令和2年1月20日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)βアミロイドが肥満・糖尿病マウスの寿命をさらに短縮
2)網膜色素変性症は目の難病で視細胞が減少する

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 βアミロイドが肥満・糖尿病マウスの寿命をさらに短縮

 
 
 
 
 
 
 
 国立長寿医療研究センターは
12月25日、マウスモデルを用い
て、アルツハイマー病の原因と
されているβアミロイドが肥満・
糖尿病マウスの寿命をさらに短
くさせることを証明し、さらに
そのメカニズムとしてアストロ
サイト(星状膠細胞)の活性化
の関与を示唆する結果を得たと
発表しました。この研究は、同
センター認知症先進医療開発セ
ンター分子基盤研究部の篠原充
室長と里直行部長の研究グルー
プが、大阪大学および理化学研
究所との共同研究として行った
ものです。研究成果は、「The
FASEB Journal 」に掲載されて
います。肥満や糖尿病はアルツ
ハイマー病のリスク因子であり、
アルツハイマー病は糖尿病を悪
化させることがこれまでの研究
で示されています。また、それ
ぞれが寿命を短くすることはよ
く知られた事実です。 一方で、
それらを合併した時、寿命がど
うなるかについては、ほとんど
注目されてきませんでした。今
回、研究グループは、肥満・糖
尿病とアルツハイマー病の両方
を持つマウスを作製し、アルツ
ハイマー病の原因物質であるβ
アミロイドが肥満・糖尿病マウ
スにおいて寿命をさらに短くす
ることを証明し、さらにそのメ
カニズムの詳細について解析を
行いました。

脳には神経細胞のほかに、ミク
ログリアやアストロサイトなど
の細胞が存在します。ミクログ
リアは貪食作用を持った細胞で
脳内の不要物を掃除します。ア
ストロサイトは神経細胞と協調
しながら脳機能に関わり、血管
の細胞と一緒に血液脳関門を形
成します。

解析の結果、肥満・糖尿病マウ
スではこのミクログリアの機能
が低下していることが示唆され
ました。また、肥満・糖尿病マ
ウスの脳内にβアミロイドが加
わると、アストロサイトを構成
する細胞骨格のひとつGFAPが増
加しており、アストロサイトが
反応性に活性化されることが示
唆されました。GFAPはGlial Fi
brillary acidic protein (グ
リア線維性酸性蛋白質)の略で
アストロサイトの細胞内に存在
し、直径10nm程度の管腔構造を
持つ細胞を支える支柱の構成成
分です。GFAPは以前から、加齢
により増加することが知られて
いました。

加齢により増加する GFAP が「
糖尿病とアルツハイマー病の合
併」で増加することは興味深い
結果と考えられます。研究グル
ープは、「今後は糖尿病とアル
ツハイマー病の合併で活性化さ
れるアストロサイトの機能を探
ることで健康寿命の延伸につな
がる可能性があると考えられる」
と、述べています。

糖尿病とアルツハイマー病の

関係について解説している動画

です。

 


 
 
 厚生労働大臣が、プロジェク
トチームの構成を考えた。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 網膜色素変性症は目の難病で視細胞が減少する

 
 
 
 
 
 
 
 暗い所で物が見えにくくなっ
たり、視野が狭くなったりする
「網膜色素変性症」は目の難病
の一つです。視覚障害の原因と
しては緑内障に次いで2番目に
多いのですが、根本的な治療法
はありません。症状や進行に個
人差もあり、見え方に違和感を
感じたら専門医を受診した方が
良いでしょう。目の奥にある網
膜には、光を感じる「視細胞」
があります。目に入ってきた光
を電気信号に変えて、視神経を
通じて脳に伝えるという重要な
役割を担っています。この細胞
が徐々に減ってしまうのが網膜
色素変性症で、国内の患者数は
3万~4万人に上ると推定され
ています。

 最初に表れる典型的な症状は、
暗い所で物が見えにくい「夜盲」
です。その後、見える範囲が狭
まる「視野 狭窄」も起きます。
特に見えにくくなるのは視界の
端の部分で、床に落とした物を
探せなくなったり、足もとの段
差に気付かずにつまずきやすく
なったりします。人によっては、
いつも以上に光をまぶしく感じ
たり、色が見分けにくくなった
りする場合もあります。

さらに進行すると、視力が低
下し、失明するリスクが高まり
ます。視覚障害の原因疾患につ
いて、厚生労働省研究班が実施
した最新の全国調査(2015年度)
によると、この病気の割合が緑
内障(28.6%)に次いで高く、
全体の14%を占めました。

 30~50歳代で失明してしまう
人がいる一方で、70~80歳代に
なっても視力を保ったままの人
もいます。症状の重さや進行度
合いの個人差が大きい病気とい
えるでしょう。

網膜色素変性症について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 水底の深さを推定する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 国立長寿医療研究センターが
12月25日、マウスモデルを用い
て、アルツハイマー病の原因と
されているβアミロイドが肥満・
糖尿病マウスの寿命をさらに短
くさせることを証明し、さらに
そのメカニズムとしてアストロ
サイト(星状膠細胞)の活性化
の関与を示唆する結果を得たと
発表したのは、素晴らしい業績
です。糖尿病治療で、インシュ
リンを使っているとインシュリ
ンを代謝する酵素とβアミロイ
ドを代謝する酵素が同じである
ため、認知症が出現しやすくな
るということです。そうした漠
念とした理屈を証明してゆく事
で、結果的に、患者さんの利益
になったのは、喜ばしいことで
す。
 暗い所で物が見えにくくなっ
たり、視野が狭くなったりする
「網膜色素変性症」は目の難病
の一つで、視覚障害の原因とし
ては緑内障に次いで2番目に多
いのですが、根本的な治療法は
ありません。と言っていますが、
他人のiPS 細胞を使った、再生
医療の臨床試験が進行中であり、
これが結果を出すとこのような
根本的治療がないなどと言われ
なくなるのではと私は考えてい
ます。30~50歳代で失明してし
まう人がいる一方で、70~80歳
代になっても視力を保ったまま
の人もいるということが書かれ
ていますが、後者の70~80歳代
になっても視力を保ったままと
いう人が、当クリニックにもい
らっしゃり、別の病気でかかっ
ておられます。

 試合巧者の選手は、プロを目
指すか目指さないかで悩み後者
の道を選択した。     笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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