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2020-10-01 23:27:32

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診療マル秘裏話  号外Vol.1658 令和1年11月29日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)アルツハイマー病早期診断を,一滴の血液で可能にする
2)潰瘍性大腸炎病態把握補助の体外診断用医薬品

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】アルツハイマー病早期診断を,一滴の血液で可能にする

 
 
 
 
 
 
 
 認知症の7割を占めるとされ
るアルツハイマー病の早期診断
を、一滴の血液で可能にする手
法を開発したと、名古屋市立大
の道川誠教授(神経生化学)ら
の研究チームが発表しました。
すでに製品開発を進めていると
いうことです。成果は11月7日
から東京で開かれる日本認知症
学会で報告されます。アルツハ
イマー病では、患者さんの脳に
異常な蛋白質「アミロイドβ(
ベータ)」が蓄積することが知
られています。ワクチン療法な
どの治療法が開発されています
が、発症後は効果が限定される
ため、早期診断の重要性が指摘
されています。診断には脳脊髄
液を採取する検査などがありま
すが、患者さんの負担が大きか
ったり、検査できる施設が限ら
れたりする等の問題があります。

 発表によると、チームは健常
者とアルツハイマー病患者など
の計72人について、血清などに
含まれる物質を比較しました。
患者さんの髄液や血清では「フ
ロチリン」という蛋白質の濃度
が大幅に低下していることを確
認しました。アルツハイマー病
発症の前段階である軽度認知症
でも、フロチリン濃度の低下が
みられたということです。

 道川教授は「簡便で安全、安
価な診断マーカーとして従来の
検査の代替になる可能性がある」
としています。新潟大脳研究所
の池内健教授(神経内科学)の
話「フロチリンへの着目は独創
性にあふれ、今後の発展が期待
できる」

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
 簡便法を用いるのを勘弁して
下さいとメーカーが訴えた。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 潰瘍性大腸炎病態把握補助の体外診断用医薬品

 
 
 
 
 
 
 
 アルフレッサファーマは潰瘍
性大腸炎の病態把握の補助に使
う体外診断用医薬品カルプロテ
クチンキット「ネスコートCp
オート」を発売しました。同キ
ットは金コロイド凝集法を用い
て独自に開発した糞便中のカル
プロテクチンを測定します。ア
ルフレッサファーマが販売する
「ヘモテクトNS-Prime」
もしくは「全自動便尿分析装置
AA01」を用いることで、潰
瘍性大腸炎患者の便に含まれる
カルプロテクチン濃度を約10分
で測定することができます。従
来品に比べて大腸内視鏡検査の
回数を減らせることから患者さ
んの身体的負担だけでなく、経
済的な負担軽減も期待されます。

 カルプロテクチンとはS-100
蛋白ファミリーに属するカルシ
ウム結合蛋白で、顆粒球、単球・
マクロファージや上皮細胞から
産生されます。具体的には、炎
症などの刺激を受けると、単球
系のマクロファージから放出さ
れたカルプロテクチンが、好中
球の遊走やサイトカイン分泌を
促し、結果的に、好中球や上皮
細胞から管腔側へのカルプロテ
クチンの放出が誘導されます。
そのため、便中カルプロテクチ
ンを測定することは、直接的に、
腸管粘膜の炎症の程度を反映す
ると考えられ、実際に腸管内の
好中球量と比例することが知ら
れています。更に、好中球が数
時間の寿命であるのに対し、カ
ルプロテクチンは腸内細菌より
分解されず、常温で一週間以上
安定しており、検体としての扱
いやすさもあります。

ガンの統合医療と共に潰瘍性大

腸炎について解説している動画

です。

 
 


 
 
 
 住民の意思を反映することで
繁栄がもたらされる。   笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 認知症の7割を占めるとされ
るアルツハイマー病の早期診断
を、一滴の血液で可能にする手
法を開発したと、名古屋市立大
の道川誠教授(神経生化学)ら
の研究チームが発表したのは、
画期的な手法であると思われま
す。現在、アルツハイマー病の
診断には、長谷川式をはじめと
する方法や時計の文字盤を患者
さんに書いて頂くなどの方法が
ありますが、いずれも客観性に
欠ける部分が多く進行したアル
ツハイマー病の診断には、ある
程度、有効とされていますが、
MCI 早期認知症を診断するのは
困難とされています。 簡便で
安全、安価な診断マーカーとし
て従来の検査の代替になる可能
性があるというのは凄いことだ
と認識しています。
 アルフレッサファーマが潰瘍
性大腸炎の病態把握の補助に使
う体外診断用医薬品カルプロテ
クチンキット「ネスコートCp
オート」を発売したというのは、
素晴らしい業績です。これまで、
症状が軽微であっても、必ず、
大腸内視鏡が行われてきました。
大腸内視鏡は、直接患部を確認
するという大きな利点がありま
すが、人為的に水様下痢を起こ
して、腸管にある便を洗い流す
という方法をとるため、人によ
っては、大変な苦痛を伴う検査
であると思います。また軽度の
潰瘍性大腸炎で食欲がある人の
場合、検査前の数時間は空腹に
耐えなければなりません。私も
潰瘍性大腸炎を患いましたので、
その空腹感を味わったことがあ
ります。小麦の入ったクッキー
などが食べられる場合もありま
すが、小麦のグルテンが粘膜を
荒らし、なおかつトランス脂肪
酸が入っていることも多いので
あんまりふさわしい間食ではな
いと考えられます。

 間食を食べた感触が良かった。


 
 
 
 
 
 
 
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