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2020-09-26 23:02:24

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診療マル秘裏話  号外Vol.1654 令和1年11月24日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)男性更年期が、近年注目される様になってきた
2)前立腺ガンの転移なく生存可期間を延ばす新薬

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】男性更年期が、近年注目される様になってきた

 
 
 
 
 
 
 
 更年期障害は女性特有の病気
と思われがちですが、男性にも
男性ホルモン(テストステロン)
の減少により、更年期障害が起
こることが近年注目されるよう
になってきました。男性の更年
期障害は「加齢男性性腺機能低
下症候群(Late-Onse
t Hypogonadism:
LOH症候群)」とも言われ、
身体面だけでなく精神面におい
ても様々な症状が現れます。女
性の更年期障害と異なり、男性
の場合は環境による影響が大き
く、ホルモンの減少する時期や
程度において個人差があるため、
発症時期は一定していません。
おおむね40歳以降に発症するこ
とが多いとされていますが、若
年者や高齢者が発症する場合も
あります。

 テストステロンにはどのよう
な働きがあるのでしょうか。

 主な作用としては、胎生期に
男性生殖器の発達に関与し、思
春期の陰毛が生える、声変わり
する、といった男性の二次性徴
を発現させます。その他に骨や
筋肉の成長を促進したり、性欲、
性衝動を亢進(こうしん)した
りします。また、精神症状にも
影響を与えます。

 最近の研究で、テストステロ
ンには判断力や理解力、記憶力
などを高めたり、動脈硬化予防
や、免疫力を高めたりするとい
った働きがあることが分かって
きました。このホルモンは体内
でコレステロールから合成され
ています。分泌量は、脳からの
命令でコントロールされていて、
そのほとんどが精巣で産生され
ます。加齢により精巣のテスト
ステロン産生力が衰えたり、生
活習慣の乱れやストレスなどの
社会環境の変化で、脳が精巣に
テストステロンの分泌を命令す
る働きが乱れたりしてテストス
テロンが大きく減少すると、男
性更年期障害を起こしやすくな
ります。

 その症状には以下のようなも
のがあります。「総合的に調子
がよくないと感じる」「突然汗
が出たり、緊張、運動と関係な
くほてりがあったりする」「寝
つきが悪く、ぐっすりと眠れな
い」「いらいらし、ささいなこ
とに腹を立てるようになった」
「性欲が低下し、性的能力が衰
えた」「筋力が低下した」「人
生の山は通り過ぎたと思う」「
力尽き、どん底にいると感じる」
このような症状をよく感じる人
は、男性更年期障害の可能性が
あります。

 しかし、不安感や気分の落ち
込みといった心の症状はうつ病
の症状とも共通しています。診
断は専門医による精査が必要で、
男性更年期障害を疑う場合、血
液検査でテストステロンの値が
低いかどうかを調べることが必
要です。血液中のテストステロ
ンは、そのほとんどがアルブミ
ンやグロブリンなどの蛋白質と
結合していますが、結合してい
ないテストステロンをフリーテ
ストステロン(遊離テストステ
ロン)と言い、我が国では、こ
のフリーテストステロンを調べ
ることが推奨されています。男
性更年期障害と似た症状があっ
ても決して自分だけで判断せず、
泌尿器科医を受診し、相談して
みてください。

 男性更年期障害と診断された
場合にまず行う治療は生活習慣
の見直しです。テストステロン
の分泌量は生活習慣や環境で大
きく変わるので、治療において
も適度な運動や規則正しい生活
といった生活習慣の改善が重要
とされています。

 こうした生活習慣の見直しに
よっても症状が改善せず、フリ
ーテストステロンが低値(8.5
pg/mL未満)の場合、ホル
モン療法(テストステロン補充
療法)を行います。症状によっ
ては、正常値よりやや低下した
境界域(11.8pg/mL未満)
でも行うことがあります。日本
では注射剤のみが認可されてお
り、内服はありません。2~4
週ごとに投与し、おおむね3カ
月程度継続し、症状の改善や、
副作用の有無を確認してから、
さらに追加投与することもあり
ます。

 テストステロンを補充するこ
とで、前立腺ガンが進行するこ
とがわかっていますので、前立
腺ガンのある人に投与すること
はできません。投与前には、前
立腺腫瘍(しゅよう)マーカー
(PSA)の値が低く、前立腺
ガンの可能性が低いことを確認
する必要があります。また、テ
ストステロンは肝臓で分解され、
尿中に排泄(はいせつ)される
ので、重度の肝機能・腎機能障
害の人に投与することもできま
せん。これらを専門医が確認し
て、ホルモン療法をするか否か
判断することになります。

男性更年期障害について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
新興国の侵攻が進行する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 前立腺ガンの転移なく生存可期間を延ばす新薬

 
 
 
 
 
 
 
 前立腺ガンは5年生存率が97
.5%と、比較的経過の良いガン
として知られます。だが進行し
てガンが骨や他の臓器に転移し
てしまうと、根治が望めなくな
ります。そうした中、転移のリ
スクの高い人に投与することで
転移なく生存できる期間を延ば
す新薬が、今年保険適用になり
ました。新たな治療について専
門家に聞きました。前立腺ガン
は、男性ホルモンであるアンド
ロゲンの刺激によって増殖する
ガンです。治療法には、手術、
放射線療法、ホルモン療法など
があります。 このうち、ホル
モン療法は、精巣でのアンドロ
ゲン分泌を抑えて去勢状態とす
る方法で、主に手術や放射線療
法が適さない患者さんに行われ
ます。

 しかし、「ガン細胞の増殖を
ホルモン療法で抑えられても、
患者の6~7割には次第に効か
なくなり、ガンが再び増殖する
『去勢抵抗性』となります」と
横浜市立大学付属市民総合医療
センター(横浜市南区)泌尿器・
腎移植科の上村博司部長は解説
しています。

 転移がない段階で去勢抵抗性
(非転移性去勢抵抗性前立腺ガ
ン)になると、骨など前立腺か
ら離れた臓器に転移(転移性去
勢抵抗性前立腺ガン)するリス
クが増します。骨転移を来すと、
腰に痛みを生じたり、骨折しや
すくなったりして生活の質が低
下するほか、抗ガン剤など強い
副作用のある治療法が必要にな
ります。2019年5月にアパルタ
ミドという新しいホルモン療法
薬が発売されました。臨床試験
において、転移リスクの高い非
転移性去勢抵抗性前立腺ガン患
者さんにこの薬を飲んでもらう
と、偽薬を飲んだ人に比べて、
転移がなく生存できる期間を約
2年延ばすことができました。
同じ系統のエンザルタミドでも、
同様の効果が確認されています。

 いずれもアンドロゲンによる
増殖刺激を妨げ、ガン細胞の増
殖を阻害する薬です。上村部長
によると、副作用として、アパ
ルタミドでは疲労や皮膚の発疹
が多く、骨折や転倒、まれにけ
いれん発作が起こることがあり
ます。一方、エンザルタミドで
は高血圧や疲労のほか、まれに
けいれん発作が出現します。

 転移リスクの高い人は、前立
腺ガンの勢いを示すPSAとい
う血液検査値により見分けられ
るということです。上村部長は
「リスクの高い人に新たな薬物
治療を行い、転移を遅らせるこ
とができれば、生活の質の維持
や生存期間の延長が期待できま
す」と話しています。

前立腺ガンの最新医療について

解説している動画です。

 
 


 
 
 交通遺児の生活の質の維持を
図る。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 最近の研究で、テストステロ
ンには判断力や理解力、記憶力
などを高めたり、動脈硬化予防
や、免疫力を高めたりするとい
った働きがあることが分かって
きたというのは、初耳でした。
性ホルモンについては研究し尽
されているものだと勘違いして
いました。ホルモンにも新しい
働きがあることを再認識しまし
た。副腎疲労が起こることでも、
男性更年期障害の症状が出現す
ることがあり得ます。 確かに
女性と異なり、男性の場合精巣
でのテストステロンの産生が多
く、女性ほど顕著に衰えないと
いうところはあると思います。
しかし、コルチゾールスティー
ルがあるとステロイド骨格のホ
ルモンの産生が、ほとんど副腎
皮質ステロイドホルモンに振り
向けられ、女性更年期と同じく
少なくとも、副腎では男性ホル
モンが作られなくなります。
 前立腺ガンは5年生存率が97
.5%と、比較的経過の良いガン
として知られています。しかし、
進行してガンが骨や他の臓器に
転移してしまうと、根治が望め
なくなります。そうした中、転
移のリスクの高い人に投与する
ことで転移なく生存できる期間
を延ばす新薬が、今年保険適用
になったのは喜ばしいことです。
転移リスクの高い人は、前立腺
ガンの勢いを示すPSAという
血液検査値により見分けられる
ますのでリスクの高い人に新た
な薬物治療を行い、転移を遅ら
せることができれば、生活の質
の維持や生存期間の延長が期待
できるということにつながると
期待されます。裏を返せば転移
を押さえて原発巣の治療に専念
できるということでしょう。し
かし、原発巣の治療に専念と言
うと短絡的に手術でとってしま
えということにはなりません。
手術で筋肉を傷つけ、一生排尿
障害を抱えるリスクも考えなく
ては、なりません。

 園長さんが延長保育に応じた。


 
 
 
 
 
 
 
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