最近の号外Vol.1637メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1637メルマガ

2020-09-05 22:06:15

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.1637 令和1年11月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)急性膵炎は膵液が膵臓を溶かし強い炎症を発生
2)オーバートレニング 症候群と呼ばれる状態に注意必要

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】急性膵炎は膵液が膵臓を溶かし強い炎症を発生

 
 
 
 
 
 
 
 
 急性膵炎(すいえん)は消化
酵素を含む膵液が膵臓そのもの
を溶かし、強い炎症を生じる病
気です。近年、患者数は増加し
ています。みぞおち付近の上腹
部の激しい痛み、発熱、吐き気
や嘔吐(おうと)などを引き起
こします。膵臓以外の臓器にも
炎症が広がり、重症化して死に
至るケースもあります。東京医
科大学病院(東京都新宿区)消
化器内科の糸井隆夫主任教授に
経過や治療について聞きました。
膵臓には、消化酵素を含む膵液
を作り、膵管を通じて十二指腸
に送って食べ物の消化や吸収を
促す働きと、血糖値を下げるホ
ルモンであるインスリンを血液
中に分泌し、血糖値を調節する
働きがあります。膵液は、本来
は臓器を傷つけることはありま
せんが、さまざまな原因で流れ
が悪くなって膵管が詰まると、
膵臓内で活性化します。そして、
膵臓自体を溶かし、強い炎症を
生むことになります。原因とし
て多いのは大量飲酒と胆石です。

 飲酒が膵炎を引き起こす理由
は明確に分かっていませんが、
膵液が過剰に分泌されて膵管の
出口の筋肉が緩んだり、けいれ
んしたりして、膵液の流れが滞
る可能性が指摘されています。
胆石は脂肪の消化を促す胆汁の
成分が固まってできるものです
が膵管は十二指腸への出口部分
で胆管と合流するため、胆管内
を移動してきた胆石が合流部に
詰まると、膵液がせき止められ
て膵臓内にとどまって、膵臓自
体を溶かしてしまいます。急性
膵炎が疑われる場合、発症早期
とされる72時間以内に、治療と
並行して血液検査やコンピュー
ター断層撮影(CT)検査を行
います。消化酵素の数値や炎症
反応、重症化につながる組織の
壊死(えし)の有無を慎重に調
べ、感染予防のための抗菌薬投
与などを検討するという事です。

 治療は、「絶飲食による膵臓
の安静、炎症を抑えるための輸
液の投与、鎮痛薬による痛みの
緩和が基本です」と糸井教授は
言っています。胆石が原因の場
合は、胆石を取り除きます。

 軽症から中等症の場合は、1
~2週間で改善します。重症化
すると、膵臓に浮腫や壊死を引
き起こし、その影響が全身に波
及して、腎不全や呼吸不全など
の多臓器不全となり死に至るケ
ースもあります。重篤な感染症
の合併リスクも高くなり、集中
治療室(ICU)で全身状態の
管理が必要になる例は少なくあ
りません。

 急性膵炎は再発しやすく、繰
り返すと慢性膵炎に移行するた
め、再発予防のために生活習慣
を見直すことが大切です。糸井
教授は「暴飲暴食、脂肪分の多
い食事や多量飲酒を控え、バラ
ンスの良い食生活を心掛けまし
ょう」とアドバイスしています。

急性膵炎について解説している

動画です。

 
 


 
 
 
 絵師の手の壊死を治療する。


 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
 
2】 オーバートレニング 症候群と呼ばれる状態に注意必要

 
 
 
 
 
 
 
 スポーツ選手は、練習のし過
ぎで、成績不振や心身の不調を
きたすことがあります。オーバ
ートレーニング症候群と呼ばれ
る状態です。Jリーガーや柔道
男子の五輪メダリストらが発症
を公表しており、トップ選手の
問題と思われがちですが、中高
生の選手にも少なからず起きて
いることが分かってきました。
スポーツ選手は、練習の疲れを
休息で回復させ、さらに回数や
量を増やした強めの練習で体に
負荷をかけます。この繰り返し
で、階段を上るように身体機能
を高めるのが理想です。しかし、
疲れが十分抜けないまま練習を
重ねると、かえって成績不振に
陥るおそれがあります。20歳代
の男子長距離走選手は、数年前、
原因不明の頭痛や発熱に悩まさ
れました。練習を続けてレース
に出場しましたが、少し走った
だけで息が上がり、途中棄権し
ました。

 その後、軽いジョギングでも
気分が悪くなり、北里大学メデ
ィカルセンター(埼玉県北本市)
を受診しました。医師の指導で、
本格的な練習は控え、軽いウォ
ーキングにとどめて十分に休み、
3か月後に通常の練習ができる
状態に回復しました。

 同センター精神科副部長の山
本宏明さんによると、こうした
スポーツ選手特有の不調をオー
バートレーニング症候群と呼び、
実態把握や対策が進んでいます。
不眠や抑うつ、情緒不安定など
精神症状があれば、睡眠薬や抗
うつ薬を処方することもありま
す。

 日本陸上競技連盟が2016年度
に行った中学生へのアンケート
では、陸上の全国大会出場者の
5~6割が、疲れやすさやだる
さ、不眠など、あてはまる症状
を自覚したことがあると答えま
した。

 2013~2014年度の高校生への
調査では、地区大会出場選手を
含め、1~3割が該当し駅伝選手
に多くみられました。症状があ
った高校生のうち、治療を受け
たのは2~3割にとどまりました。

 山本さんは「スポーツ選手は
健康的で強くなくてはならない
という意識や周囲から期待され
るイメージが受診の壁になって
いる」と指摘しています。受診
する選手の多くが、体調不良に
気づいたチーム関係者の勧めに
よるものです。診断され、十分
な休養を促しても、「けがでも
ないのに」と選手や関係者が難
色を示すことが多いのも課題だ
ということです。選手が異変に
気づく簡単な方法は、脈拍のチ
ェックです。心身の不調がある
と、安静時の心拍数が増えるこ
とがあります。自律神経の乱れ
によるものです。毎日、起床時
に1分間の脈拍をとって記録す
ると変化が分かります。

 指導者も、選手とやりとりす
るトレーニング日誌に練習意欲
や食欲、睡眠状態を○×△で記
入してもらい体調把握に努めま
しょう。

 山本さんは「選手生命にかか
わるので、予防や早期の治療が
若い選手の将来を守ることにつ
ながる」と話しています。

オーバートレーニング症候群に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 途中棄権するのは却って危険。


 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
 急性膵炎(すいえん)は消化
酵素を含む膵液が膵臓そのもの
を溶かし、強い炎症を生じる病
気です。近年、患者数は増加し
ています。みぞおち付近の上腹
部の激しい痛み、発熱、吐き気
や嘔吐(おうと)などを引き起
こします。膵臓以外の臓器にも
炎症が広がり、重症化して死に
至るケースもあるので、侮る事
はできません。8~9年前、さる
病院で当直していた所、腹痛を
訴える女性が救急車で来院され
ました。その病院は、産婦人科
が主体の病院なので、産婦人科
の女医さんも当直していました。
私は、痛がり様から、外科疾患
がもっとも考えられると思い、
一般消化器外科の当直の先生を
呼んで診察をお願いしましたが、
産婦人科の診察が先ということ
で、産婦人科の先生が婦人科の
疾患を否定するまで診てくれま
せんでした。そうこうしている
内に、私がオーダーした、血液
検査が出て、唯一、アミラーゼ
が上がっているのを見て、急性
膵炎の診断から、腹膜炎の可能
性も考えて外科で入院となりま
した。
 スポーツ選手は、練習のし過
ぎで、成績不振や心身の不調を
きたすことがあり、オーバート
レーニング症候群と呼ばれる状
態となることは、以前から知っ
ていました。脈拍の異常がある
ことから自律神経失調症である
ことは確実だと思います。トレ
ーニングしても成績が上がらな
いことがストレスとなり、副腎
疲労を起こしている可能性があ
ると思います。特に、練習をた
クさん積んでいれば、夜、疲れ
て眠れるはずなのに、睡眠がと
れない、または時間寝ているの
に睡眠が浅く、疲労感が朝まで
残って、朝起きれないという、
症状が出てくると正に副腎疲労
ということができるでしょう。
スポーツ選手は健康的で強くな
くてはならないという、意識や
周囲から期待されるイメージが
受診の壁になっているという事
ですが、厳しいトレーニングを
をして心と体を傷つける選手は
たくさんいるので、そのような
壁をいち早く取り除いて受診す
ることをお勧めしたいと思いま
す。

 疲労している身体を披露した。


 
 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。