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2020-08-30 22:24:43

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診療マル秘裏話  号外Vol.1631 令和1年10月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)後期高齢者がフレイルに陥る原因は「粗食が大切」
2)周産期の女性の乳腺炎は助産師らに相談が必要

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】後期高齢者がフレイルに陥る原因は「粗食が大切」

 
 
 
 
 
 
 
 「粗食が大切」という認識が
後期高齢者に浸透し、加齢にと
もなう体重減少や筋力低下など
が起きる「フレイル」の背景に
なっているという実態がありま
す。ネスレ・ヘルスサイエンス
が行たアンケート調査で、多く
の高齢者が健康のためと思って
自ら食事の量を減らし、十分な
食事がとれていない実態が浮か
び上り、2人に1人以上の割合
でフレイルの疑いがあることも
示されました。調査はインター
ネット上で行い、1)75歳以上
の男女500人2)75歳以上の
同居家族を介護・支援する男女
500人3)管理栄養士200人
が回答しました。

 後期高齢者がとっている現在
の食事量・内容で必要な栄養素
がとれているのかどうか。足り
ていると「思う」「まあまあ思
う」と回答した高齢者が計90%
に達しており、今の食事量で十
分と考えていました。介護・支
援者も73%と高かったのですが、
管理栄養士は29%で、栄養のプ
ロからみると高齢者の栄養が足
りていない実態が示されました。
「健康のために粗食が大切」と
考えている高齢者が76%に上る
のに対して、管理栄養士は20%
でした。高齢者が「粗食が健康
の秘訣」と認識する一方で、管
理栄養士は「粗食は不健康」と
見ていることが分かりました。
今回の調査では、厚生労働省が
作成した、健康状態などを確認
する「基本チェックリスト」を
活用してフレイルの疑いがある
かどうかも調べました。 その
結果、高齢者の59%で健常と要
介護の中間に位置するフレイル
が疑われました。

 こうした高齢者について詳し
く調べた所、80%が「粗食が大
切」と考えていると回答しまし
た。食事量については「減らし
ている」が8%、「少し減らし
ている」が72%に達していまし
た。フレイルがある高齢者は、
疑いのない層と比べて、食をめ
ぐる悩みを持っている割合が1.
5 倍に上りました。具体的には、
「メニューを考えるのが面倒」
「特定の食材ばかり食べてしま
う」などが多く、食事の準備に
煩わしさを感じている傾向が示
されました。「運動量が減って
空腹を感じにくくなった」と感
じている高齢者も多数おり、身
体的な問題も窺わせています。

 調査を踏まえて日本静脈経腸
栄養学会の東口高志理事長(藤
田医科大学医学部外科・緩和医
療学主任教授)は、「75歳以上
のほとんどが、必要な食事量に
足りておらず、その原因が『粗
食が大切』という間違った認識
の浸透によっている」と指摘し
ています。その上で、「過度の
痩せや高齢者の低栄養は生活の
質を低下させ、要介護度を増し、
疾病から回復延滞、寿命の短縮
につながってしまう」と警鐘を
鳴らしています。

高齢者の粗食に注意してという

動画です。

 
 


 
 
 語り部が平和の警鐘を鳴らす
ことを継承する。     笑

 フレイルは、海外の老年医学の
分野で使用されている英語の「
Frailty(フレイルティ) 」が
語源となっています。「Frailt
y」 を日本語に訳すと「虚弱」
や「老衰」、「脆弱」などを意
味します。日本老年医学会は高
齢者において起こりやすい「Fr
ailty」 に対し、正しく介入す
れば戻るという意味があること
を強調したかったため、多くの
議論の末、「フレイル」と共通
した日本語訳にすることを2014
年5月に提唱しました。

 フレイルは、厚生労働省研究
班の報告書では「加齢とともに
心身の活力(運動機能や認知機
能等)が低下し、複数の慢性疾
患の併存などの影響もあり、生
活機能が障害され、心身の脆弱
性が出現した状態であるが、一
方で適切な介入・支援により、
生活機能の維持向上が可能な状
態像」とされており、健康な状
態と日常生活でサポートが必要
な介護状態の中間を意味します。

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 周産期の女性の乳腺炎は助産師らに相談が必要

 
 
 
 
 
 
 
 
 乳房に痛みが出る乳腺炎は、
母乳で子育てをする女性の3~
5人に1人が経験するとされて
います。母乳の詰まりが原因で、
放置すると重症化します。早め
に助産師らに相談することが必
要です。乳腺は、乳頭(乳首)
から放射線状に広がる組織です。
母乳を作る「小葉」と、母乳の
通り道となる「乳管」に分かれ
ます。赤ちゃんが乳頭に吸い付
くと、母親の脳が刺激され、母
乳を作るのに関わる2種類のホ
ルモンの分泌がさかんになりま
す。

 乳腺炎は、疲れていたり、脱
水気味だったりすると起きやす
いとされています。母乳が乳腺
に詰まると、乳房が赤く腫れて
痛み、硬くなります。「非感染
性(うっ滞性)」と呼ばれる初
期段階です。

 放っておくと、乳頭から入っ
た細菌が、詰まった場所で増え、
「感染性( 化膿性かのうせい )」
に進行します。高熱が出て頭痛
や関節痛など症状が全身に広が
ります。炎症を起こした部分に
膿がたまり、しこりになること
もあります。

 対処法は、詰まりを取り除き、
たまった母乳を外に出すのが基
本です。痛みが少ないなら授乳
を続け、飲み残しは搾ります。
抗菌薬や痛み止めを使う場合も
あります。

 助産師によるマッサージも有
効とされています。乳房を触っ
た感覚や表面の色から詰まった
場所を特定し、母乳が流れるよ
うに揉みます。主に産院の母乳
外来で対応しています。重症化
や再発を防ぐため、〈1〉こま
めに授乳する〈2〉左右バラン
スよく飲ませる〈3〉いろいろ
な抱き方で授乳するといった指
導もされています。1回あたり
2000~5000円程度の費
用がかかります。昨年春、診療
報酬で「乳腺炎重症化予防ケア・
指導料」が新設され、一部の産
院で保険が利くようになりまし
た。専門の技術や知識を持つ助
産師がいるなどし、国に届け出
をしている産院でケアを受ける
と、1回の出産あたり4回まで
保険が適用されます。保険が利
くかどうかは、産院の院内に掲
示されています。薬が処方され
た場合などは、別途、医療費が
かかります。

 今年、双子を産んだ群馬県み
どり市の藤生ふじう綾香さん(
31)は産後1か月半の7月、左
の乳房が腫れ、高熱が出ました。
出産した太田記念病院(群馬県
太田市)で、マッサージや、飲
み残しを減らす授乳姿勢のアド
バイスを受けました。

 長男(7)の産後も乳腺炎に
なりました。別の産院に通い、
1回3000円ほどかかりまし
た。「今回は保険が利いて助か
りました。マッサージの間に双
子育児の苦労も聞いてもらい、
心も軽くなりました」と話して
います。

 太田記念病院の助産師、三武
美紀さんは「産後のお母さんは
体調が悪くなっても、自分のこ
とは後回しにしがちだ。乳腺炎
を疑う症状が出たら、一人で頑
張らずに助産師に相談してほし
い」と強調しています。

 重症の場合は、乳腺外科医や
乳房の検査ができる産婦人科医
が対応します。皮膚にメスを入
れて、膿やしこりを取り除く手
術を行います。

 一方、乳腺炎と思っていたら、
乳ガンだったというケースもあ
ります。産婦人科と乳腺の専門
医として診療するリボーンレデ
ィースクリニック(東京都立川
市)院長の竹田奈保子さんは、
「授乳やマッサージをしても消
えないしこりがあれば、詳しい
検査を受けましょう」と呼びか
けています。

乳腺炎のマッサージについて

解説して解説している動画です。

 
 


 
 
 
 隊長が体調が悪くなり退庁し
た。           笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 「粗食が大切」という認識が
後期高齢者に浸透し、加齢にと
もなう体重減少や筋力低下など
が起きる「フレイル」の背景に
なっているという実態があるの
は残念なことです。高齢になれ
ばなるほど、男性女性の性別に
関わらず骨粗鬆症になりやすく
なります。これも粗食のせいで
はないかと考えています。特に
カルシウムの摂取とビタミンD
の摂取がなおざりにされること
が多いので、骨粗鬆症が出現す
ると思われます。身体を支える
骨が弱くなると極端に寿命が減
るということは容易に推測でき
ます。蛋白質を食べない傾向も
無視できません。腎臓病がある
人ならば、蛋白質の摂取を制限
することが必要ですが、腎臓の
機能正常な方は、それ相応の量
の蛋白質の摂取も必要であると
考えられます。
 乳房に痛みが出る乳腺炎は、
母乳で子育てをする女性の3~
5人に1人が経験するとされて
います。母乳の詰まりが原因で、
放置すると重症化します。早め
に助産師らに相談することが必
要ということは周知の事実です。
しかしながら、肝心のお母さん
の認識が甘いと重症化すると思
われます。昨年春、診療報酬で
「乳腺炎重症化予防ケア・指導
料」が新設され、一部の産院で
保険が利くようになったのは喜
ばしいことです。専門の技術や
知識を持つ助産師がいるなどし、
国に届け出をしている産院でケ
アを受けると、1回の出産あた
り4回まで保険が適用されるの
は子どもを出産した夫婦の家計
を助けるものだと私は考えてい
ます。

 新設された指導料について、
親切に説明する。     笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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