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2020-08-15 22:20:47

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診療マル秘裏話  号外Vol.1618 令和1年10月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)課題の成績を向上させる脳内メカニズムを解明
2)「悪液質」が心不全患者の経過を悪化する要因

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】)課題の成績を向上させる脳内メカニズムを解明

 
 
 
 
 
 
 
 
高知工科大学は9月18日、行
動実験とfMRI(磁気共鳴機能画
像法)を組み合わせて、人間が
緊張感やプレッシャーを抑制的
にコントロールし、課題の成績
を向上させる脳内メカニズムを
解明したと発表しました。この
研究は、同大総合研究所脳コミ
ュニケーション研究センターの
渡邊言也助教らの研究グループ
が高知工科大学、米国ラトガー
ス大学、名古屋大学、情報通信
研究機構と共同で実施したもの
です。研究成果は、国際科学誌
「NeuroImage」にて掲載予定で
す。ヒトは結果を意識すると、
行動が始まる前から緊張感やプ
レッシャーを感じてしまい、心
拍が上昇する、呼吸が荒くなる
などの反応が現れ、思うように
行動できないということがあり
ます。反対に、心を落ち着ける
ことで、結果的に良い行動がで
きる場合もあります。ヒトは、
興奮したり緊張したりしてしま
うとなぜパフォーマンスが低下
してしまうのか、ヒトの脳はど
のように緊張をコントロールし
てプレッシャーを乗り越えてい
るかについては、脳のメカニズ
ムの観点からは説明できていま
せんでした。そこで、研究グル
ープは緊張を乗り越える脳の仕
組みについて、行動実験とfMRI
を用いて検証しました。同研究
では、実験参加者22名にストッ
プウォッチを使った課題に取り
組んでもらいました。参加者に
は、スタートの合図から5秒ち
ょうどでストップボタンを押す
ことが要求され、頭の中で時間
を数えながら5秒に近いタイミ
ングでストップボタンを押しま
す。5秒に限りなく近い時間(
例:4.900秒~5.100秒)の間で
ボタンを押すことができれば成
功としました。練習の翌日、参
加者はMRI の中で本番課題に80
回取り組みました。本番では参
加者に、「用意」のタイミング
で試行ごとに50セント~40ドル
の賞金額(およそ日本円で54円
から4,400円 )が提示され、成
功したらその賞金がもらえるこ
とを説明しました。これによっ
て、参加者の試行ごとの緊張感
を操作ししました。参加者の生
理的覚醒レベルは目の瞳孔のサ
イズを計測しました。過去の研
究より、動物の瞳孔は興奮して
いるときほど散大することが明
らかになっています。この指標
を用いて、参加者に賞金額が提
示されてからストップウォッチ
課題を遂行する寸前の5.5 秒間
の覚醒レベルと脳活動を解析し
ました。

解析の結果、失敗する試行では、
瞳孔が賞金額の大きさに影響さ
れて大きくなったり、小さくな
ったりしました。一方で、成功
する試行では、その傾向は少な
く、瞳孔は賞金額に影響されに
くいということが分かりました。
また、脳活動では、人間が興奮
や緊張を乗り越え、課題パフォ
ーマンスを向上させるために、
腹内側前頭前野が感情の中枢で
ある扁桃体を抑制的にコントロ
ールしていることを発見しまし
た。腹内側前頭前野から扁桃体
への情報伝達がより強い人のほ
うが、ストップウォッチ課題の
平均成績が良いことが明らかに
なったということです。

「この結果は今後、消防士や救
急救命士、アスリートや演奏家
といった強いストレスやプレッ
シャー状態に晒されることの多
い職業の人が、それぞれの現場
で自身の持つパフォーマンスを
最大限に発揮できるようになる
ためのトレーニング方法の開発
などに応用することができる」
と研究グループは述べています。

fMRIを使った脳科学の研究につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
仮題の課題の成否に、過大な
期待をかける。      笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 「悪液質」が心不全患者の経過を悪化する要因

 
 
 
 
 
 
 
 
栄養を十分吸収、利用できず、
筋力低下や体重減少を来す「カ
ヘキシー」と呼ばれる状態は、
心不全患者の経過を悪くする要
因になることが分かってきまし
た。従来、心不全の治療では体
重増加を抑えることが重要とさ
れてきましたが、カヘキシーが
認められる場合は、低栄養など
を予防する栄養管理が大切にな
ります。 カヘキシーは「悪い
状態」を意味するギリシャ語に
由来します。「悪液質」とも呼
ばれ、末期のガン患者などでも
見られます。過去20年の研究で、
カヘキシーは心不全患者さんで
も認められ、生存期間を短くす
るなど心不全患者の経過を悪化
させるリスク因子になることが
明らかにされました。日本心不
全学会は昨年10月、医療関係者
向けの指針として「心不全患者
における栄養評価・管理に関す
るステートメント」を発表し、
心不全治療における栄養管理の
重要性を指摘しました。作成メ
ンバーの一人である聖マリアン
ナ医科大学横浜市西部病院(横
浜市)循環器内科の鈴木規雄医
長によると、カヘキシーとは慢
性的な病気になって体が衰弱し、
栄養をうまく摂取・吸収できな
くなった結果、筋力低下、体重
減少を生じ、身体活動能力が低
下した状態を指します。

通常の栄養不足とは異なり、
脂肪量だけでなく筋肉量も明ら
かに減ります。鈴木医長が同院
で通院治療を行っている心不全
患者さんを調べたところ、14%
にカヘキシーが認められました。
「心不全が長く続いている、ま
たは進行している人、特に高齢
者で多く見られた」と言うこと
です。カヘキシーを生じる原因
は「心不全が食欲不振、炎症、
蛋白質を分解・合成する仕組み
の異常、貧血などを引き起こし、
脂肪や筋肉を減少させるためと
考えられています」と鈴木医長
は言っています。カヘキシーに
対する薬物治療はまだ研究段階
にありますが、「治療で心臓の
機能を回復させるとともに、『
痩せないための栄養管理』を行
うことが予防や改善につながり
ます」。

心不全患者でカヘキシーを合
併している例では、高蛋白の食
事、サプリメントなどで栄養を
効率的に取ることが重要だとい
うことです。鈴木医長は「低栄
養状態の患者は、エネルギー量
を多く取ることも必要です。ま
た、心不全患者では塩分を取り
過ぎると心臓に負担がかかるた
め、塩分制限が大切ですが、過
度な制限で食欲が落ちることが
あるので、主治医に相談してほ
しい」とアドバイスしています。

低栄養について解説している

動画です。

 
 


 
 
高蛋白な食事でありながら、
淡泊な味わい。      笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
高知工科大学は9月18日、行
動実験とfMRI(磁気共鳴機能画
像法)を組み合わせて、人間が
緊張感やプレッシャーを抑制的
にコントロールし、課題の成績
を向上させる脳内メカニズムを
解明したと発表したのは偉大な
業績です。緊張感やプレッシャ
ーを抑制的にコントロール可能
な人をタイプCの人と呼んでい
ます。タイプAの人というのは、
几帳面な、粘着質の人、タイプ
Bというのは、楽天的で、多少
チャランポランな人です。タイ
プCの人が課題の成績を向上さ
せるメカニズムが分かれば誰で
もタイプCの人の真似ができる
ため、この研究は世界中の研究
者がしのぎを削って行ってきた
と考えられますが、やっとその
一部がベールを脱いだと考えら
れます。本当に喜ばしいことで
す。ちなみに、タイプAの人に
循環器疾患が多く、そのリスク
を下げるために、可能ならばタ
イプBの性格に近づけると良い
ということが分かっています。
栄養を十分吸収、利用できず、
筋力低下や体重減少を来す「カ
ヘキシー」と呼ばれる状態は、
心不全患者の経過を悪くする要
因になることが分かってきまし
た。従来、心不全の治療では体
重増加を抑えることが重要とさ
れてきましたが、カヘキシーが
認められる場合は、低栄養など
を予防する栄養管理が大切にな
ります。以前のメルマガで心筋
梗塞など重篤な循環器疾患に陥
った人の予後は、体重が重い人
が良いということを紹介した事
がありました。体重が重いと体
に脂肪が蓄えられており、心臓
を動かすエネルギー源として、
脂肪が利用できるようになると
予後が良くなるのではないかと
推測した記憶があります。重篤
な循環器疾患を患った場合に、
悪液質があると体重は、軽いと
いうのが一般的であると思われ
ます。このように違う面からの
切り口で同じ現象が説明できる
ことは喜ばしいことではないで
しょうか?

人口減少の現象を捉えて将来
を悲観する。       笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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