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2020-06-20 22:53:49

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診療マル秘裏話  号外Vol.1570 令和1年8月18日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)USP10蛋白質アルツハイマー病発症に関与すること示唆
2)骨粗鬆症は、骨密度の低下と骨質の劣化で発症

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】USP10蛋白質アルツハイマー病発症に関与すること示唆

 
 
 
 
 
 
 
新潟大学は、7月22日、神経
細胞において、USP10 蛋白質が
タウ蛋白質の凝集化を開始させ
ることを発見しました。同研究
は、USP10 蛋白質がアルツハイ
マー病の発症に関与することを
示したもの。この研究は、同大
大学院医歯学総合研究科ウイル
ス学分野の髙橋雅彦准教授、Pi
atnitskaia Svetlana 大学院生、
藤井雅寛教授らの研究グループ
によるものです。研究成果は「
Scientific Reports」に掲載さ
れています。アルツハイマー病
は、認知症を引き起こす最も頻
度が高い疾患です。アルツハイ
マー病の発症は、リン酸化し、
かつユビキチン化したタウ蛋白
質の異常な凝集体が深く関与し
ます。加齢、酸化ストレス、慢
性炎症など長期間に渡るストレ
スに曝されると、神経細胞中の
タウ蛋白質が凝集体を形成しま
す。このタウ蛋白質の凝集体は
神経毒性を持ち、神経細胞の機
能を低下させ、神経細胞を死滅
させ、アルツハイマー病を発症
させます。しかし、タウ蛋白質
の凝集体形成の分子機構、特に、
その最初のステップについては
多くのことが不明でした。

USP10 は、脱ユビキチン化酵素
活性を持つ蛋白質のひとつで、
パーキンソン病の発症に関与す
ることが報告されています。

ストレス顆粒は、さまざまなス
トレスによって誘導されるRNA
とRNA 結合蛋白質の複合体です。
これまでの研究から、ストレス
に曝された神経細胞において、
タウ蛋白質がストレス顆粒に局
在し、凝集体を形成すること、
また、このタウ凝集体が、アル
ツハイマー病の発症に深く関与
することが報告されています。
研究グループは今回、培養神経
細胞を用いた実験を行いました。

まず、USP10 を細胞に過剰発現
させると、リン酸化したタウ蛋
白質の量が増加しました。また、
アルツハイマー病患者の脳病変
において、USP10 はリン酸化し
たタウ蛋白質と凝集体を形成し
ていました。これらの結果は、
USP10 がタウ蛋白質の凝集体形
成を誘導することを示している
ということです。

次に、USP10 の発現を低下させ
ると、タウ陽性のストレス顆粒
の形成が低下しました。アルツ
ハイマー病患者さんの脳病変に
おいて、USP10 はリン酸化した
タウの凝集体に共局在していま
した。これらの結果は、USP10
がタウの凝集体形成に関与する
ことを強く示唆しています。同
時に、USP10 を標的としたアル
ツハイマー病の治療薬の可能性
も示しています。

リン酸化したタウ蛋白質の凝集
体はアルツハイマー病を含む様
々な神経変性疾患(タウオパチ
ー)の発症に関与しています。
研究グループは今後、これらの
疾患に、USP10 がどのように関
与するのかを解析する予定です。
また、USP10 を標的とした治療
薬についても研究を進めていく
予定としています。

アルツハイマー病について解説

している動画です。

 
 


 
 
懐石料理を解析する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 骨粗鬆症は、骨密度の低下と骨質の劣化で発症

 
 
 
 
 
 
 
リコーは7月24日、東京医科
歯科大学、金沢工業大学との共
同研究で、身体を傷つけること
なく脊髄の神経活動を可視化す
るシステム「脊磁計(せきじけ
い)」を使い、困難とされてき
た腰部や末梢神経などの磁界計
測に成功したと発表しました。
高齢化にともない、神経障害に
苦しむ患者は増えています。脊
磁計の臨床における応用先が広
がり、製品化に大きく前進する
成果といえそうです。

脊髄をはじめとする神経疾患
では、人体組織の形態情報を画
像化する磁気共鳴画像装置(M
RI)による診断に加え、電気
生理学的機能診断が必要なこと
が多くあります。これまで脊髄
をはじめ骨や軟部組織に囲まれ
た神経の電気活動を体表から測
定することが難しく、障害部位
特定は困難でした。

今回、ハードウエアやソフト
ウエア、診断手法の開発により、
腰部や頚部のほか、手掌(しゅ
しょう)部や腕神経叢(わんし
んけいそう)部といった末梢神
経の磁界計測に成功しました。
脊髄の機能を可視化することで
脊髄疾患の障害部位の特定や、
定量的な評価等への活用が期待
されます。

脊髄の活動で生じる磁界の強
さは非常に小さく、神経活動の
伝播は非常に速いとされていま
す。このため神経活動の測定に
は高性能な磁気シールドや高帯
域の磁気センサー、高度な信号
処理技術が必要となります。

金沢工大がセンサーを開発し、
リコーはセンシングされた信号
を処理して脊髄の活動の情報と
形態画像とを重ね合わせて表示
するシステムを構築しました。
東京医歯大が脊磁計を用いた脊
髄神経機能診断法の確立に取り
組んできたということです。

同日に都内で開いた会見で、
リコーの源間信弘HC事業本部
長は「形や構造ではなく機能が
評価できる唯一の装置」と説明
しました。「幅広い神経の病気
への適用が可能で、早期実用化
に向けて開発を加速していく」
と述べました。

骨粗鬆症の骨質改善について

解説している動画です。

 
 


 
 
 
化膿する可能性を考慮する。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
新潟大学は、7月22日、神経
細胞において、USP10 蛋白質が
タウ蛋白質の凝集化を開始させ
ることを発見したのは、偉大な
業績です。同研究は、USP10 蛋
白質がアルツハイマー病の発症
に関与することを示唆している
からです。アルツハイマー病の
発症については、諸説紛々であ
り、そのバイオマーカーもβ-
アミロイドとする説もタウ蛋白
とする説もあります。ただ近年
では、β-アミロイドをバイオ
マーカーとすると不都合なこと
が生じることが多いとされてい
てタウ蛋白がバイオマーカーと
する方が自然という意見が多い
様です。そうした中で、USP10
蛋白質がアルツハイマー病の発
症に関与することを理路整然と
示唆し、同時に、USP10 を標的
としたアルツハイマー病の治療
薬の可能性を示唆したことは、
素晴らしい業績と言えましょう。
リコーが7月24日、東京医科
歯科大学、金沢工業大学との共
同研究で、身体を傷つけること
なく脊髄の神経活動を可視化す
るシステム「脊磁計(せきじけ
い)」を使い、困難とされてき
た腰部や末梢神経などの磁界計
測に成功したと発表したのは、
素晴らしい業績です。どんなに
良く脊髄の神経活動を可視化で
きる方法が見つかったとしても、
身体を傷つける要因があったと
したら、患者さんを検査する上
で、苦痛を伴い、患者さんにと
って余り受けたくない検査とい
うことになるでしょう。今回の
脊髄の神経活動を可視化するシ
ステム「脊磁計(せきじけい)」
は身体を傷つけることなく計測
できるので、そういった心配が
ない検査と言えるのではないで
しょうか?

もらった菓子を可視化する。


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藤田 亨
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