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2020-06-19 22:29:17

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診療マル秘裏話  号外Vol.1569 令和1年8月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)文科省ネズミ体内で人間の臓器を作る研究を承認
2)骨粗鬆症は、骨密度の低下と骨質の劣化で発症

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】文科省ネズミ体内で人間の臓器を作る研究を承認

 
 
 
 
 
 
 
 
ヒトのiPS細胞を使ってネ
ズミの体内で人間の臓器を作る
研究について、文部科学省の専
門委員会は7月24日、東京大グ
ループの計画を了承しました。
人間と別の動物が混ざった生物
が生まれるなどの懸念から、こ
れまで国内では禁止されていま
した。将来、移植用臓器を動物
の体内でつくる技術につながる
可能性があります。計画は、東
京大医科学研究所の中内啓光特
任教授らが申請しました。一部
の臓器ができないように遺伝子
を操作したネズミの受精卵に、
ヒトのiPS細胞を入れ、「動
物性集合胚(はい)」という特
殊な胚(はい)を作ります。そ
れを代理母のネズミに移植し、
赤ちゃんの体内でヒトの膵臓(
すいぞう)などを作ることを目
指しています。出産後、最長で
2年間観察します。

母体内である程度育った段階
で、赤ちゃんの脳を調べ、ヒト
の細胞の割合が30%を超えた
場合は実験を中止します。肝臓
や腎臓でも試みます。将来、臓
器のサイズが人間に近いブタや
ヒツジの体内で人間の臓器を作
れれば、慢性的に不足する移植
用臓器として使える可能性があ
ります。

こうした研究について、国は
2012年から専門家による議論を
開始しました。研究の目的や、
対象にする動物の種類の他、宗
教学者の意見を聞くなど、社会
的、倫理的な課題も検討した上
で今年3月、「人と動物との境
界があいまいな生物が生まれな
いように必要な措置をとる」等
を条件に、指針を改正して研究
を認めました。

中内さんは米スタンフォード
大にも研究室を構え、米国でヒ
トのiPS細胞をヒツジの受精
卵に入れ、代理母に移植する研
究を進めてきました。「ヒツジ
の体内で育ったヒトの細胞は数
千から数万個に1個と極めてわ
ずか。このレベルではヒトの顔
をした動物はできない。10年が
かりの研究がこれでようやくで
きるようになった。すぐに人間
の臓器が作れるわけではないが、
これまでのノウハウを注いで研
究を進めていきたい」と話して
います。

生命科学に詳しい「生命倫理
政策研究会」の共同代表・橳島
(ぬでしま)次郎さんは「人間
の治療への応用を目指すなら、
ネズミ類で試してもサイズが足
りず解剖学的にも隔たりが大き
いので、役に立つ結果が得られ
るとは限らない」と指摘してい
ます。「(様々な細胞に変化で
きる能力を保ったままの)ヒト
のiPS細胞を受精卵に入れる
のは問題です。ヒトの細胞がネ
ズミの脳や生殖細胞に混ざるな
ど、想定していない部位が(異
種の細胞を一つの体にあわせも
つ)『キメラ』になるリスクも
あり、倫理面、安全面で疑問が
ある」と話しています。

中内先生の講演動画です。

 
 


 
 
代理母が大理石を買った。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 骨粗鬆症は、骨密度の低下と骨質の劣化で発症

 
 
 
 
 
 
 
 
骨粗鬆症は閉経後の女性に多
い病気ですが、実は男性も発症
します。骨粗鬆症が原因で骨折
を起こす割合は女性より少ない
のですが、骨折すると女性より
重症化しやすいため、予防や早
期発見が重要となります。骨粗
鬆症は、骨の密度が低下し、骨
の質が劣化することで骨折しや
すくなる病気です。高齢化に伴
って患者さんが増え、骨折の発
生数も右肩上がりで増えていま
す。推定患者数は全国で約13
00万人で、うち女性が約1000
万人、男性は約300 万人。帝京
大学ちば総合医療センター(千
葉県市原市)内分泌代謝内科の
井上大輔教授は「骨粗鬆症患者
の4人に1人が男性であり、決
してまれではありません」と指
摘しています。

閉経後女性に起こる骨粗鬆症
は、加齢に伴うホルモン減少が
原因ですが、男性では特定の病
気や薬などにより起こることが
多いとされています。井上教授
は「糖尿病、慢性閉塞(へいそ
く)性肺疾患(COPD)、動
脈硬化性疾患などの生活習慣病、
慢性腎臓病、炎症性腸疾患、肝
硬変などで骨が弱くなる『続発
性骨粗鬆症』と呼ばれるタイプ
が、男性の骨粗鬆症患者のほぼ
半数を占めます」と説明してい
ます。高齢で生活習慣病を合併
している人や、多種類の薬を飲
んでいる人に多い印象があると
いうことです。男性の場合、骨
折すると、死亡リスクの上昇や
生活への支障度が女性より深刻
になるため、注意が必要です。
井上教授は「男性の骨折発生率
は女性の3分の1程度ですが、
骨折後に寝たきりになったり、
死亡したりする人の割合が女性
に比べて圧倒的に多く、重症化
しやすいのです」と話していま
す。さまざまな合併症を抱えて
全身が弱っているため、骨折の
ダメージがより強く現れること
が原因として考えられるという
ことです。「生活習慣病を抱え
ている男性は、元の病気の治療
に加えて骨粗鬆症の予防が重要
です。早期発見のために、骨密
度検査を受けてみるのもよいで
しょう」と井上教授は言ってい
ます。

骨粗鬆症を防ぐためには、日
頃どのようなことを心掛ける必
要があるのでしょうか。井上教
授は「体操やウオーキングなど
の運動に加えて、ビタミンDを
体内で合成するために日に当た
ることが大事です。インスタン
ト食品や塩分の多い食べ物は控
えめにしてください」とアドバ
イスしています。

男性の骨粗鬆症について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
全身を使って匍匐前進する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ヒトのiPS細胞を使ってネ
ズミの体内で人間の臓器を作る
研究について、文部科学省の専
門委員会が7月24日、東京大グ
ループの計画を了承したのは、
喜ばしいことです。生命科学に
詳しい「生命倫理政策研究会」
の共同代表・橳島(ぬでしま)
次郎さんは、「人間の治療への
応用を目指すなら、ネズミ類で
試してもサイズが足りず解剖学
的にも隔たりが大きいので、役
に立つ結果が得られるとは限ら
ない」とか、「(様々な細胞に
変化できる能力を保ったままの)
ヒトのiPS細胞を受精卵に入
れるのは問題です。ヒトの細胞
がネズミの脳や生殖細胞に混ざ
るなど、想定していない部位が
(異種の細胞を一つの体にあわ
せもつ)『キメラ』になるリス
クもあり倫理面、安全面で疑問
がある」などと言っていますが、
臨床で臓器移植を待ちわびてい
る患者さんの気持ちが分かって
いないと思います。まだ使える
臓器ができていない段階で倫理
面や、安全面の事ばかり取り上
げると話が進まなくなるという
こともご承知おき頂きたいと思
います。
骨粗鬆症は閉経後の女性に多
い病気ですが、実は男性も発症
します。骨粗鬆症が原因で骨折
を起こす割合は女性より少ない
のですが、骨折すると女性より
重症化しやすいため、予防や早
期発見が重要となるということ
は、非常に重要だと思います。
働き方改革で、働き方が多様に
なっているとは言え、中高年の
男性のほとんどは、職場は変わ
っても長い期間、家族を養うた
めに、働いてきて、男は重労働
するのが当たり前であった人達
です。当然、もらえる小遣いは、
少なく、昼食のお金も削って、
家計に貢献してきた方が多いの
です。逆に言えば、骨粗鬆症に
なる要因が多すぎるということ
です。こうした要因の多さに鑑
みて、男性の骨粗鬆症について
の検査を積極的に行うように、
して頂きたいと思います。知人
の電気屋さんの奥さんと娘さん
は、料理を作らず、店屋物だけ
で食事の支度をしているそうで
す。重い空調機械を担いで屋根
まで上がって、70歳代になって
も毎日重労働をしている彼は、
本当に可哀そうだと思いました。

空調機械を調整する機会を作
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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