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2020-06-09 22:46:54

カテゴリー:ブログ



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診療マル秘裏話  号外Vol.1561 令和1年8月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ユマニチュードの技術をAIで評価する手法開発
2)嗄声等声の異常を訴える高齢者は近年増加傾向

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】ユマニチュードの技術をAIで評価する手法開発

 
 
 
 
 
 
 
京都大学は7月11日、優しさ
を伝える介護技術として知られ
ている「ユマニチュード」の技
術をAIで評価する手法を開発し
たと発表しました。この研究は、
同大大学院情報学研究科の中澤
篤志准教授、九州大学大学院シ
ステム情報科学研究院の倉爪亮
教授、京都大学こころの未来研
究センターの吉川左紀子特定教
授、東京医療センターの本田美
和子医師らによるものです。研
究成果は、国際学術誌「Journa
l of Intelligent Robotics Sy
stems 」のオンライン版に掲載
されています。認知症患者が増
えるにつれ、その介護問題、特
に人材の不足や介護者の疲弊が
社会問題となっています。この
問題に対し、研究グループ中の
東京医療センターの本田美和子
医師を中心に、フランス発祥の
優しさを伝える介護技術「ユマ
ニチュード」が日本に導入され、
病院や介護現場を中心に広がり
つつあります。一方でこの技術
の習得は、人対人による訓練に
よってのみ行われるため、多く
の人に確実に伝えることが困難
でした。

これに対し研究グループは画像
認識やセンシングなどの技術を
使い、AIを用いて解析すること
で、優しい介護技術の「技術の
コツ」を見出し、自己学習シス
テムなどを通して、技術レベル
を自動的に評価・自己学習でき
るようにする手法の開発を目指
してきました。研究グループは、
ユマニチュードの初心者/中級
者/熟練者(インストラクター)
の介護動作中の目線や頭部の動
きを、頭部装着カメラ(ウェア
ラブルカメラ)で撮影しました。
ここから、顔検出技術、アイコ
ンタクト検出技術などを使って、
介護者と被介護者の間のアイコ
ンタクト成立頻度や頭部の姿勢
/距離などを検出しました。そ
の結果、初心者/中級者/熟練
者の間で、アイコンタクトの成
立頻度や顔間距離、顔正対方向
の角度において大きな差がある
ことを見出しました。さらに、
14名のユマニチュード初心者/
中級者/熟練者から得られたデ
ータを統計的データ分析処理(
主成分分析)すると、初心者/
中級者/熟練者の間に明確な境
界を見出すことが出来ました。
これは、介護者の動作スキルの
評価がAIによって行える可能性
を示しているということです。

今回の研究成果により、研究グ
ループが取り組んでいる画像認
識による顔検出やアイコンタク
ト検出技術を組み合わせること
で、介護の基本であるコミュニ
ケーションの要素「見ること」
を定量化することが可能となり
ました。この処理はサーバー上
で自動的に処理されるため、人
の主観による評価が入らず、ま
た、大量のデータを処理するこ
とが可能なため、学習者はいつ
でもどこでも自分の介護スキル
の振り返りを行うことができ、
介護技術を向上させられます。

研究グループは現在、同システ
ムを国内の大学に展開し、医療
/看護系学生のセルフトレーニ
ングに活用する実証実験を計画
中です。これにより、同システ
ムの教育効果や使用者によるシ
ステム評価を行うということで
す。研究グループは、「本シス
テムにより、認知症看護におけ
る「優しい介護」コミュニケー
ションスキルの一部を、多くの
人に学んでいただくことが可能
になると考えている」と、述べ
ています。

ユマニチュードについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
氷菓の美味しさを評価する。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 嗄声等声の異常を訴える高齢者は近年増加傾向

 
 
 
 
 
 
 
加齢により手足の筋力が弱く
なるように、声を出す時に使う
声帯の筋肉も衰えます。高齢者
で声がかすれる、出にくいなど
の異常がある場合、声の老化が
進んでいる可能性があります。
一人で悩まず専門医の治療を受
けて頂きたいものです。声帯は
喉仏の中にある粘膜のひだで、
吐いた息(呼気)がその間(声
門)を通ると振動し、声が出ま
す。老化により声がかすれるの
は、声帯が年齢とともに細くな
り、声帯を動かす筋肉や粘膜も
萎縮(声帯萎縮)するためです。
日本大学医学部付属板橋病院(
東京都板橋区)耳鼻咽喉科で音
声・嚥下(えんげ)外来を担当
する中村一博診療准教授は「声
帯を潤す粘液も減るため、声を
出す時に声門がうまく閉じなく
なります。すると、声帯が振動
しにくくなり、息漏れが多くな
り、弱々しい声やかすれた声に
なるのです」と説明しています。

声の異常を訴える高齢者は、
近年増加傾向にあるということ
です。声帯萎縮は女性では閉経
後に徐々に進み、男性は70歳前
後から多くなります。「声が通
らない、聞き返されると訴える
人もいます」と中村医師は言っ
ています。喉頭ガンでも声のか
すれが見られますが、中村医師
は「加齢が原因の場合に比べて、
『硬い声』になるのが特徴です。
耳鼻咽喉科を受診して、加齢性
の疑いがあり、仕事や日常生活
などに支障を来しているなら、
音声外来やボイスセンターなど
がある耳鼻咽喉科で診断、治療
を受けることを勧めます」と話
しています。

治療は、声帯の筋肉を鍛えて
萎縮の進行を抑えるリハビリが
行われます。それで改善しない
場合は、萎縮した声帯の位置を
矯正して隙間をなくす手術をす
ることもあります。

中村医師によると、この手術
は局所麻酔下で行うため、手術
中に声を聞きながら声帯の閉ま
り具合を微調整できる利点があ
ります。他にも、腹部から採取
した脂肪組織などを声帯に注入
する治療法もありますが、全身
麻酔が必要で、声を聞きながら
微調整することはできないとい
うことです。

声の衰えを防ぐために日ごろ
からできることもあります。中
村医師は「積極的におしゃべり
したり、歌ったり、日々声を出
す習慣を続けるとよいでしょう。
新聞などの音読もお勧めです。
水分補給や加湿にも努めてほし
い」とアドバイスしています。

60歳からの声帯の筋トレにつ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
一週間の内、半分以上の4日
間は、声を出す習慣をつける。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
京都大学は7月11日、優しさ
を伝える介護技術として知られ
ている「ユマニチュード」の技
術をAIで評価する手法を開発し
たと発表したのは、素晴らしい
業績です。この技術、すなわち
「ユマニチュード」の技術の習
得は、人対人による訓練によっ
てのみ行われるため、多くの人
に確実に伝えることが困難とさ
れてきましたが、画像認識やセ
ンシングなどの技術を使い、AI
を用いて解析することで、優し
い介護技術の「技術のコツ」を
見出し、自己学習システムなど
を通して、技術レベルを自動的
に評価・自己学習できるように
する手法の開発を目指してきた
ので、多くの人に確実に伝える
ことに一歩近づいた気がします。
加齢により手足の筋力が弱く
なるように、声を出す時に使う
声帯の筋肉も衰えます。高齢者
で声がかすれる、出にくいなど
の異常がある場合、声の老化が
進んでいる可能性があります。
一人で悩まず専門医の治療を受
けて頂きたいと切に願う次第で
す。しかし、なかなかこの様な
症状を病気だと思わず、病院の
受診を先延ばしにしている方が
多いと思われます。嗄声の場合
喉頭ガンや声門ガンの可能性も
ありますので、「声がかすれる
ぐらい大丈夫」とたかを括らず
気軽に耳鼻咽喉科の門を叩く様
にして頂きたいと思います。声
の衰えを防ぐために日ごろから
できることは、積極的におしゃ
べりしたり、歌ったり、日々声
を出す習慣を続けるとよいと考
えられます。新聞などの音読も
お勧めであり、水分補給や加湿
にも努めて頂きたいものです。

捕球した際に、新球を補給し
た。笑

 
 
 
 
 
 
 
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