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2020-06-06 21:23:41

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診療マル秘裏話  号外Vol.1558 令和1年8月4日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)夏型過敏性肺炎は、カビ が原因のアレルギーで発症
2)クモの毒作る菌類がマラリアの媒介蚊を短期間に駆除

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】夏型過敏性肺炎は、カビ が原因のアレルギーで発症

 
 
 
 
 
 
 
過敏性肺炎は、アレルギーの
原因物質を吸い込むことで起こ
る病気で、そのうち最も多いの
が高温多湿の屋内で症状が出る
「夏型過敏性肺炎」です。毎年
症状を繰り返すうちに肺の機能
が次第に弱り、息切れを起こす
ようになります。住まいの環境
が影響するため、その見直しが
大切となります。帝京大学(東
京都板橋区)大学院医学研究科
医真菌学・宇宙環境医学の槙村
浩一教授に聞きました。夏型過
敏性肺炎は、トリコスポロン・
アサヒなどのカビが原因となっ
て発症します。このカビは高温
多湿、換気不足、建築木材の腐
食がある家屋に生息しています。
飛散したカビの胞子を繰り返し
吸入することにより、発熱やせ
き、呼吸困難などの症状が表れ、
重症の場合は皮膚や唇が紫色に
変色するチアノーゼが見られる
こともあります。6~9月ごろ
にかけて発症し、秋以降に症状
が治まります。

「自宅で4~6時間過ごすと
症状が表れ、外出すると症状が
治まるのが特徴です」と槙村教
授。在宅時間が長いと症状が出
る、外出時間が長くなると体調
が良くなる、夏になると同じ症
状を繰り返す、という場合には、
夏型過敏性肺炎の可能性が考え
られます。毎年症状を繰り返し
ていると、慢性化して肺が線維
化し、呼吸機能が低下する懸念
があります。そのため、早めに
呼吸器・アレルギーの専門医の
診察を受けることが重要です。
症状はステロイド治療で改善し
ますが、「ヒトの健康を守るた
めヒトだけでなく動物や居住環
境を含めた環境にも目を配る『
ワンヘルス』という考え方があ
りますが、夏型過敏性肺炎には
まさにワンヘルス・アプローチ
が重要です。環境改善なしに根
本的解決はありません」と槙村
教授は言っています。トリコス
ポロン・アサヒが生息する家屋
は建材が腐食しているため、「
一般的な換気や清掃だけでは治
りません。カビの発生源を絶つ
ために改築などが必要です」と
強調しています。

ただし、診断の際に行うトリ
コスポロン・アサヒ抗体の検査
は、キノコの胞子を吸い込んで
過敏性肺炎を発症したケースで
も陽性反応が出ることがありま
す。「特に、築年数が10~15年
程度で、目に見えて湿気て朽ち
た箇所が見られない家屋ならキ
ノコが原因の可能性も高いです。
そのようなケースでは部分的な
対応でも効果が認められた報告
もありますので、改築する前に
建築士などの専門家に相談しま
しょう」と話しています。

高温多湿の日本では、気密性
の高い住宅ほどカビが生えやす
く、アレルギーの原因となるこ
ともあります。十分な換気と清
潔を保つことが重要です。

間質性肺炎について解説してい

る動画です。夏型過敏性肺炎も

原因を特定できる間質性肺炎の

一種です。

 
 


 
 
十分な換気だけで歓喜につな
がる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 クモの毒作る菌類がマラリアの媒介蚊を短期間に駆除

 
 
 
 
 
 
遺伝子組み換えによってクモ
の毒を作る機能を備えた菌類が、
マラリアを媒介する蚊を短期間
に確実に駆除できる事が、最新
の研究で明らかになりました。
アフリカのブルキナファソで行
われた実験では、45日間で99%
の蚊が死んだということです。

研究チームによると、この研究
は蚊の絶滅ではなくマラリアの
拡大防止を目的にしています。
マラリアは、マラリア原虫を宿
した蚊に血を吸われる事で感染
が広がる病気です。世界中で年
間2億1900万件の感染例が報告
され、毎年40万人が亡くなって
います。研究は学術誌「サイエ
ンス」で発表されました。この
研究を行ったのは、米メリーラ
ンド大学とブルキナファソの健
康科学研究所の共同チームで、
マラリアを媒介するハマダラカ
が感染する「Metarhizium ping
shaense 」という菌を特定しま
した。次に行ったのは、この菌
の強化です。メリーランド大学
のレイモンド・レジャー教授は、
「この菌は遺伝子組み換えがと
てもしやすい種だ」と説明しま
した。研究チームは、オースト
ラリアに住むジョウゴグモの一
種に見つかった毒に注目しまし
た。蚊が菌に感染した際に、そ
の菌が毒を生成するよう、この
遺伝子情報を菌に組み込みまし
た。レジャー博士は、「クモは
昆虫に牙を突き刺して毒を注入
する。私たちはこの牙を菌に置
き換えた」と話しました。ラボ
内の実験では、遺伝子操作した
菌の方が早く蚊を殺すことがで
きるほか、宿主を殺すために必
要な胞子の数も少ないことが分
かりました。その後、ブルキナ
ファソに600 平方メートルの擬
似的な村を作り、現実の環境で
臨床実験を行いました。村には
草木や小屋、水場、蚊の成長に
必要な養分などが備えられまし
た。村は2重の蚊帳に覆われ、
蚊や菌が外に出るのを防ぎまし
た。実験では、菌の胞子をごま
油とまぜ、黒い綿シートに塗り
つけました。ここに蚊が停まる
と、菌に感染する仕組みです。
研究チームは初め、1500匹の蚊
を投入して実験を開始しました。
その結果、菌がない状態では蚊
の数は増加しました。しかしク
モ毒を生成する菌を使うと、蚊
の数は45日後に13匹まで減った
ということです。リーランド大
学のブライアン・ラヴェット博
士は、「遺伝子組み換え菌は、
たった2世代で蚊の集団を壊滅
させてしまった」と説明しまし
た。また実験では、この菌はハ
マダラカにだけ毒性を発揮し、
ハチなど他の昆虫には影響がな
いことが明らかになりました。
ラヴェット博士は「私たちの技
術は蚊を絶滅されることではな
く、この地域でのマラリアの感
染を止めることに目的がある」
と語りました。蚊が殺虫剤への
耐性をつけている中、マラリア
流行を抑える新たな技術が必要
とされています。世界保健機関
(WHO )は、アフリカで最もマ
ラリアの被害の大きい10カ国で、
感染例が増加傾向にあると警告
しています。この研究について
英オックスフォード大学のマイ
ケル・ボンソ-ル教授は「素晴
らしい、とてもワクワクする研
究だ」と語りました。「この遺
伝子組み換え菌を使って蚊の個
体数をコントロールできる見込
みは高い。過度の規制によって
この技術や、遺伝子組み換え技
術を使ったその他の個体数制御
法の実行可能性が失われないよ
う、生物学的安全を確保するた
めの適切な規制が必要だ」と語
っています。リヴァプール熱帯
医学大学のトニー・ノーラン博
士も、「この結果は前向きなも
のだ」と話しました。「殺虫剤
への耐性が高まり、従来の個体
数制御法にも影響がある。こう
した中、従来の方法を補う新し
い技術が必要とされている」と
も話しています。

マラリアについて解説している

動画です。

 
 


 
 
大勢が耐性菌となる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
過敏性肺炎は、アレルギーの
原因物質を吸い込むことで起こ
る病気で、そのうち最も多いの
が高温多湿の屋内で症状が出る
「夏型過敏性肺炎」ということ
ですが、カビのアレルギーから
来るものであれば、まずカビの
胞子が屋内で飛ばないようにす
ることが必要になります。浴場
など特に高温多湿になりやすい
所に、カビが生えます。こうし
たカビが生えないようにする水
(浄水器)を私の家では採用し
ています。耐用年数は100 年と
言うことで子や孫の代まで水に
ついては、安心ということにな
ります。洗濯機や浴場の桟の
所に最近まで黒いカビが生えて
いたのですが、浄水器を入れて
から僅かの時間で黒いカビがな
くなっていました。
遺伝子組み換えによってクモ
の毒を作る機能を備えた菌類が、
マラリアを媒介する蚊を短期間
に確実に駆除できる事が、最新
の研究で明らかになったのは、
喜ばしいことです。 蚊の撲滅
を目指した慶應の先輩の先生が
いらっしゃり、現地アフリカの
人から、石を投げられたという
事件がありました。アフリカで
は、子どもを作る時にマラリア
で死ぬ子の分も考えて家族計画
を立てています。そこで、蚊を
退治することで、根こそぎマラ
リアが無くなってしまうと人口
爆発が起きて、食べ物が手に入
らなくなるので、石を投げると
いう行為に結び付いたとされて
います。

皇位を継承する行為がなされ
た。笑

 
 
 
 
 
 
 
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