最近の号外Vol.1550メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1550メルマガ

2020-05-28 23:13:31

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 

診療マル秘裏話  号外Vol.1550 令和1年7月26日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)働き盛りの男性に多い中心性漿液性脈絡網膜症
2)止血ナノ粒子と酸素運搬ナノ粒子を用いた救命蘇生

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】働き盛りの男性に多い中心性漿液性脈絡網膜症

 
 
 
 
 
 
 
働き盛りの中年男性に多く、
視力の低下や物がゆガンで見え
るなどの症状を生じる「中心性
漿液(しょうえき)性脈絡網膜
症」という病気があります。自
然に治ることが多いのですが、
再発を繰り返す人もいます。関
西医科大学総合医療センター(
大阪府守口市)眼科の西村哲哉
診療部長に症状や治療について
聞きました。中心性漿液性脈絡
網膜症は視力に関係する網膜の
黄斑という部分に、水がたまる
病気です。網膜の外側で眼球を
覆っている脈絡膜は網膜に酸素
やブドウ糖を与え、網膜の機能
を支えています。二つの膜の間
には網膜色素上皮という細胞の
層があり、脈絡膜から酸素やブ
ドウ糖以外のものが網膜に入り
込まないように網膜を保護して
います。

ところが何らかの原因で保護
機能が損なわれると、脈絡膜か
ら血液中の水分が漏れ出して網
膜との間にたまり、局所的な網
膜剥離が生じます。「網膜の中
でも視力に極めて重要な黄斑部
の真ん中に中心窩(か)と呼ば
れる部分があります。網膜剥離
により酸素などの供給が滞ると、
黄斑部の機能が低下して中心窩
が影響を受け、物が見えにくく
なるのです」と西村診療部長は
説明しています。 主な症状は、
軽い視力低下、見ようとする物
が見えにくい、視野の中心部が
暗く見える、真っすぐのものが
ゆガンで見えるなどです。原因
はまだ分かっていませんが、30
~40代の男性に多いことから、
ストレスが関係しているのでは
ないかと考えられています。西
村診療部長は「『寝不足が続い
ている』『日々の仕事がハード』
と訴える患者が目立ちます」と
話しています。

この病気が疑われる場合は、
眼底検査と網膜の光干渉断層検
査(OCT)を行います。網膜
剥離が観察されたら、造影剤を
用いた蛍光眼底造影検査で、水
分が漏れ出している箇所を確認
します。

自然に治ることが多いのです
が、再発を繰り返す場合は視力
が回復しないなどの後遺症が残
ることもあるため、積極的な治
療が勧められます。 治療では、
造影剤で確認した水分の漏出部
分にレーザー光を照射するレー
ザー光凝固を行います。凝固し
た細胞の修復活動が活発化して
漏出が止まります。たまってい
た水分は1~2カ月で自然に脈
絡膜に吸収されます。

「漏出部分が、中心窩に近い
場合、視力への影響を考慮して
レーザー光凝固は行わず、末梢
(まっしょう)循環改善薬やビ
タミン薬などの内服薬を処方し
て経過を観察します。症状が改
善しない場合は、保険適用外で
すが光線力学療法や抗VEGF
抗体硝子(しょうし)体注射な
ど、特殊な治療を考慮する場合
もあります」と西村診療部長は
言っています。

中心性漿液性脈絡網膜症は、
将来、加齢黄斑変性になりやす
いとも言われています。「50
歳を過ぎて再発した場合は早期
の受診をお勧めします」と西村
診療部長は話しています。

中心性漿液性脈絡網膜症につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
視力を失わないように死力を
尽くす。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
 
2】 止血ナノ粒子と酸素運搬ナノ粒子を用いた救命蘇生

 
 
 
 
 
 
 
 
防衛医科大学校は7月2日、止
血ナノ粒子と酸素運搬ナノ粒子
を用いた出血性ショックの救命
蘇生に世界で初めて成功したと
発表しました。この研究は、同
大免疫微生物学講座の木下学准
教授と早稲田大学理工学術院の
武岡真司教授、奈良県立医科大
学化学講座の酒井宏水教授の研
究チームによるものです。研究
成果は「Transfusion 」に掲載
されています。交通事故などに
よる外傷性大量出血では、迅速
な大量輸血が救命のポイントと
なります。海外では、酸素運搬
能を持つ赤血球と止血能を持つ
血小板、そして循環ボリューム
を保つ血漿、すなわち血液の各
成分をバランスよく輸血するこ
とが救命効果をあげると注目さ
れています。しかしながら、血
小板は保存の難しさと保存期間
の短さから緊急時に大量輸血す
ることは至難の業です。赤血球
も地域や状況によっては決して
十分な輸血量を確保できるとは
言い難く、このような状況は少
子高齢化によって時代と共に深
刻さが増してくると考えられま
す。同研究チームは、早大が中
心となり、出血部位に集まり血
小板血栓の形成を促進させるナ
ノ粒子(血小板代替物)を開発
し、その止血能を研究してきま
した。奈良県立医大では、ヒト
ヘモグロビンを内包し、赤血球
とほぼ同等の酸素運搬能を有す
るナノ粒子(赤血球代替物)も
開発してきました。両者とも直
径は200~250nmです。研究チー
ムは、この血小板代替物と赤血
球代替物を用いて、緊急時の重
篤な出血性ショックの患者さん
を救命できないか、ウサギを用
いて試みました。

急性の血小板減少病態を誘導し、
出血が止まらなくなったウサギ
の肝臓を傷つけ出血させた後、
まず出血部位を5分間圧迫しな
がら血小板代替物を血漿と共に
静脈内投与しました。 その後、
圧迫を解除して止血の有無を確
認、更に出血による極度の貧血
に対して赤血球代替物を投与し
て救命効果をみました。その結
果、10匹中6匹を救命でき、血
小板輸血と赤血球輸血の群(10
匹中7匹救命)と同程度の救命
効果が認められました。

交通事故などの多発外傷では、
大量出血で死に至る事態が度々
発生し、迅速かつ効果的な輸血
が救命には必須となります。こ
れらの止血能と酸素運搬能を有
する血小板や赤血球の代替物は
共に保存性に優れ、病院内のみ
ならず外傷性出血患者の病院前
蘇生などにも有用性が期待され
ると、研究チームは述べていま
す。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
蘇生術を施しながら、液体の
組成について考える。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
働き盛りの中年男性に多く、
視力の低下や物がゆガンで見え
るなどの症状を生じる「中心性
漿液(しょうえき)性脈絡網膜
症」という病気は、初耳でした。
中心性漿液性脈絡網膜症は視力
に関係する網膜の黄斑という部
分に、水がたまる病気で脈絡膜
から血液中の水分が漏れ出して
網膜との間にたまり、局所的な
網膜剥離が生じ、そのため視力
が低下するということです。主
な症状は、軽い視力低下、見よ
うとする物が見えにくい、視野
の中心部が暗く見える、真っす
ぐのものがゆガンで見えるなど
です。原因はまだ分かっていま
せんが、30~40代の男性に多い
ことから、ストレスが関係して
いるのではないかと考えられて
いるので、根本的な予防法とし
ては、ストレス軽減が有効では
ないでしょうか?ただ現実的に
はストレス軽減は難しいため、
ストレスケアとして副腎疲労の
治療を施すことこそ本当の対策
と言えるのではないでしょうか?
防衛医科大学校が7月2日、止
血ナノ粒子と酸素運搬ナノ粒子
を用いた出血性ショックの救命
蘇生に世界で初めて成功したと
発表したのは、素晴らしい業績
です。交通事故などによる外傷
性大量出血では迅速な大量輸血
が救命のポイントとなり、海外
では、酸素運搬能を持つ赤血球
と止血能を持つ血小板、そして
循環ボリュームを保つ血漿、す
なわち血液の各成分をバランス
よく輸血することが救命効果を
あげると注目されているのは、
分かっていても、血小板は保存
の難しさと保存期間の短さから
緊急時に、大量輸血することは
至難の業で赤血球も地域や状況
によっては決して十分な輸血量
を確保できるとは言い難く実現
するのは困難でしょう。 出血
部位に集まり血小板血栓の形成
を促進させるナノ粒子(血小板
代替物)とヒトヘモグロビンを
内包し赤血球とほぼ同等の酸素
運搬能を有するナノ粒子(赤血
球代替物)を使う、スマートな
方法を用いるのは、エレガント
な手法だと思いました。

大体、代替物で急場を凌ぐ事
ができた。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。