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2020-05-23 23:08:26

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診療マル秘裏話  号外Vol.1546 令和1年7月21日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)フクレミカンの果皮に抗肥満効果とストレス抵抗性の効果
2)脳内の傷ついた神経を再生する経口薬を開発中

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】フクレミカンの果皮に抗肥満効果とストレス抵抗性の効果

 
 
 
 
 
 
茨城大学農学部の豊田淳教授、
井上栄一教授、宮口右二教授と
東京農工大学大学院連合農学研
究科博士課程3年の佐藤瑞穂氏
の研究グループは、筑波山周辺
地域の在来種であるカンキツ「
フクレミカン」の果皮に、抗肥
満効果とストレス抵抗性を獲得
する効果があることを動物実験
で確認しました。健康機能にか
かわる検証ができたことで、同
カンキツの特産品としての認知
度向上につながる成果といえま
す。

研究グループは、成熟する前
のフクレミカンの果皮の粉末を
5%高脂肪食エサに混ぜ、マウ
スに与える実験を実施しました。
対照群には高脂肪食だけを与え
ました。両者とも4週間飼育し、
体重や血中コレステロール値、
中性脂肪レベルの変化の度合い
を比較しました。

高脂肪食だけ投与したマウス
に対し、フクレミカン果皮粉末
含有食を投与したマウスでは、
エサの摂取量に有意さが見られ
ませんでしたが、体重増加量が
明らかに少なくなっていました。
また、血中コレステロール値と
中性脂肪レベルについても、フ
クレミカン果皮粉末含有食を投
与したマウスの方が低い値を示
すことが確認できました。

一方、ストレス抵抗性の獲得
については、レジリエンス(ス
トレス刺激に対し柔軟性を示す
力)という観点から実験を行い
ました。心理的にストレスを与
え続けたモデルマウスに、通常
のエサを与えた対照群とフクレ
ミカン果皮粉末を5%含有した
エサを与えた群を比較しました。
フクレミカン果皮粉末含有食を
摂取したマウス群では、対照群
に比べ、レジリエンスが増加す
る傾向が見られました。その後、
カンキツであるフクレミカンに
も含まれるフラボノイド成分ヘ
スペリジンを0.1%混ぜたエサで
同様の実験を行った所、レジリ
エンスが有意に増加することが
分かりました。

フクレミカンは、果実の直径
が3~5センチメートルと温州
ミカンなどの他のカンキツに比
べると小さく、果皮が薄い特徴
を持っています。産地では古く
から果皮を陳皮として食品や七
味唐辛子などに利用されてきま
した。果実も甘味が少なく、酸
味があるのですが、食べられる
こともあります。フクレミカン
の機能性成分には、シークワー
サーなどに豊富に含まれるポリ
メトキシフラボノイド(ノビレ
チン、タンゲレチン)が多いこ
とが、茨城県産業技術イノベー
ションセンターの分析によって
明らかになりました。健康にか
かわる機能性を示す検証が得ら
れたことで、注目度が高まるこ
とが予想されます。

福来ミカンについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
懸賞金の正当性を検証する。


 
 
 
 
 
 
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2】 脳内の傷ついた神経を再生する経口薬を開発中

 
 
 
 
 
 
 
エーザイは、脳内の傷ついた
神経を再生する経口薬を開発し
ます。アルツハイマー病を治療
候補に2019年度前半に臨床試験
(治験)を始めます。iPS細
胞(人工多能性幹細胞)で薬効
を調べた所、ダメージを受けた
神経を修復可能で、動物試験で
は認知機能の改善を確認できま
した。この効果をヒトで再現で
きれば、手段が限られている認
知症の治療が根治へと前進する
可能性を秘めています。2025年
度の製品化を目指し、治験の進
展を見極めて実用化の前倒しも
狙います。

エーザイが創製した神経再生
薬の開発コードは「E2511」。
低分子化合物で、経口薬として
開発します。脳に分布する神経
細胞「コリン作動性ニューロン」
の神経軸索の延伸の役割を担う
蛋白質に作用します。コリン作
動性ニューロンはアルツハイマ
ーやパーキンソン病など脳神経
の病気で最初に障害が発生する
部位です。

コリン作動性ニューロンは、
エーザイが世界で初めて有用性
を立証したアルツハイマー病薬
「アリセプト」でも治療標的に
しています。アリセプトは老化
などで障害を受けるニューロン
のうち、残されている正常神経
を賦活化して認知症の進展を遅
らせる働きがあります。

一方、E2511は、障害があり
途絶している神経を修復します。
軸索が目的なく伸びるのではな
く、もともとつながっていた神
経と結び付き、機能を持つコリ
ン作動性ニューロンとして再生
され、神経のネットワークを元
に戻すことで認知機能を改善さ
せます。エーザイは治療標的な
どの特許を取得しました。

神経に障害のあるモデル動物
にE2511を1日1回、3カ月間
投与した所、機能性ニューロン
に修復できることを確認しまし
た。認知機能の改善も示しまし
た。投与しなかった群は機能性
ニューロンが減少しました。i
PS由来の神経細胞を用いた実
験でも軸索が伸び神経を再生で
きました。

近く開始する第1相臨床試験
は安全性を検証し、海外のほか
日本でも実施を検討します。認
知症薬の有効性を確かめる臨床
試験は、わずかな改善効果を統
計的に際立たせるため、膨大な
数の患者さんを集めて試験期間
も1年半~2年の長期に及ぶこ
とが一般的です。一方、E2511
は神経再生を指標にし、有効性
を見極めやすい可能性がありま
す。

動物試験では3カ月の投与で
神経再生を確認でき、人の場合
も同程度かやや長い期間で効果
を見極められ、患者数も小規模
ですむ見通しです。神経再生の
評価にはPET(陽電子放出断
層撮影)による画像診断などを
用います。有効性を検証する第
2相試験は中間時点で解析を行
い、想定する効果を示せれば規
制当局に画期性を訴えやすく「
前倒しでどんどん開発を進める」
(木村禎治執行役談)。

コリン作動性ニューロンを再
生する治療技術は実用化されて
おらず、「臨床試験で良い成績
を示せればブレイクスルー」(
同)となります。競合となりそ
うなのはiPS細胞などを用い
た細胞治療ですが、治験が始ま
ったパーキンソン病などに比べ
てアルツハイマーは進んでいま
せん。もっとも臨床試験で神経
再生と認知症状の改善の相関を
証明することの難易度は高いと
みられ、E2511の実用化の道の
りは平坦ではありません。

コリン作動性ニューロンの障
害はアルツハイマーのほかレビ
ー小体型認知症、パーキンソン
病などにも関わっています。ア
ルツハイマーで突破口を開けれ
ば治療対象を広げられる可能性
があります。

脊髄損傷の治療としての神経の

再生について解説している動画

です。

 
 


 
 
お店の大将を治療対象にする。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
筑波山周辺地域の在来種であ
るカンキツ「フクレミカン」の
果皮に、抗肥満効果とストレス
抵抗性を獲得する効果があるこ
とを動物実験で確認したのは、
偉大な業績です。柑橘類で、抗
肥満効果が認められているのは、
グレープフルーツです。グレー
プフルーツでも、フラボノイド
が、食欲抑制効果を発揮する事
で、抗肥満効果を出していたと
記憶しています。通常のエサを
与えた対照群とフクレミカン果
皮粉末を5%含有したエサを与
えた群を比較した所、フクレミ
カン果皮粉末含有食を摂取した
マウス群では、対照群に比べ、
レジリエンスが増加する傾向が
見られたということです。その
後、カンキツであるフクレミカ
ンにも含まれる、フラボノイド
成分ヘスペリジンを0.1%混ぜた
エサで同様の実験を行った所、
レジリエンスが有意に増加する
ことが分かったので、レジリエ
ンス増加効果は、このフラボノ
イド成分によるものと推測され
ました。
エーザイは、脳内の傷ついた
神経を再生する経口薬を開発す
るということで、アルツハイマ
ー病を治療候補を2019年度前半
に臨床試験(治験)を始めると
いうことは、本当に喜ばしいこ
とです。アリセプトのように、
進行を遅らせることは、できて
も神経の再生を促すことは、な
かなかできないと言われてきま
した。神経再生を促す効果をう
たっているのが、メマンチンで
商品名メマリーです。ヤマブシ
茸と同じ作用機序だそうですが、
軽度な認知症にしか効果がない
ことが分かっています。高度の
認知症に効果がある薬というの
は、元々期待薄ですが神経再生
が、本物であれば、ひょっとす
るとひょっとするかもしれませ
ん。臨床試験の結果が楽しみで
すね。ヤマブシタケにはNGF(ne
rve growth factory)=神経
細胞成長因子の成合成を促進さ
せる「ヘリセノンD」及び,「エリ
ナシンC 」が含まれています。
このNGF こそがニューロンの生
と死のカギを握る物質であり、
ヤマブシタケを摂取することに
より、NGF にたっぷりと栄養分
を与えニューロン (神経細胞)
の破壊を防止するという事です。

破戒僧が寺を破壊した。笑

 
 
 
 
 
 
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