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2020-05-21 21:11:59

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診療マル秘裏話  号外Vol.1544 令和1年7月19日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)末梢神経に障害が起きる難病ギラン・バレー症候群
2)多血症は、赤血球が増加して血液の粘度が上昇

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】末梢神経に障害が起きる難病ギラン・バレー症候群

 
 
 
 
 
 
 
ギラン・バレー症候群は末梢
(まっしょう)神経に障害が起
きる難病で、昨日まで元気だっ
た人が突然手足の違和感を訴え、
急速に動けなくなっていきます。
重症化すると呼吸が止まること
もあります。日本では年間10
万人に1~2人と発症頻度は高
くありませんが、働き盛りの世
代を中心に、子どもからお年寄
りまで誰でもかかる可能性があ
ります。脳と脊髄から成る中枢
神経に対し、そこから枝分かれ
し体の各部位に張り巡らされて
いる神経を末梢神経といいます。
末梢神経が痛む病気は数多いの
ですが、ギラン・バレー症候群
はそれに先駆けて起こる「先行
感染」をきっかけに発症するこ
とが多いとされています。

調査によって、患者さんの7
割が手足に異変が起きる1~2
週間前に風邪などの感染症にか
かっていたことが判明しました。

北里大学医学部 新世紀医療
開発センター(横断的医療領域
開発部門)の神経内科専門医で、
ギラン・バレー症候群のガイド
ライン作成に携わった荻野美恵
子講師は「感染症の症状は治ま
っているのに末梢神経が侵され
ていたこと、細菌と末梢神経の
表面の構造が一部類似している
ことから、体内の免疫システム
が外部から入ってきた細菌を攻
撃しようとして、自身の神経ま
で攻撃してしまうことが原因と
考えられるようになったのです」
と説明しています。ギラン・バ
レー症候群を引き起こす、先行
感染の病原体ははっきり分かっ
ていませんが、分かっているも
のの一つに、食中毒を引き起こ
すカンピロバクターがあります。
最近では、ジカ熱もギラン・バ
レー症候群を引き起こす可能性
があるとして注目されています。
感染症の他にワクチン接種や、
大手術など体に大きなストレス
が掛かった後に発症するという
報告もあるようです。

まひの進行スピードは速く、
1カ月以内にピークに達するこ
ともこの病気の特徴だというこ
とです。「手足がビリビリする
と思ったら次の日には力が入ら
なくなり、体全体が重いと感じ
ているとその翌日には階段を上
れず、数日後には歩けなくなる
というように急速に進行します。
人によって進み方は違いますが、
進行の速い人では1週間足らず
で呼吸ができなくなる場合もあ
ります」と荻野講師は言ってい
ます。

軽い場合は自然に治ることも
ありますが、ピーク時に神経に
強い障害が起きると後遺症が残
ることもあるということです。
「適切に治療をすれば良くなる
可能性の高い病気なので、ギラ
ン・バレー症候群が疑われる場
合は神経内科を早めに受診して
ください」と、荻野講師は呼び
掛けています。

ギランバレー症候群について

解説している動画です。

 
 


 
 
先行研究の仕事を専攻別に、
分類する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 多血症は、赤血球が増加して血液の粘度が上昇

 
 
 
 
 
 
赤血球が減少すると貧血にな
りますが、逆に多過ぎても体に
とっては良くありません。多血
症は、血液中の赤血球が増加し
て血液の粘度が上がっている状
態で、赤血球増多症とも呼ばれ
ます。頭痛やめまい、だるさ等
の症状が出たりしますが、健康
診断などで見つかるケースが多
いとされています。 東京女子
医科大学病院(東京都新宿区)
血液内科の志関雅幸准教授は「
多血症は、裏にさまざまな病気
が隠れていることがあるので、
必ず受診して原因を調べること
が必要です」と話しています。
赤血球は、全身に酸素を供給す
る役目を持っています。血液中
の酸素は腎臓が監視していて、
酸素が不足すると、エリスロポ
エチンというホルモンを分泌し、
赤血球を作り出す働きを促進さ
せます。多血とは、赤血球数の
目安となるヘモグロビン(Hb)
の値が、男性は1デシリットル
当たりおおむね18グラム、女性
はおおむね16グラム以上の状態
を指します。多血症には、赤血
球は増えていないが、脱水など
で血液中の水分が減り血液が濃
くなる相対的多血症や、血液を
作る造血幹細胞に異常が生じる
真性多血症がありますが、最も
多いのは二次性の多血症です。
志関准教授は「二次性多血症は、
赤血球が増加する要因が別にあ
り、必ずしも病的なものとは限
りません」と説明しています。

例えば、酸素が少ない高地に
住んでいたり、スポーツ選手が
高地トレーニングを行ったりす
ると、少ない酸素を全身に効率
良く送るために、必然的に赤血
球が増えます。病的な要因で多
いのは、低酸素を生じる喫煙や
肥満、慢性閉塞性肺疾患(CO
PD)、睡眠時無呼吸症候群等
です。また、腎臓や肝臓にでき
る悪性腫瘍の中には、自らエリ
スロポエチンを作り出してしま
うものがあるということです。
多血症の検査は血液検査が基本
ですが、真性多血症が疑われる
場合は、骨髄検査や遺伝子検査
を行うこともあります。二次性
の場合は、心臓や肺の機能検査
や、コンピューター断層撮影(
CT)などの画像検査で腫瘍の
有無も確認します。治療はそれ
ぞれの原因に応じて行いますが、
二次性の場合は原因が分からな
いことも多く、考えられる食生
活や生活習慣の改善が必要にな
ります。

「多血症の人は血液がドロド
ロの状態なので血栓ができやす
く、特に、真性多血症の場合は
顕著です。血栓を防ぐ飲み薬を
処方することもありますが脱水
には注意が必要です」と志関准
教授は言っています。

真性多血症の初期では二次性
の多血症と見分けがつかないこ
ともあるということです。日頃
から定期的に健康診断を受け、
多血症が見つかったら、血液内
科やかかりつけを早期に受診し
ましょう。

多血症の原因と治療法について

解説している動画です。

 
 


 
 
主要な悪性腫瘍を考える。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
ギラン・バレー症候群は末梢
(まっしょう)神経に障害が起
きる難病で、昨日まで元気だっ
た人が突然手足の違和感を訴え、
急速に動けなくなっていきます。
重症化すると呼吸が止まること
もあり、日本では年間10万人
に1~2人と発症頻度は高くあ
りませんが、働き盛りの世代を
中心に、子どもからお年寄りま
で誰でもかかる可能性があると
いうことで、本当に怖い病気で
す。医学生の時から、先行感染
のある病気だと言われていまし
たが、原因となる病原体は知ら
れていませんでした。夏の時期
に南米に旅行することがなけれ
ば、まずジカ熱にかかることは、
ありませんから、気を付けるべ
きは、キャンピロバクターの食
中毒でしょう。軽い場合は自然
に治ることもありますが、ピー
ク時に神経に強い障害が起きる
と後遺症が残ることもあるので
侮ってはいけません。
赤血球が減少すると貧血にな
りますが、逆に多過ぎても体に
とっては良くありません。多血
症は、血液中の赤血球が増加し
て血液の粘度が上がっている状
態で、赤血球増多症とも呼ばれ
ます。頭痛やめまい、だるさ等
の症状が出たりしますが、健康
診断などで見つかるケースが多
いとされているので、健康診断
の結果、多血症をしてきされた
場合は、血液内科で診てもらっ
た方が良さそうです。私が当ク
リニックの外来で良く見かける
のは、タバコ多血症です。ただ
女性で、タバコを吸わない人の
場合、受動喫煙か、七輪や練炭
のような炭火を扱う仕事をして
いるかどうかを問診することに
しています。冬季は、ガススト
ーブや石油ストーブで暖をとる
人にも多いことが知られていま
す。

貧血は、赤血球が減少する、
現象を伴う病気。笑

 
 
 
 
 
 
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