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2020-04-27 23:22:56

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診療マル秘裏話  号外Vol.1524 令和1年6月25日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)卵母細胞を生体内と同じく休眠状態で体外培養
2)緊急避妊薬がオンライン 診療で、例外的に入手可能

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】卵母細胞を生体内と同じく休眠状態で体外培養

 
 
 
 
 
 
 
マウスのES細胞(胚性幹細
胞)から、卵子のもとになる「
卵母細胞」を生体内と同じよう
に休眠状態で体外培養すること
に、九州大の林克彦教授(生殖
生物学)らのグループが成功し
ました。不妊の原因究明などに
役立つ可能性があるということ
です。論文は米科学アカデミー
紀要(電子版)に掲載されまし
た。

哺乳類の卵巣では、卵母細胞
が休眠した状態で存在し、周期
的に一部の細胞が発育して卵子
となります。卵母細胞は原則的
に増殖しないため、生殖能力を
長く維持するには、残りが休眠
状態を保つことが重要となりま
す。

林教授らは2016年、マウスの
iPS細胞(人工多能性幹細胞)
から体外で卵子をつくることに
世界で初めて成功しました。た
だ、体外培養では、全ての卵母
細胞が一度に卵子に発育してし
まい、また、その卵子の受精率
は低いという結果に終わりまし
た。

今回、ES細胞を培養する際、
酸素濃度を大気中の約4分の1
(5%)まで低くし、生体内と
似た環境にした所、3週間で休
眠状態の卵母細胞ができました。
卵母細胞が卵子になるメカニズ
ムの解明や、早期閉経など不妊
の原因究明、治療法開発への貢
献が期待できるということです。

横浜市立大の小川毅彦教授(
生殖再生医学)は「生体内の卵
子の形成に近い状態を再現した
点で画期的だ。卵母細胞の活性
化や老化といった、未解明の課
題を明らかにする手がかりにな
る」と話しました。

卵母細胞の染色体分配の動きに

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
際限なく写実的に再現した。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 緊急避妊薬がオンライン 診療で、例外的に入手可能

 
 
 
 
 
 
 
性犯罪被害者や、避妊に失敗
した女性の望まない妊娠を防ぐ
緊急避妊薬が、オンライン診療
で手に入れられるようになりま
す。5月31日の厚生労働省の
検討会で決まりました。今月に
も国の指針を改定し、例外的に
認めます。

オンライン診療はスマートフ
ォンやパソコンを通じて医師の
診察を受ける仕組みです。現行
の指針では、初診時は対面診療
を原則義務づけています。

緊急避妊薬は医師の処方薬で
す。性交後72時間以内の服用が
必要ですが、医療機関の受診に
抵抗を感じる女性も少なくあり
ません。このため、医療機関が
近くにない時や、性犯罪による
心理的負担を抱える場合などに
限り、初診で対面しなくてもオ
ンライン診療を可能とします。

緊急避妊薬について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
原稿を現行のままで推敲しな
い。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
マウスのES細胞(胚性幹細
胞)から、卵子のもとになる「
卵母細胞」を生体内と同じよう
に休眠状態で体外培養すること
に、九州大の林克彦教授(生殖
生物学)らのグループが成功し
たのは偉大な業績です。 生殖
細胞については、まだまだ分か
らないことが多く、卵母細胞が
卵子になるメカニズムの解明や、
早期閉経など不妊の原因究明、
治療法開発への貢献について、
期待したいと思います。不妊症
で女性側に原因がある場合とし
ては、卵子の老化がその原因と
考えられる節があります。例え
ば、卵子提供前はどんなに不妊
治療を頑張っても、妊娠にこぎ
つけられなかった人が、外国で
若い女性から卵子提供を受ける
とすぐに妊娠したなどの例があ
るからです。このような場合は、
卵子の老化を防ぐ手立てが必要
になるものと思われます。その
手立てについても、この研究の
成果は、生かされるものと認識
しています。
性犯罪被害者や、避妊に失敗
した女性の望まない妊娠を防ぐ
緊急避妊薬が、オンライン診療
で手に入れられるようになると
言うのは、喜ばしいことです。
宗教の話になってしまうのは、
あまり本位ではないのですが、
キリスト教のカソリックでは、
避妊も中絶も認めないという、
教義になっているそうです。そ
うした場合に、性被害者はどう
なるのかということになってし
まいます。特に性被害者の女性
が、妊娠を望むとは、考えにく
いので、性被害者に限って言え
ば、カソリックを信仰している
と望まない妊娠を受け入れなけ
れば、ならなくなります。女性
にとって妊娠・出産は命がけの
大仕事です。望まない妊娠でも
緊急避妊薬が使えないという事
になると人権問題になることは
必至と考える次第です。カソリ
ックに限らず、エホバの証人の
輸血拒否についても医師にとっ
ては、頭の痛い問題です。

競技の協議を肯定する教義。


 
 
 
 
 
 
 
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