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2020-04-26 23:46:42

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診療マル秘裏話  号外Vol.1523 令和1年6月24日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)内在性の酵素阻害が多発性骨髄腫治療効果維持
2)アピゲニンの,マイクログリア活性化抑制の新メカニズム解明

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】内在性の酵素阻害が多発性骨髄腫治療効果維持

 
 
 
 
 
 
 
京都大学は、内在性のDNA
シトシン脱アミノ化酵素である
APOBEC3Bの阻害が多発
性骨髄腫の抗ガン剤治療効果を
維持する可能性があると発表し
ました。同研究の見解を基に新
たなコンセプトのガン治療開発
に期待がかかります。

ガンは経過とともに遺伝子変
異を蓄積して自然淘汰されます。
これはクローン進化と呼ばれ、
当初有効であった抗ガン剤治療
に対して抵抗性になる事に影響
を与えています。

京大大学院医学研究科の高折
晃史教授らの研究グループは今
回、同酵素が骨髄腫のゲノムに
特定のパターンの遺伝子変異を
蓄積しました。この変異の修復
過程で遺伝子欠失を起こすこと
を明らかにしました。 病期の
進展や薬剤耐性化の原因となる
可能性も示唆しました。

多発性骨髄腫は血液の細胞の
一つである形質細胞がガン化し
た悪性腫瘍です。新しい種類の
抗ガン剤が開発され治療成績は
格段に向上しましたが、多くの
場合で完治はいぜんとして困難
となっています。さらに長期的
にはこれらの抗ガン剤でも効果
がなくなります。 今回の研究
成果はこれらの課題解消につな
がると考えられます。

多発性骨髄腫の診断と治療につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 
工場の生産性が向上する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 アピゲニンの,マイクログリア活性化抑制の新メカニズム解明

 
 
 
 
 
 
 
ロート製薬は、グァバなどに
含まれるポリフェノールの1種
「アピゲニン」が免疫細胞「マ
イクログリア」の活性化を抑制
する新たなメカニズムを解明し
ました。マイクログリアは慢性
的に活性化すると網膜疾患につ
ながります。アピゲニンが転写
因子「Ets2」の発現を抑制
することで、RNA(リボ核酸)
「miR-155」の遺伝子発
現も抑制され、マイクログリア
の活性化が抑えられることが分
かりました。成果を製品開発に
生かすことで、マイクログリア
の活性化による網膜炎症の予防
や治療効果が期待されます。

脳や脊髄、網膜などからなる
中枢神経系に存在するマイクロ
グリアは加齢黄斑変性症や緑内
障など、失明の原因となる眼疾
患に関与しています。網膜で炎
症が起こると活性化し疾患悪化
の一因になるといわれています。
アピゲニンがマイクログリアの
活性化を抑制することと、その
メカニズムの一端はすでに知ら
れていましたが、ロート製薬で
は研究を続けていました。

今回、マイクログリア細胞株
にリポ多糖「LPS」とアピゲ
ニンを添加しました。炎症性サ
イトカイン「IL-1β」とm
iR-155の遺伝子発現変化、
Ets2の蛋白発現量変化つい
て調べたところ、アピゲニンを
添加すると無添加に対し、いず
れの項目でも発現が抑制されて
いました。マイクログリアは、
活性化によって、転写因子を介
して炎症性サイトカインを制御
するmiR-155の発現を亢
進、炎症性サイトカインを生産
するため、新知見を通じ、アピ
ゲニンが転写因子の発現を抑制
することでマイクログリアの活
性も抑制するとしました。

さらに、マイクログリア細胞
株にLPSとグァバ葉抽出物を
添加すると、マイクログリアの
活性化によるIL-1βの遺伝
子発現が抑制されることも分か
りました。

研究成果はアピゲニンやグァ
バ葉抽出物を含む健康食品など
の開発に生かしたい考えです。
アピゲニンはグァバ、セロリ、
パセリ等多くの植物に含まれる
フラボノイドです(フラボノイ
ドはポリフェノールの一種)。
近年、抗酸化作用や抗ガン作用
など、様々な作用のある成分と
して注目を集めています。

アピゲニンは、キャベツの葉に

含まれていて、関節痛を和らげ

ることに使われるという動画で

す。

 
 


 
 
転写因子の発現について発言
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
京都大学が、内在性のDNA
シトシン脱アミノ化酵素である
APOBEC3Bの阻害が多発
性骨髄腫の抗ガン剤治療効果を
維持する可能性があると発表し
たのは、偉大な業績です。現在、
当クリニックでも骨髄腫の患者
さんを診ていますが、なかなか
治療が難しいのです。骨髄腫は、
形質細胞という抗体を作る細胞
が悪性腫瘍化したもので、分化
型の悪性腫瘍という所が、厄介
なのです。白血病の様に未分化
な芽球が出てくるものであれば、
投与の仕方に工夫は、する必要
があるものの抗ガン剤治療は、
かなり効果的であると言えます。
しかし、分化型の悪性腫瘍だと
分裂スピードが遅く、進行は、
比較的ゆっくりであるにも関わ
らず通常の抗ガン剤治療は無効
です。
ロート製薬が、グァバなどに
含まれるポリフェノールの1種
「アピゲニン」が免疫細胞「マ
イクログリア」の活性化を抑制
する新たなメカニズムを解明し
たの発表したのは、素晴らしい
業績です。グァバの葉にその様
な効果があることは、もっと世
の中に知らしめる必要がありま
す。アピゲニンはグァバ、セロ
リ、パセリ等多くの植物に含ま
れるフラボノイドです(フラボ
ノイドはポリフェノールの一種)。
マイクログリアがミノマイシン
という抗生物質の働きによって
活性化が抑制されるので、神経
障害性疼痛の治療に、使ってい
るのですが、天然のものでグァ
バ等に含まれるポリフェノール
で代用可能でしたら、神経障害
性疼痛の治療に使ってみようか
と考えています。

化膿した所は、治療可能です。


 
 
 
 
 
 
 
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