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2020-04-25 22:28:28

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診療マル秘裏話  号外Vol.1522 令和1年6月23日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ミニサイズの肝臓で、脂肪性肝炎の病態を再現
2)白血病の治療で幹細胞を大量培養する事に成功

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】ミニサイズの肝臓で、脂肪性肝炎の病態を再現

 
 
 
 
 
 
 
ヒトの人工多能性幹細胞(i
PS細胞)から生み出したミニ
サイズの肝臓で、脂肪性肝炎の
病態を再現できたと、東京医科
歯科大と埼玉大、米シンシナテ
ィ小児病院のチームが5月30日
付の米科学誌セル・メタボリズ
ム電子版に発表しました。
脂肪性肝炎は酒を多く飲む人
だけでなく、ほとんど飲まない
人でも患者さんが増えており、
肝硬変や肝ガンに進行する場合
があります。東京医科歯科大の
武部貴則教授は、このミニ肝臓
が発症や進行の仕組みの解明に
役立つと指摘しています。さら
に「何らかの(新薬候補)化合
物で臨床試験を目指したい」と
話しています。
ヒトiPS細胞からのミニ肝
臓作製は、武部教授や谷口英樹
横浜市立大主任教授らが2013年
に成功したと論文発表しました。
難病患者さんに移植する研究も
進んでいます。
武部教授や大内梨江東京医科
歯科大特任研究員らは今回、i
PS細胞をミニ肝臓に変える際
に、肝臓の肝上皮細胞のほか、
炎症を引き起こすクッパー細胞
や線維化をもたらす肝星細胞も
できるよう工夫しました。培養
条件を変えるとミニ肝臓に中性
脂肪が蓄積し、炎症や線維化を
起こして肝硬変に近い状態とな
りました。
先天性の脂肪性肝炎患者さん
からiPS細胞を作りミニ肝臓
に変えると、脂肪の蓄積や炎症、
線維化が進むことを確認しまし
た。

2013年にiPS細胞からミニ肝臓

を作ったというニュース動画

です。

 
 


 
 
肝臓に良いとされる、生薬の
甘草。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 白血病の治療で幹細胞を大量培養する事に成功

 
 
 
 
 
 
 
白血病の治療で重要な細胞を
大量に培養することに、東京大
と米スタンフォード大などのチ
ームがマウスで成功しました。
これまでは高価な培養液でもほ
とんど増やせなかったのですが、
市販の液体のりの成分で培養で
きたということです。白血病な
どの画期的な治療法につながる
可能性があり、専門家は「まさ
にコロンブスの卵だ」と驚いて
います。

白血球や赤血球に変われる造
血幹細胞は、0.5 リットルで数
万円するような培養液でも増や
すことが難しいとされています。
このため、白血病の治療はドナ
ーの骨髄や臍帯血(さいたいけ
つ)の移植に頼る場面が多かっ
たようです。

東京大の山崎聡特任准教授ら
は、培養液の成分などをしらみ
つぶしに検討しました。その一
つであるポリビニルアルコール
(PVA)で培養したところ、
幹細胞を数百倍にできたという
ことです。マウスに移植し、白
血球などが実際に作られること
も確認しました。

PVAは洗濯のりや液体のり
の主成分です。山崎さんは実際、
コンビニの液体のりでも培養で
きることを確認しました。共著
者で理化学研究所で細胞バンク
を手がける中村幸夫室長は「結
果を疑うほど驚いた。研究者は
みんな目からウロコではないか」
と話しています。

大量培養できれば臍帯血移植
に使う造血幹細胞の不足が解消
できたり、骨髄移植のためのド
ナーの負担を軽くできたりする
可能性があります。別の幹細胞
も培養できそうだといい、山崎
さんは「再生医療や基礎研究に
大きく貢献できるかも知れない」
と話しています。

論文は5月30日に英科学誌ネ
イチャーに掲載されました。

幹細胞の大量培養について

解説している動画です。

 
 


 
 
造血幹細胞の不足により不測
の事態に陥る。

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ヒトの人工多能性幹細胞(i
PS細胞)から生み出したミニ
サイズの肝臓で、脂肪性肝炎の
病態を再現できたと、東京医科
歯科大と埼玉大、米シンシナテ
ィ小児病院のチームが5月30日
付の米科学誌セル・メタボリズ
ム電子版に発表したのは素晴ら
しい業績です。脂肪性肝炎は酒
を多く飲む人だけでなく、ほと
んど飲まない人でも患者さんが
増えており、肝硬変や肝ガンに
進行する場合があることが知ら
れていて、アルコールを飲まな
ない人の肝炎をNASH(非アルコ
ール性脂肪肝炎)と呼んでいま
す。このミニ肝臓が発症や進行
の仕組みの解明に役立つと指摘
しているので今後の研究成果に
期待したいと思います。
白血病の治療で重要な細胞を
大量に培養することに、東京大
と米スタンフォード大などのチ
ームがマウスで成功したのは、
偉大な業績です。 これまでは
高価な培養液でもほとんど増や
せなかったのですが、市販の液
体のりの成分で培養できたとい
うことなので正にコロンブスの
卵と言えましょう。白血病など
の画期的な治療法に、つながる
可能性があることも喜ばしい限
りです。大量培養できれば臍帯
血移植に使う造血幹細胞の不足
が解消できたり、骨髄移植のた
めのドナーの負担を軽くできた
りする可能性があるというだけ
でもすごいのに再生医療や基礎
研究に大きく貢献できる可能性
があるのは、期待に胸が膨らみ
ます。

快勝することでストレス解消
した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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