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2020-03-28 23:33:48

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診療マル秘裏話  号外Vol.1498 令和1年5月26日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)子宮内膜異型増殖症の原因の多くは生活習慣病
2)アルツハイマー型認知症と似ているが,異なる病気LATE

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】子宮内膜異型増殖症の原因の多くは生活習慣病

 
 
 
 
 
 
 
月経時に出血が多かったり、
月経でないのに出血したりする
ことがあります。そんな悩みを
持つ女性は「子宮内膜異型増殖
症」かもしれません。山王病院
(東京都港区)リプロダクショ
ン・婦人科内視鏡治療センター
長の堤治病院長は「子宮の内腔
(ないくう)を覆っている内膜
が何らかの原因で厚くなる病気
ですが、細胞の形態に通常と異
なる『異型』が見られる場合は
ガンの一歩手前です」と警鐘を
鳴らしています。 子宮内膜は、
排卵に備えて女性ホルモンであ
るエストロゲンの働きで厚みを
増していき、排卵後はプロゲス
テロンの分泌により厚みを保ち
ます。そして、妊娠しない場合
は厚くなった子宮内膜が剥がれ
落ちて、体外に排出されて薄く
なります。これが月経です。と
ころが、エストロゲンの分泌が
過剰になって、増殖と剥離のプ
ロセスがうまく機能しなくなる
と、子宮内膜が異常に分厚くな
ります。

この状態を子宮内膜増殖症と
呼び、細胞異型があるのが子宮
内膜異型増殖症です。症状とし
ては、月経血の増加や、月経時
でないのに出血(不正出血)が
起こります。また、出血過多に
よる貧血や、不妊になることも
あるということです。

子宮内膜増殖症の治療では、
増殖した子宮内膜を体外に排出
させるため、プロゲステロン剤
によるホルモン療法が行われま
す。多くはこれで治癒するので
すが、「異型が現れたケースを
放置しておくと、子宮体ガンに
つながる可能性があります。異
型のある人では、ガンに移行す
る人が20%とされています」と
堤院長は言っています。

異型が存在した場合、治療は
子宮の全摘出が基本となります
が、現在は腹腔鏡手術で傷痕は
最小限に抑えられます。ただし、
子どもがほしい場合は、子宮を
残してガン化のリスクと闘いな
がら、ホルモン剤による治療を
行いつつ妊娠を待つことになり
ます。エストロゲンの過剰分泌
が起きる背景として、生活習慣
病、月経不順、卵巣機能の低下
などが考えられています。この
うち、生活習慣病が原因となる
理由は、エストロゲンが脂肪か
らも分泌されるためで脂肪過多
となる、肥満、糖尿病、糖代謝
異常などの女性に多いとされて
います。一方、妊娠中の場合は
プロゲステロン優位の状態なの
で子宮内膜の増殖はありません。

「昔の女性は多産で、妊娠、
出産を繰り返していたので子宮
内膜異型増殖症は多くありませ
んでした。しかし、未婚や未産
の方が多く、肥満女性も増えた
現代では増加傾向にあります」
と堤院長は言っています。しか
も、月経開始年齢が下がってい
るので、低年齢化が顕著になっ
ているということです。

「子宮内膜異型増殖症を防ぐ
ためには肥満、糖尿病など生活
習慣病にならないことが一番で
す」と堤院長は話しています。

子宮内膜増殖症と子宮内膜症の

違いについて解説している動画

です。

 
 
 


 
 
生活習慣病を週刊誌で特集す
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 アルツハイマー型認知症と似ているが,異なる病気LATE

 
 
 
 
 
 
 
これまでにアルツハイマー型
認知症と診断されていた人の中
には、実は、新たに発見された
種類の認知症だった人が多く含
まれていると、国際研究チーム
が発表しました。ある専門家は、
近年で最も重要な認知症に絡む
発見だと話しています。研究は
医学誌「ブレイン」に発表され
ました。LATE(Limbic-predomi
nant age-related TDP-43 ence
phalopathy、大脳辺縁系優位型
老年期TDP-43脳症)と呼ばれる
この症状は、アルツハイマー型
認知症と似ていますが、異なる
病気だということです。新たな
認知症が特定されたことで、こ
れまで認知症の治療方法が確立
してこなかった理由が明らかに
なるかもしれません。認知症は
単一の病気ではなく記憶や思考
が損なわれるなどの症状をまと
めた呼び方です。 さまざまな
種類の認知症がありますが、中
でもアルツハイマー型認知症が
最も患者の数が多いとされ、広
く研究されています。 しかし
今回の研究では、アルツハイマ
ー型と診断された患者さんの最
大で3分の1が、実はLATEである
可能性があるとしています。ま
た、アルツハイマー型とLATEは
併発することもあるということ
です。研究は、認知症患者の死
後解剖の結果を基にしています。
それによると、LATEは80歳以上
が罹患するもので、この年齢グ
ループでは、5人に1人の割合で
症状が確認されました。調査チ
ームはこのことから、公衆衛生
におけるLATEの影響は大きいと
指摘しました。アルツハイマー
型と違い、LATEはより緩やかに
記憶が失われていくとみられて
います。現在、認知症を特定す
る単一の診断方法は確立されて
いません。場合によっては死後
に発覚することもあります。LA
TEはTDP-43と呼ばれる蛋白質に
由来します。一方、アルツハイ
マー型はアミロイドとタウとい
う蛋白質と関連があります。科
学者は認知症の治療法を確立し
ようとしていますが、認知症に
はさまざまな種類や原因がある
ため、実現は困難です。アルツ
ハイマー型の原因とされる蛋白
質を脳内から減らす薬の実験は、
失敗に終わりました。効果的な
治療法が見つからない中、認知
症治療薬の開発競争から降りる
製薬会社も出ています。こうし
た中で研究チームは、LATEをよ
り深く研究することで、新たな
治療法が見つかるかもしれない
と話しました。研究論文では、
LATEへの認知向上や、さらなる
研究へのガイダンスが示されま
した。研究を主導した米ケンタ
ッキー大学のピート・ネルソン
博士は、「LATEはずっと存在し
ていた。我々が初めて特定した
だけだ」と話しています。「ア
ルツハイマー型は誰もが知って
いる認知症だが、認知症にはさ
まざまな種類があり、LATEはそ
の中でも最も症例が多い。これ
からLATEについての研究を初め、
治療法を最適化・開発するのは
とてもワクワクする」と話して
います。一方で、「これからや
るべきことは多い。今回の発見
はゴールではなくスタートに過
ぎない」と述べ、「これまでア
ルツハイマー型と言われていた
人の多くが、実はそうではなか
ったと分かるだろう」と指摘し
ました。ユニヴァーシティー・
コレッジ・ロンドンのロバート・
ハワード教授は、「この論文は
ここ5年で認知症について発表
されたもので最も重要かもしれ
ない」と語っています。「アル
ツハイマー型に有効だといわれ
ていた試験薬はLATEには効果が
ない。これは今後の試験で被験
者に重要な選択をもたらすだろ
う」と言っています。エディン
バラ大学の認知症専門家、タラ・
スパイアーズ=ジョーンズ教授
は、「認知症の症状はさまざま
な病気が原因で起こることがわ
かっており、どの原因がどんな
認知症を引き起こすのかを知る
ことが、治療法の開発には不可
欠です。そういった意味で、こ
の研究は重要だ」と述べました。
英アルツハイマー・ソサエティー
のジェイムズ・ピケット博士は、
この研究は、「より精度の高い
診断と、パーソナライズされた
認知症治療への最初の一歩だ」
と語りました。一方でアルツハ
イマー・リサーチのキャロル・
ルートレッジ博士はLATEの症状
を病院で医師が診断することは
まだできないと指摘しています。

大脳辺縁系について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
精度の高い制度を目指す。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
月経時に出血が多かったり、
月経でないのに出血したりする
ことがあります。そんな悩みを
持つ女性は「子宮内膜異型増殖
症」かもしれないということは、
初耳です。しかし、女性患者さ
んで一月に2度生理が来たと言
う人はたくさんいます。今まで、
は、排卵時の出血を間違えてい
ると思っていましたが子宮内膜
異型増殖症を考える必要がある
と認識しました。子宮内膜異型
増殖症は、子宮体ガンにつなが
ると聞くと、重要な前ガン病変
なのだと認識を新たにしました。
異型が、存在した場合、治療は
子宮の全摘出が基本となります
が、現在は腹腔鏡手術で傷痕は
最小限に抑えられるということ
で、ただし、挙児希望の場合は、
子宮を残してガン化のリスクと
闘いながら、ホルモン剤による
治療を行いつつ妊娠を待つこと
になるということでいずれにし
ても、大変な闘病生活だと思い
ます。
これまでにアルツハイマー型
認知症と診断されていた人の中
には、実は、新たに発見された
種類の認知症だった人が多く含
まれていると、国際研究チーム
が発表したのは、驚天動地のニ
ュースでした。LATE(Limbic-p
redominant age-related TDP-4
3 encephalopathy、大脳辺縁系
優位型老年期TDP-43脳症)と呼
ばれるこの病気は、アルツハイ
マー型認知症と似ていますが、
異なる病気だということです。
新たな認知症が特定されたこと
で、これまで認知症の治療方法
が確立してこなかった理由が明
らかになるかもしれないという
ことですから、アルツハイマー
型認知症の治療薬として、承認
されなかったもの、結果がでな
かったものについては、診断を
精査する必要があるようです。
アルツハイマー・リサーチのキ
ャロル・ルートレッジ博士はLA
TEの症状を病院で医師が診断す
ることはまだできないと指摘し
ているようなので早く医師なら
誰でも診断できるようにして頂
きたいものです。

病気の性差について精査する。


 
 
 
 
 
 
 
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