最近の号外Vol.1492メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1492メルマガ

2020-03-21 22:50:19

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 

診療マル秘裏話  号外Vol.1492 令和1年5月19日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)伝統医療WHO (世界保健機関)に認定の見通し
2)白色脂肪組織褐色化を促す,マイクロニードルパッチ開発

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】伝統医療WHO (世界保健機関)に認定の見通し

 
 
 
 
 
 
 
一般にも馴染み深く、日本で
は医師なら誰でも処方できる漢
方薬。鍼灸も含め東洋医学とし
て知られるそうした「伝統医療」
が、ついにWHO(世界保健機関)
に認定される見通しとなり、広
く話題となっています。今回、
関係者を通じて明らかになった
とされているのは、日本や中国
の伝統医療を今春にも開催予定
の総会で認定するという、世界
保健機関(WHO )の新たな方針
です。これが実現すれば、国際
的に統一した疾病・傷害・死因
の統計分類の体系である「国際
疾病分類(ICD)」に,伝統医療
の章が加わることになります。

これまでWHO が基準としてきた
医療の統計には、アジアをはじ
め伝統医療を持つ地域の情報が
含まれておらず、西洋に偏って
いました。今回新たに伝統医療
に注目した理由はそうした情報
格差を埋めるためだとされてい
ます。

西洋医学は臨床試験や科学的な
研究が進みエビデンスも豊富で
あり、日本を含めた世界各国で
「医療と言えば西洋医学」とい
う時代が長らく続いてきました。
そんななか、今回の動きによっ
て、東洋の伝統医療が世界に再
評価され地位の向上に役立つだ
ろうという期待が高まっている
ようです。WHO が伝統医療を公
式に認めれば、漢方の有効性に
ついても科学的な検討が進めら
れることになるでしょう。エビ
デンスが少しずつ増え、西洋医
学と併用して漢方薬を処方する
医師も徐々に増えてきている現
代。「できるだけ副作用を避け
たい」「妊娠中でも服用したい」
など、患者さんからの要望に応
える選択肢のひとつとして漢方
薬に注目している医師もいるの
ではないでしょうか。

とは言え、科学的なエビデンス
がまだ不十分であると、漢方薬
の処方を避けている医師もたく
さんいることでしょう。その一
方で、漢方や漢方薬に詳しい医
師の検索サイトに登録する医療
機関も着実に増えている様です。

WHO の方針が影響し東洋の伝統
医療が世界的に認められるよう
になった場合、漢方や漢方薬の
需要がますます増えるとも考え
られます。日本国内はもちろん、
西洋医学以外の選択肢として、
海外からもいっそう注目される
かもしれません。海外では目新
しく、天然素材を用いた漢方薬
に良いイメージを持つ人も多い
ようです。今回話題となったWH
O の方針が明らかとなる前から、
日本ではたびたび漢方薬につい
てのニュースがメディアを騒が
せています。

漢方薬の材料である生薬は中国
からの輸入に頼るところが大き
いため、生薬の価格高騰が取り
上げられたこともありました。
価格が大幅に上がったのは、化
粧品向けや食品向けなど中国内
での需要が増えたり、ヨーロッ
パや米国への輸出が増えたりし
た影響です。これに対し、日本
国内では一部の生薬を国産化す
る計画が進んでおり、農林水産
省の支援も得て、徐々に成功を
収めています。今後のさらなる
需要拡大に、国産化計画はどこ
まで対応できるのでしょうか。

一方で、財務省では、漢方薬の
自己負担額引き上げが、長らく
議題に上がってます。日本東洋
医学会の分析によると、財務省
は、セルフメディケーションの
推進に逆行するとして、市販品
と同一成分の漢方薬について自
己負担額の引き上げを検討して
いるようです。また、薬によっ
て負担割合が異なる海外の事例
があることも引き合いに出され
ていると言います。今回のWHO
の方針は果たしてこれらに影響
を及ぼすのか、今後の動向に注
目です。

西洋医学に伝統医療を組み込み
やすいのは、日本の医師の強み
とも言えます。世界的な認知は
良いことばかりに繋がるわけで
はありませんが、発生する問題
や解決法を含め、医師の間でも
伝統医療が今後さらに脚光を浴
びることになるかもしれません。

第一回伝統医療国際会議を北京

で行った時の動画です。

 
 


 
 
電燈の伝統工芸品。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
 
2】 白色脂肪組織褐色化を促す,マイクロニードルパッチ開発

 
 
 
 
 
 
 
現代人の豊かな生活環境の副
産物とも言える「肥満」。多く
の合併症を引き起こす原因とし
て問題視されている肥満につい
て、貼るだけで治療に役立つと
いうパッチの開発が注目されて
います。そのメカニズムとは、
一体どのようなものでしょうか
?この研究に携わっているのは
コロンビア大学とノースカロラ
イナ大学で、コロンビア大学メ
ディカルセンターの発表による
と、今回マウス実験において最
終的に、肥満のマウスの脂肪を
減少させることにつながった「
パッチ」は装着部に薬物を投与
するものだそうです。この薬は、
白色脂肪組織に働きかけ、褐色
脂肪組織のような脂肪組織への
変換(褐色化)を促します。

余分なエネルギーを蓄積する白
色脂肪に対し、褐色脂肪は体内
の脂肪を燃焼し熱を生むという
働きを担う脂肪細胞です。つま
り後者は、「痩せやすい体質に
なる脂肪」と言えます。ただし、
ヒトの場合、新生児の頃は褐色
脂肪を持っているものの成長と
ともに失われ、成人の体内には
少ししか残っていません。

そこで現代医療の最先端では、
肥満や糖尿病といった代謝障害
の治療法として脂肪の変換方法
が模索されています。何をして
も痩せられない、しつこく居座
り続ける白色脂肪細胞を、褐色
脂肪細胞のような脂肪に変換し
ようというのです。これが成功
すれば、治療の一環である運動
をはじめとした取り組みにも効
果が出やすくなると考えられま
す。約1センチ角大のパッチの
接着面には、無数のマイクロニ
ードルが整然と配置されていま
す。充填する薬はおよそ250 ナ
ノメートルのナノ粒子で包まれ
ており、ニードルから出たナノ
粒子が脂肪組織に到達する頃に
は劣化して中の薬が放出される
仕組みです。

研究者によると、パッチを皮膚
に接着しても針が刺さるような
痛みは感じないと言います。ま
た、パッチ内の薬が一気に投与
されることはありません。先述
の通り、薬はゆっくりと崩壊す
るナノ粒子に包まれているから
です。

白色脂肪細胞を褐色化する方法
としては、既にいくつかの薬物
に効果が認められています。し
かし、臨床で利用可能なものと
はいえ、経口や注射などで全身
を薬に晒す場合は、胃の不調、
体重増加、骨折などの副作用も
想定されます。研究者らは、パ
ッチで局所的な薬物投与をおこ
なうことで、そうした危険性も
軽減できるのではないかと考え
ているようです。今回の研究が
発表された時点では、まだ臨床
試験はおこなわれていませんが、
開発中であるこのパッチを使っ
たマウス実験の結果は良好でし
た。

用いられた薬物は、ロシグリタ
ゾンと、マウス実験で脂肪の褐
色化促進効果が認められたβア
ドレナリン刺激薬です。実験に
使われたのはいずれも肥満のマ
ウスで、それぞれの薬を投与す
る2つの群には、薬を含むナノ
粒子を充填したパッチ、空のナ
ノ粒子を充填したパッチ、それ
ぞれを腹部の左右両側に付着し
ました。また、対照群には両側
に空のナノ粒子を充填したパッ
チを付着しました。その後、い
ずれも4週間、3日ごとに新しい
パッチに貼り替えたとの事です。

すると、薬を投与したマウス群
は対照群と比べて、脂肪が20%
減少、代謝活動の尺度を示す酸
素消費量が20%増加、空腹時の
血糖値も低下したという結果が
出ました。遺伝子解析でも、薬
を投与した群からは褐色脂肪に
関連した遺伝子が多く確認され、
脂肪細胞が褐色化した結果であ
る事を示唆していたと言います。

現在、臨床試験の実現に向け、
研究者たちは局所的に脂肪細胞
を褐色化し身体全体の代謝量を
効果的に上げられる薬やその組
み合わせを研究中です。

はたしてこのパッチが臨床現場
に登場する日は来るのでしょう
か?世間一般には「貼るだけで
痩せる」と解釈されがちなこの
医療パッチですが、生活習慣を
改め肥満治療を決意した患者さ
んにとっては、手術以外の心強
い選択肢となりそうです。

ニキビ跡を小さくするマイクロ

ニードルパッチについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
韓国では、造花が増加する。



 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
漢方薬、鍼灸も含め東洋医学
として知られるそうした「伝統
医療」が、ついに、WHO (世界
保健機関)に認定される見通し
となり、広く話題となっている
のは、喜ばしいことです。ただ
西洋の薬より、漢方薬の方が、
副作用が少ないことが知られて
いますが、漢方薬とて、全く、
副作用がないという訳ではない
ので、その辺を誤解なきように
して頂きたいと思います。今回、
関係者を通じて明らかになった
とされているのは、日本や中国
の伝統医療を今春にも開催予定
の総会で認定するという、世界
保健機関(WHO )の新たな方針
です。これが実現すれば、国際
的に統一した疾病・傷害・死因
の統計分類の体系である「国際
疾病分類(ICD)」に,伝統医療
の章が加わることになるので、
伝統医療の症例の積み上げから
有効性を客観的に推し量ること
ができるようになるでしょう。
多くの合併症を引き起こす原
因として問題視されている肥満
について、貼るだけで治療に役
立つというパッチの開発が注目
されていますが、そのメカニズ
ムとは、装着部に薬物を投与す
るものだそうです。 この薬は、
白色脂肪組織に働きかけ、褐色
脂肪組織のような脂肪組織への
変換(褐色化)を促すという事
で、約1センチ角大のパッチの
接着面には、無数のマイクロニ
ードルが整然と配置されていま
す。充填する薬はおよそ250 ナ
ノメートルのナノ粒子で包まれ
ており、ニードルから出たナノ
粒子が脂肪組織に到達する頃に
は劣化して中の薬が放出される
仕組みだそうです。マイクロニードル
は、痛みを覚えることなく装着
できるので、痛みに弱い人でも
心配は、いりません。ただ問題
なのは、ロシグリタゾン副作用
が欧米で問題になっており余り
使われなくなっていることです。
欧州では、承認が取り消され、
米国でも、心不全などの副作用
のない代替薬に変更中とのこと
です。

ハイチに連邦保安官を配置す
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。