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2020-01-22 00:07:18

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診療マル秘裏話  号外Vol.1441 平成31年3月21日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)1型糖尿病の患者にSGLT2阻害薬の適応が認可
2)目の難病「網膜色素変性症」の臨床試験を開始

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 1型糖尿病の患者にSGLT2阻害薬の適応が認可

 
 
 
 
 
 
 
血糖値を調節するインスリン
がつくられなくなる1型糖尿病
の患者さんはインスリンを毎日
注射して補う必要があります。
昨年、血糖値を下げる薬(SGLT
2阻害薬:2型糖尿病に使われ
てきた)がこの病気の治療薬と
して承認されました。血糖値の
変動をつかみやすい新たな測定
器も次々と登場し、難しいとさ
れる血糖値のコントロールに役
立つと期待されています。専門
家は、適切な使用を呼びかけて
います。 茨城県に住む60代女
性は2005年、1型糖尿病と診断
されました。1日4回インスリ
ン注射を続けましたが、その直
近1~2カ月間の血糖状態を示
す「ヘモグロビン(Hb)A1
c」は、日本糖尿病学会が定め
た合併症予防の目標値(7%未
満)より高い8%台が続きまし
た。

女性は2016年、血糖値を下げ
る薬「スーグラ」の治験に参加
しました。インスリン注射とと
もに1日1回のんだところ、H
bA1cは3~4カ月後に7%
台になり、1年後には7・1%
まで下がりました。「1日1回
のむだけで負担が少なく、血糖
も改善できてよかった」と言っ
ています。

1型糖尿病は、本来自分を守
る免疫が暴走するなどして膵臓
(すいぞう)のβ細胞が壊され、
インスリンがつくれなくなる病
気です。インスリンの働きがな
いと血液中のブドウ糖を肝臓や
筋肉、脂肪などに取り込めず、
高血糖になってしまいます。

糖尿病患者の9割以上を占め
る2型糖尿病は、遺伝的要因の
ほか、肥満や過食、運動不足等、
生活習慣が影響することが多い
とされています。1型はそれと
は関係なく、ウイルス感染症や
自己免疫性疾患として、突然発
症します。

高血糖が続くと、網膜症や腎
症、脳梗塞(こうそく)、心筋
梗塞などの合併症を起こす恐れ
があります。防ぐには血糖値を
安定させることが大切で、患者
さんは食事前や朝晩などにイン
スリンを、自分で注射して補う
必要があります。ただ、コント
ロールは難しいとされています。
血糖値を下げるためにインスリ
ン量を増やすと、意識障害を起
こす重症低血糖になる恐れもあ
ります。

スーグラは腎臓が糖を取り込
む働きを妨げて、尿として出す
ことで血糖値の上昇を防ぎます。
2014年に2型糖尿病の治療薬と
して承認されていました。治験
をへて、昨年12月、成人の1型
糖尿病の薬としても承認されま
した。1型糖尿病患者に使える
のみ薬は、腸の糖吸収を遅らせ
るタイプがありましたが、初め
て腎臓に働くタイプの薬が使え
るようになりました。

糖尿病に詳しい川崎医科大(
岡山県倉敷市)の加来浩平特任
教授は「血糖が改善することで、
使うインスリンの減量にもつな
がる」と語っています。

服用の際は注意も必要です。
インスリン注射を中止や過度に
減らした人、過剰な糖質制限を
している人などがのむと、意識
障害に至る糖尿病ケトアシドー
シスを起こす恐れがあります。
那珂記念クリニック(茨城県那
珂市)の遅野井健院長は「スー
グラはインスリンの代替薬では
ない。糖尿病の専門医に相談し
たうえで治療を受けてほしい」
と呼びかけています。血糖値の
変動の傾向をつかめる、新しい
測定器も、相次いで登場してい
ます。

2017年に公的医療保険が適用
された測定器「フリースタイル
リブレ」は、小さな針のついた
センサーを腕につけて皮下組織
糖濃度を連続して測ります。セ
ンサーに読み取り機をかざすと、
直近の血糖値と、変動の様子の
グラフが表示されます。

昨年12月には「リアルタイム
CGM」という測定器が2種類、
公的医療保険の適用となりまし
た。わき腹につけたセンサーか
らのデータをもとに、専用端末
やスマートフォンに常時血糖値
を表示します。低血糖や高血糖
が予想されると、アラームが鳴
る機能もあります。

「変動の傾向を踏まえてイン
スリンの量や、注射のタイミン
グを調節することで、血糖値の
安定につながる」と東京慈恵会
医科大糖尿病・代謝・内分泌内
科の西村理明教授は語っていま
す。

ただ、いずれの測定器も皮下
組織で測るため、実際の血糖値
とずれが生じます。指先に針を
刺して採血する、血糖測定との
併用が原則です。表示された数
値を見て自己判断でインスリン
量を変えると、かえって血糖値
の変動幅が大きくなる恐れもあ
ります。

日本糖尿病学会は今年1月、
リアルタイムCGMについて低
血糖のリスクが低く、血糖コン
トロールが安定している患者さ
ん、医師の指導に従わずに指先
に針を刺す血糖測定をしない患
者さんらは適応外などとする使
用指針を出しました。西村さん
は、「1型糖尿病の治療経験が
豊富で、体制の整った医療機関
で指導を受けながら使ってほし
い」と話しています。

SGLT-2阻害薬について専門家

の先生が解説している動画で

す。

 
 


 
 
 
足底を測定器具で測定する。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 目の難病「網膜色素変性症」の臨床試験を開始

 
 
 
 
 
 
失明の恐れがある目の難病「
網膜色素変性症」の臨床試験(
治験)を3月1日から始めると、
京都大の池田華子准教授(眼科
学)らのチームが発表しました。
肝臓病で使われている薬を患者
さんに服用してもらい、2025年
頃の保険適用を目指します。

網膜色素変性症は、網膜の光
を感じる視細胞が、徐々に失わ
れて視野が狭くなる難病で、国
内の患者数は約3万人とされて
います。進行を予防する有効な
治療法はなく、人生の途中で失
明する原因として緑内障、糖尿
病に続いて3番目に多いとされ
ています。

チームは、企業との共同研究
で、3種類のアミノ酸を投与す
ることで、マウスの視細胞が死
滅しにくくなったことを確認し
ました。肝硬変で使われている
薬に、これらのアミノ酸が含ま
れていることに着目しました。

治験では、この薬を京大病院
を受診する成人患者さん70人を
対象に1年半服用してもらい、
効果や安全性を確かめます。池
田准教授は、「3種類のアミノ
酸には、視細胞のエネルギー源
となる物質を増やす効果がある
とみられる。 少しでも早く、
治療に使えるよう研究を進めた
い」と話しました。

網膜色素変性症の新治療につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 
人生が仁政のため、好転する。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
血糖値を調節するインスリン
がつくられなくなる1型糖尿病
の患者さんはインスリンを毎日
注射して補う必要があります。
昨年、血糖値を下げる薬(SGLT
2阻害薬:2型糖尿病に使われ
てきた)がこの病気の治療薬と
して承認されたのは素晴らしい
ことだと思います。インスリン
を補う必要があるという表現は、
マイルドですが、厳しく言うと
インスリンの注射に依存して、
生きているということになりま
す。つまり、インシュリン注射
無しでは生きられないと言える
のです。そのような病態に対し
使える2型糖尿病の薬は、ほと
んどありませんでした。 その
意味で画期的な薬剤と言えるで
しょう。血糖が改善することで、
使うインスリンの減量にもつな
がる利点を生かしつつ、インス
リン注射を中止や過度に減らし
た人、過剰な糖質制限をしてい
る人などがのむと、意識障害に
至る糖尿病ケトアシドーシスを
起こす恐れがある点に十分注意
を払うべきだと考えます。
失明の恐れがある目の難病「
網膜色素変性症」の臨床試験(
治験)を3種類の肝臓疾患に使
うアミノ酸を用いて行うことは、
画期的なことだと思います。3
種類のアミノ酸には、視細胞の
エネルギー源となる物質を増や
す効果があるとみられ、そのた
め、少しでも早く、治療に使え
るよう研究を進めて頂きたいと
切に願う次第です。網膜色素変
性症は、網膜の光を感じる視細
胞が、徐々に失われて視野が狭
くなる難病で、国内の患者数は
約3万人とされていて、進行を
予防する有効な治療法はなく、
人生の途中で失明する原因とし
て緑内障、糖尿病に続いて3番
目に多いとされていることは、
その通りだと思いますが、全く
治療法が無いわけでは無くiPS
細胞を用いた再生医療は、臨床
試験中です。失明を起こしかね
ない眼の病気としては、あらゆ
る手段を講じて、治療がなされ
るべきであり、この臨床試験も
再生医療でのレスキューが図ら
れることを期待したいと考えて
います。

再生医療が最盛となる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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