最近の号外Vol.1437メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1437メルマガ

2020-01-17 22:22:21

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.1437 平成31年3月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)タウリンによるMELAS 脳卒中様発作の再発抑制療法
2)全てのインフルエンザウイルスに対抗可の免疫細胞を発見

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 タウリンによるMELAS 脳卒中様発作の再発抑制療法

 
 
 
 
 
 
 
 
川崎医科大学は2月19日、大
正製薬株式会社と協力して行っ
たタウリン散98%「大正」の「
MELAS における脳卒中様発作の
抑制」の効能・効果および用法・
用量追加に係る製造販売承認事
項一部変更承認申請について、
2019年1月31日、厚生労働省薬
事・食品衛生審議会医薬品第一
部会において承認が了承された
と発表しました。

ミトコンドリア病MELAS (ミ
トコンドリア脳筋症・乳酸アシ
ドーシス・脳卒中様発作症候群)
は、ミオパチー(M)、脳症(E)、
乳酸アシドーシス(LA)、およ
び脳卒中様発作(S) を特徴す
る疾患で、脳卒中様発作の発症
から平均16.9年で死亡する難病
です。MEALS の原因は、90%以
上がミトコンドリアのロイシン
tRNA遺伝子領域の点変異であり、
この変異によってロイシンtRNA
のアンチコドンに正常では存在
するタウリン修飾が欠損するた
め、mRNAのコドン認識が障害さ
れることが、これまでの日本人
による研究で明らかとなってい
ます。タウリンは体重の0.1%を
占めるアミノ酸ですが、ヒトで
はその生合成系が貧弱で、通常、
食事から直接摂取する必要があ
ります。

川崎医科大学神経内科学講座
の砂田芳秀教授および大澤裕講
師は、同自然科学の西松伸一郎
准教授、帝京科学大学理学療法
学科の萩原宏毅教授らと協力し、
タウリン大量療法の医師主導治
験を実施しています。同治験の
成果としてこれまでに、MELAS
の脳卒中様発作の再発抑制効果
を証明し、基本病態であるミト
コンドリアロイシンtRNAのタウ
リン修飾率が増加することを発
表しました。

この成果をもとに、「タウリ
ンによるMELAS 脳卒中様発作再
発抑制療法の実用化」を研究課
題とし、厚生労働省および日本
医療研究開発機構の支援のもと、
砂田教授らによる医師主導治験
を進めました。この治験結果に
基づき、日本神経学会から要望
書が厚生労働省に提出されまし
た。2017年8月「医療上の必要
性の高い未承認薬・適応外薬
検討会議」の検討結果を受け、
厚生労働省は大正製薬に、既存
薬タウリン散(1987年:うっ血
性心不全・高ビリルビン血症(
閉塞性黄疸を除く)における肝
機能の改善)の稀少難病MELAS
における脳卒中様発作の再発抑
制を効能・効果とする開発要請
を行いました。そして2018年4
月16日、「MELAS における脳卒
中様発作の抑制」の効能・効果
および用法・用量追加に係る一
部変更承認申請が行われ、2019
年1月31日、厚生労働省薬事・
食品衛生審議会医薬品第一部会
において承認が了承されました。

これまでミトコンドリア病ME
LAS に対する保険適用されてい
る薬剤はなく、タウリンは日本
で初めて、難病であるミトコン
ドリア病に対する保険適用され
た治療薬となる予定です。なお
同剤は希少疾病用医薬品の指定
を受けています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
師弟の私邸で対戦相手を指定
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
 
2】 全てのインフルエンザウイルスに対抗可の免疫細胞を発見

 
 
 
 
 
 
 
知られているすべてのインフ
ルエンザウイルスに対抗できる
免疫細胞を発見したとする研究
結果が2月18日、発表されまし
た。致死性のインフルエンザに
対する万能の単回接種ワクチン
の開発につながる可能性のある
「極めて画期的な成果」だとい
うことです。

インフルエンザのウイルス株
が変異を続けるため、ワクチン
は製法を定期的に更新する必要
があり、限られた防御しか提供
できないのが現状です。

オーストラリアの研究チーム
は今回、世界人口の過半数の人
々の体内に存在する「キラーT
細胞(免疫細胞)」が、一般的
な種類のインフルエンザウイル
スすべてに対し、有効に働くこ
とを実験で証明したと主張して
います。

この結果が意味するのは、毎
年更新する必要のない包括的な
インフルエンザワクチンを開発
するために、このキラーT細胞
を利用できるかもしれないこと
です。さらに、この種の細胞を
生まれつき持っていない人々に
おいても、効果を発揮させるこ
とが可能になるかもしれません。

豪メルボルン大学(Universi
ty of Melbourne)ピーター・
ドハーティ感染免疫研究所(Pe
ter Doherty Institute for In
fection and Immunity)の研究
者、マリオス・コウツァコス(
Marios Koutsakos)氏は「イン
フルエンザウイルスは人の免疫
系から認識されるのを回避する
ために次々と変異し続け、非常
に多様性に富んでいる。そのた
め、次のインフルエンザ流行を
引き起こすウイルス株を予測し
て予防接種をすることがほぼ不
可能になっている」と説明して
います。

白血球の一種であるT細胞は、
異物や感染部を探しながら体内
を循環しており、体内に侵入し
てくる細菌やウイルスの大群に
対抗する人の免疫力にとって極
めて重要な役割を担っています。
いわゆる「殺し屋(キラー)」
T細胞は、他の感染した細胞を
直接標的にして殺傷する能力を
持つ点で特異な存在です。

コウツァコス氏と研究チーム
は、すべてのインフルエンザウ
イルス株に共通して見られるウ
イルスの部位を特定するために、
質量分析法(質量に基づいて分
子を分離する技術)を用いまし
た。その結果、インフルエンザ
のA型、B型、C 型の各変異株に
キラーT細胞が有効に対抗でき
ることが分かりました。

世界保健機関(WHO )による
と、主に季節性のインフルエン
ザの流行で毎年数十万人が命を
落としているということです。
高齢者、子ども、免疫不全患者
などの他、感染に対する免疫反
応がこれまでに一度も構築され
たことのない特定の民族集団に
とって、特に危険性が高いとさ
れています。

研究チームは、今回の発見に
関する特許を取得しました。「
世界中の汎発性および季節性の
インフルエンザの影響を軽減す
るための」万能インフルエンザ
ワクチンの開発が可能になるこ
とを期待していると述べていま
す。

インフルエンザウイルスについ

て解説している動画です。

 
 


 
 
季節が変わって既設の施設が
取り壊された。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
タウリン散98%「大正」の「
MELAS における脳卒中様発作の
抑制」の効能・効果および用法・
用量追加に係る製造販売承認事
項一部変更承認申請について、
2019年1月31日、厚生労働省薬
事・食品衛生審議会医薬品第一
部会において承認が了承された
と発表したのは素晴らしい企画
です。MEALS の原因は、90%以
上がミトコンドリアのロイシン
tRNA遺伝子領域の点変異であり、
この変異によってロイシンtRNA
のアンチコドンに正常では存在
するタウリン修飾が欠損するた
め、mRNAのコドン認識が障害さ
れることが、これまでの日本人
による研究で明らかとなってい
る訳ですから、ヒトでは、タウ
リンの生合成系が貧弱で、通常、
食事から直接摂取する必要があ
り、タウリン散がこのたび効能
を変更することになったのでし
ょう。何にしろ、MELAS の治療
ができるというのは画期的な事
です。
知られているすべてのインフ
ルエンザウイルスに対抗できる
免疫細胞を発見したとする研究
結果が発表されたのは、偉大な
業績です。致死性のインフルエ
ンザに対する、万能の単回接種
ワクチンの開発につながる可能
性のある「極めて画期的な成果」
と言われていますが、現行のワ
クチンの効力は約半年しか維持
出来ません。抗原蛋白がA 型程
変わらないB 型のインフルエン
ザでも、約半年とされています。
そのため単回接種でというのは、
難しいと思われますが、万能の
ワクチン開発に成功することは、
かなり可能性に満ちたものと言
えるでしょう。ただ、キラーT
細胞が、有効に対抗できるとい
うことと万能のワクチンができ
るということのギャップが激し
く、このギャップを埋めるため
の努力はまだまだ継続する必要
があります。それよりも、免疫
をアップすることを第一として、
生活習慣の改善から予防法を確
かなものとする方が良いと個人
的には考えます。

現行の原稿は、つまらなさす
ぎる。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。