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2020-01-07 22:00:42

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診療マル秘裏話  号外Vol.1429 平成31年3月7日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)腸内細菌体内製造物質がインフルンザ 免疫反応向上
2)後期高齢者の約8割が2疾患以上の慢性疾患併存

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 腸内細菌体内製造物質がインフルンザ 免疫反応向上

 
 
 
 
 
 
 
腸内細菌が体内で作る物質が
インフルエンザウイルスに対す
る免疫反応を向上させる可能性
があると、東京大医科学研究所
の一戸猛志准教授らのチームが
発表しました。論文が米科学ア
カデミー紀要に掲載されました。

腸内細菌は食物繊維を消化し
て人間などの重要な栄養源「短
鎖脂肪酸」を作っています。チ
ームは、インフルエンザウイル
スへの免疫反応が低下したマウ
スに、酢酸と酪酸、プロピオン
酸の3種類の短鎖脂肪酸を投与
しました。その結果、インフル
エンザウイルスを排除する免疫
反応が回復したということです。

国立感染症研究所の長谷川秀
樹・感染病理部長の話「腸内細
菌が感染症の予防に重要な働き
を担っている可能性を示す成果
だ。人間の体内でも同じことが
起こるかどうか、確認する必要
がある」

腸内細菌に短鎖脂肪酸を作らせ

る食事について解説している

動画です。

 
 


 
 
定価の低下を期待する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 後期高齢者の約8割が2疾患以上の慢性疾患併存

 
 
 
 
 
 
 
東京都健康長寿医療センター
は2月1日、東京都の後期高齢者
の約8割が2疾患以上の慢性疾患
を併存、約6割が3疾患以上の慢
性疾患を併存していることをレ
セプトデータから明らかにした
と発表しました。 この研究は、
同センター研究所の、石崎達郎
研究部長、光武誠吾研究員らの
研究グループによるものです。
研究成果は、米国疾病対策予防
センター(CDC )が出版してい
る国際科学雑誌「Preventing C
hronic Disease」に掲載されて
います。

複数の疾患が併存している状
態を「多病」と呼びますが患者
さんの医療ニーズ(受診や検査・
治療)を複雑にするだけでなく、
患者さんの心身機能やQOL の低
下、ひいては医療費増大に重大
な影響をおよぼします。国内で
は、高齢化の進展によって多病
患者さんの増加が報告されてお
り、高齢患者さんの診療では、
併存疾患の考慮が欠かせません。

しかし国内外を問わず、科学
的根拠に基づいた診療ガイドラ
インの多くは、多病患者さんへ
の考慮・対応が十分ではありま
せん。多病を考慮した診療ガイ
ドラインを開発するためには、
多病の有病状況や、頻度の高い
併存疾患の組み合わせの把握が
必要となります。併存する2疾
患の組み合わせに関する研究は
海外で数多く報告されています
が、3疾患の組み合わせに着目
した研究は不足しています。

研究グループは、東京都の75
歳以上の後期高齢者約131 万人
分のレセプト情報を分析し、多
病の実態や頻度の高い3疾患の
組み合わせを把握するとともに、
多病に関連する要因を分析しま
した。
その結果、東京都の後期高齢
者の約8割は2疾患以上の慢性疾
患が併存し、3疾患以上の疾患
を併存した割合は約6割でした。
頻度の最も高い3疾患の組み合
わせは、男性では「高血圧・潰
瘍性疾患・虚血性心疾患」(12
.4%)、次いで「高血圧・脂質
異常症・潰瘍性疾患」(11.0%)、
女性では「高血圧症・脂質異常
症・潰瘍性疾患」(12.8%)、
次いで「高血圧・潰瘍性疾患・
脊椎/関節疾患」(11.2%)で
した。

また、3疾患の組み合わせで
頻度が上位15位までの中で、1
年間の平均外来医療費が最も高
かった組み合わせは、男性では
「高血圧・潰瘍性疾患・悪性新
生物」(827,644 円、7位:7.6
%)、次いで「高血圧・潰瘍性
疾患・脊椎/関節疾患」(762,
176円、10位:7.4%)、女性で
は「高血圧・潰瘍性疾患・不眠
症」(682,811円、6位:8.0%)、
次いで「高血圧・潰瘍性疾患・
脊椎/関節疾患」(674,710円、
2位:11.2%)でした。多病を
抱えやすい高齢者の特徴は男性、
85~89歳、医療費が1割負担、
在宅医療を受けている、外来受
診施設数が多い、入院回数が多
い、でした。

今回の研究で示された高頻度
の3疾患の組み合わせは、多病
を考慮した診療ガイドラインを
作成する際、優先的に考慮すべ
き併存疾患の組み合わせを選択
するための手掛かりとなります。
また、外来受診施設数が多い人
ほど多病の割合が多かったとい
う結果は、多病を抱える人の診
療内容・処方内容を、施設を越
えて共有できる医療システムの
構築が必要であることを示唆し
ています。

高齢者の病気の特徴について

解説している動画です。

 
 


 
 
私設の施設を訪問する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
腸内細菌が体内で作る物質が
インフルエンザウイルスに対す
る免疫反応を向上させる可能性
があると発表したのは、偉大な
業績です。特定の乳酸菌飲料が
インフルエンザの予防に効果的
ということは、以前のメルマガ
で紹介しました。それを裏付け
る結果になった可能性が高いと
推測しています。 腸内細菌は、
食物繊維を消化して人間などの
重要な栄養源「短鎖脂肪酸」を
作っていることは周知の事実で
す。その上で、チームは、イン
フルエンザウイルスへの免疫反
応が低下したマウスに、酢酸と
酪酸、プロピオン酸の3種類の
短鎖脂肪酸を投与し、インフル
エンザウイルスを排除する免疫
反応が回復したという結果が得
られました。腸内細菌の作って
いる重要な栄養源「短鎖脂肪酸」
に眼を付けたのは慧眼と言えま
しょう。人間の体内でも同じ事
が起こるかどうか、確認する、
臨床試験を疾く疾く実施される
ことを期待したいと思います。
東京都の後期高齢者の約8割
が2疾患以上の慢性疾患を併存、
約6割が3疾患以上の慢性疾患を
併存していることをレセプトデ
ータから明らかにしたと発表し
たのは、高齢者の疾病の実態を
明らかにした点で有意義な研究
と言えるでしょう。 しかし、
高齢者で多疾患保持の方の原因
は、動脈硬化であることが多く
できれば、多疾患を患う前に、
動脈硬化対策をするべきだと言
えるでしょう。また元データー
がレセプトベースであることか
ら、診療を行うための保険病名
が多数つけられている可能性に
ついては、検討されているので
しょうか?こうしたビックデー
タを元に解析するには、現場で
働いている医師の提案が重要に
なるものです。薬を出すためだ
けに、あるいは検査を通すため
だけに保険病名を付けることが
あることが分かっていないと、
データーを読み違える結果にな
る可能性があることを指摘して
おきたいと思います。また巷に
出回っている完全無料の電子カ
ルテあるいはレセコンは、この
ようなビッグデーターを得るた
めの個人情報が取り放題だと言
われています。このように有益
に使われれば、問題ないのです
がこれら情報が取り放題の事例
では、必ず後になって個人情報
の漏洩が問題になります。電子
カルテやレセコンを導入する時
は無料という甘い誘惑になると
後になって問題が起きる可能性
が高いことを指摘させて頂きま
す。

保健所が保険診療を推奨する。


 
 
 
 
 
 
 
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