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2019-12-29 23:44:39

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診療マル秘裏話  号外Vol.1421 平成31年2月25日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)睡眠を引き起こす,新たな遺伝子(nemuri)発見
2)カレー粉スパイスの健康効果に関する研究結果

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 睡眠を引き起こす,新たな遺伝子(nemuri)発見

 
 
 
 
 
 
 
睡眠を引き起こす新たな遺伝
子をアメリカの大学の日本人研
究者らのグループが発見し、日
本語からとって「nemuri」
と名付けられました。新たな遺
伝子を発見したのは、アメリカ
のペンシルベニア大学で、研究
活動を行う戸田浩史博士らのグ
ループで、1日付けのアメリカ
の科学雑誌「サイエンス」に発
表しました。

ショウジョウバエを使った研究
で、過剰に働かせるとハエが長
時間眠る遺伝子を見つけたとい
うことで、この遺伝子の働きを
止めると、ハエが起きている時
間は長くなったということです。

また、この遺伝子が働くと、ハ
エは細菌に感染しても長く生き
たということで、細菌から体を
守る免疫にも関わっているとし
ています。

発見した新しい遺伝子について
研究グループは、日本語をその
ままに「nemuri」と名付
けました。

研究グループでは、「nemu
ri」遺伝子は睡眠時間の不足
や細菌への感染など、体にスト
レスがかかった時に働いて睡眠
を引き起こしていると見ていま
す。

「nemuri」遺伝子そのも
のはヒトでは見つかっていませ
んが、戸田博士は「人間でもか
ぜなどになると眠くなり、眠れ
ば治ることも多い。同じような
仕組みが働いているのではない
か」と話しています。

最近の細菌は耐性を持ってい
て、質が悪い。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 カレー粉スパイスの健康効果に関する研究結果

 
 
 
 
 
 
 
ハウス食品はこのほど、京都
大学・高野裕久教授と共同で行
った、カレー粉およびカレー粉
に含まれる4種類のスパイス(ク
ローブ、ウコン、コリアンダー、
桂皮 )の健康効果に関する研究
結果について明らかにしました。

同研究では、カレー粉などに含
まれる4種類のスパイスに、PM2
.5によって引き起こされる炎症
反応を抑える効果を確認しまし
た。

PM2.5 とは、石炭や石油といっ
た化石燃料や薪などのバイオマ
ス燃料、タバコの燃焼などによ
って生じる2.5 マイクロメート
ル以下の粒子状の大気汚染物質
のことです。非常に粒径が小さ
いため肺の奥に入り、細胞を傷
つけ酸化ストレスや炎症反応を
生じさせると言われています。

PM2.5 は吸入すると気管支喘息
や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など
の呼吸器系疾患や、循環器系疾
患などの危険因子と考えられて
いますが、粒径が非常に小さい
ため、マスクなどで吸入を完全
に防ぐことは難しいとされてい
ます。

同社によると、カレーは、健康
増進に効果があるとされるさま
ざまなスパイスが用いられてい
ますが、カレーの健康効果につ
いては、研究が進んでいなかっ
たということです。スパイス由
来の抗酸化物質や抗炎症物質が
多く含まれていることから、「
カレーの摂取で酸化ストレスや
炎症反応が低減され、健康に良
い効果をもたらすのではないか」
と考え、研究に取り組んできた
とのこと。研究を行う中で同社
が着目したのはカレー摂取頻度
の高い高齢者で呼吸機能が良好
に保たれていることが疫学研究
の結果として報告されているこ
とでした。カレー中のスパイス
による抗酸化・抗炎症作用が呼
吸機能を維持していると考えら
れるということです。

そこで今回はカレー粉、クロー
ブ、ウコン、そしてカレー粉に
一般的に用いられるその他のス
パイスについて、PM2.5 による
炎症反応を抑制する効果がある
かどうかの試験を行いました。

最初にカレー粉、クローブ、ウ
コンのそれぞれについて、ヒト
気道上皮細胞を対象に試験を行
いました。その結果、カレー粉
抽出物、クローブ抽出物、ウコ
ン抽出物は、ディーゼル排気微
粒子(DEP )により引き起こされ
る炎症性サイトカイン産生(IL-
6)を抑制することが分かりまし
た。細胞外活性酸素種の産生も
抑制されており、PM2.5 による
炎症反応を抑制する可能性があ
ることが確認されました。また、
カレー粉にはクローブやウコン
以外にも多くのスパイスが使用
されていますが、カレー粉から
ウコンとクローブを除いたミッ
クススパイスについても、炎症
反応抑制効果と細胞外活性酸素
種を低下させる効果があること
が分かりました。

続いて、カレー粉に含まれるそ
の他10種類のスパイス抽出物の
効果について検証したところ、
コリアンダー抽出物と桂皮抽出
物にも炎症性サイトカイン産生
を抑制する効果が確認されたと
いうことです。これらの結果か
ら、ウコンやクローブ同様、コ
リアンダーや桂皮も、PM2.5 に
よる炎症反応を抑制する可能性
があることが明らかとなりまし
た。以上の結果から、カレーの
摂取量が多い人で、呼吸機能が
維持されていたことの理由とし
て、カレー粉の抗酸化作用を通
じた抗炎症作用によるものであ
る可能性が示唆されました。PM
2.5 による呼吸機能低下を予防
する対策として、複数のスパイ
スを含むカレーの摂取が有用で
ある可能性があるとのことです。

また、酸化ストレスや炎症反応
は呼吸機能障害以外にも多くの
疾患に関与していることから、
抗酸化・抗炎症作用の高いカレ
ーの摂取は、さまざまな健康機
能を改善する可能性もあるとい
うことです。

肺機能をサポートする食品につ

いて解説している動画です。

 
 


 
傘下の企業で抗酸化能を測定
した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
睡眠を引き起こす新たな遺伝
子をアメリカの大学の日本人研
究者らのグループが発見し、日
本語からとって「nemuri」
と名付けられたのは素晴らしい
業績です。日本語からというの
が誇らしい限りです。ショウジ
ョウバエを使った研究で、過剰
に働かせるとハエが長時間眠る
遺伝子を見つけたということで、
この遺伝子の働きを止めると、
ハエが起きている時間は長くな
ったそうです。なんとシンプル
かつスマートな研究でしょうか?
「nemuri」遺伝子そのも
のはヒトでは見つかっていませ
んが、戸田博士は「人間でもか
ぜなどになると眠くなり、眠れ
ば治ることも多い。同じような
仕組みが働いているのではない
か?」と書かれていますが人間
での同じような仕組みを正確に、
解明していただきたいものです。
カレー粉およびカレー粉に含
まれる4種類のスパイス(クロー
ブ、ウコン、コリアンダー、桂
皮 )の健康効果に関する、研究
結果について明らかにしたのは、
画期的な業績です。元々、スパ
イスは、漢方薬の生薬に近くて
抗酸化力に優れているという事
は知っていましたが、高齢者の
呼吸機能改善に効果があるとは、
夢にも思いませんでした。カレ
ー粉にはクローブやウコン以外
にも多くのスパイスが使用され
ていますが、カレー粉からウコ
ンとクローブを除いたミックス
スパイスについても、炎症反応
抑制効果と細胞外活性酸素種を
低下させる効果があることが分
かったというのは、スパイスの
まだ知られていない効能が隠れ
ている可能性を示唆しているの
ではないでしょうか?いつの日
かこの隠れ効能を完全に解明す
ることを期待したいと思います。

恒例の高齢者に食して頂く、
カレー料理。笑

 
 
 
 
 
 
 
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