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2019-12-07 22:49:12

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診療マル秘裏話  号外Vol.1402 平成31年2月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)日本人の脳梗塞の強力な感受性遺伝子を解明す
2)変形性膝関節症の損傷した軟骨を再生する治療

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 日本人の脳梗塞の強力な感受性遺伝子を解明す

 
 
 
 
 
 
 
 
国立循環器病研究センターは
1月8日、日本人の脳梗塞の強力
な感受性遺伝子を明らかにした
と発表しました。この研究は、
国循脳神経内科の猪原匡史部長、
岡崎周平医長(現・大阪大学神
経内科)を中心とする国循の研
究グループが、京都大学環境衛
生学の小泉昭夫名誉教授、理化
学研究所生命医科学研究センタ
ー統計解析研究チームの鎌谷洋
一郎チームリーダー(京都大学
大学院医学研究科京都大学・マ
ギル大学ゲノム医学国際連携専
攻准教授兼務)、久保充明元副
センター長、京都大学大学院医
学研究科脳神経外科の森本貴昭
医師、九州大学大学院医学研究
院衛生・公衆衛生学分野の二宮
利治教授、秦淳准教授、同大学
院医学研究院病態機能内科学(
第二内科)の吾郷哲朗准教授ら
と共同で行ったものです。研究
成果は同日、米国心臓病学会の
専門誌「Circulation 」オンラ
イン版に掲載されました。

国内では年間11万人が脳卒中
で死亡しています。その7~8割
を占める脳梗塞は、脳の比較的
太い血管の動脈硬化が主因とな
る「アテローム血栓性脳梗塞」、
脳の細い血管が詰まる「ラクナ
梗塞」、心臓にできた血栓が心
臓から出て脳の大血管を詰まら
せる「心原性脳塞栓」等に分類
されます。一般にアテローム血
栓性脳梗塞とラクナ梗塞には生
活習慣病(高血圧、糖尿病など)
が、心原性脳塞栓には不整脈等
が関係すると考えられています。
一方で、欧米諸国と比較すると、
日本での脳梗塞の発症頻度が特
に高いことが知られており、日
本人に欧米人とは異なる遺伝的
要因の存在が疑われていました。

猪原部長らの研究チームは、
もやもや病の発症に関係すると
報告されているRNF213 p.R4810
K多型(RNF213 という遺伝子が
コードする蛋白質の4810番目の
アルギニンがリジンに変わる多
型)に着目しました。これまで
の研究で、RNF213遺伝子改変動
物が脳梗塞を起こしやすいこと
を先に明らかにしていたためで
す。さらにこの多型は、収縮期
血圧の上昇や心筋梗塞とも関係
があるなど、これまで生活習慣
病が原因と考えられていた、孤
発性(遺伝的要素は関係なく発
症する)循環器病の一部の感受
性遺伝子であることも既に明ら
かになっていました。

今回の研究で日本人4万6,958
名(脳梗塞1万7,752名、対照 2
万9,206 名)を対象に調べたと
ころ、この多型を持つ日本人は、
アテローム血栓性脳梗塞を発症
するリスクが3.58倍高いことが
判明しました(オッズ比3.58)。
また、虚血性脳梗塞全体の発症
リスクは1.91倍高いという結果
がでました。 以上の結果から、
この多型は稀少疾患のもやもや
病に限らず、頻度の高い病気で
あるアテローム血栓性脳梗塞の
強力な感受性遺伝子だと分かり
ました。さらに、この多型保有
者は、虚血性脳梗塞全体の発症
リスクが男性よりも女性で高く
(オッズ比:男性1.50、女性2.
69)、また、非保有者より平均
発症年齢が4歳以上若いことも
明らかとなりました。一方、IN
TERSTROKE 研究に登録された欧
州人(脳梗塞826名、対照863名)
には、この多型は観察されず、
日本人を含む東アジア固有の脳
梗塞亜型で、脳梗塞の人種差を
説明する新知見であると考えら
れました。

この多型は日本の人口の2~3
%(国内300万人前後)が保有し
ていると考えられています。循
環器疾患は、大部分が孤発性と
考えられていますが今回の研究
成果で、そうした循環器疾患の
重要な感受性遺伝子が明らかと
なったと言えます。

脳梗塞を予防するストレッチの

紹介動画です。

 
 


 
 
西夏の歴史の研究で成果を出
す。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 変形性膝関節症の損傷した軟骨を再生する治療

 
 
 
 
 
 
 
 
厚生労働省の先進医療会議は
1月10日、変形性膝関節症の患
者さん自身から軟骨組織を採取
して細胞シートを作製し、損傷
部に移植して、軟骨を再生する
治療を先進医療とする事を承認
しました。東海大付属病院(神
奈川)が申請。9年間で20例を
実施し、結果を検証します。
変形性膝関節症は加齢や肥満
による重みなどで膝関節の軟骨
表面が摩耗、変性し、痛みを感
じたり曲げ伸ばしが難しくなっ
たりする疾患です。軟骨が自己
修復される可能性は極めて低く、
ヒアルロン酸を注射したり、重
度の場合は手術で人工関節に置
き換えたりするのですが、根本
的な治療ではありません。
申請していた治療法は、骨を
切って変形を矯正する手術を受
ける20~79歳の患者さんが対象
となります。患者さんの膝関節
から軟骨組織を採取し、再生医
療製品を製造する企業のセルシ
ード(東京)が軟骨細胞シート
を作製します。 損傷部の不良
組織を切除し、シートを移植し
ます。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
神聖なる人の膝でも再生医療
を申請する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
日本人の脳梗塞の強力な感受
性遺伝子を明らかにしたと発表
したのは偉大な業績です。国内
では年間11万人が脳卒中で死亡
していて、その7~8割を占める
脳梗塞は、脳の比較的太い血管
の動脈硬化が主因となる「アテ
ローム血栓性脳梗塞」、脳の細
い血管が詰まる「ラクナ梗塞」、
心臓にできた血栓が心臓から出
て脳の大血管を詰まらせる「心
原性脳塞栓」等に分類されてい
ます。一般にアテローム血栓性
脳梗塞とラクナ梗塞には、生活
習慣病(高血圧、糖尿病など)
が、心原性脳塞栓には不整脈等
が関係すると考えられています。
一方で、欧米諸国と比較すると、
日本での脳梗塞の発症頻度が特
に高いことが知られており、日
本人に欧米人とは異なる遺伝的
要因の存在が疑われていたとい
うことですから、正にその存在
が証明されたことになります。
厚生労働省の先進医療会議は
1月10日、変形性膝関節症の患
者さん自身から軟骨組織を採取
して細胞シートを作製し、損傷
部に移植して、軟骨を再生する
治療を先進医療とする事を承認
したのは素晴らしい企画である
と思います。 患者さん自身の
軟骨組織を採取していることか
ら、拒絶反応が起こることなく、
術後に、免疫抑制剤を内服する
必要はありません。 変形性膝
関節症は加齢や肥満による重み
などで膝関節の軟骨表面が摩耗、
変性し、痛みを感じたり曲げ伸
ばしが難しくなったりする疾患
で、軟骨が自己修復される可能
性は極めて低く、ヒアルロン酸
を注射したり重度の場合は手術
で人工関節に置き換えたりする
のですが、根本的な治療ではな
いことが知られています。患者
さんの膝関節から、軟骨組織を
採取し、再生医療製品を製造す
る企業のセルシード(東京)が
軟骨細胞シートを作製し、損傷
部の不良組織を切除し、シート
を移植するという明解な手法を
取ることも人気となることでし
ょう。

清三さんが聖像を製造する。


 
 
 
 
 
 
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