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2019-11-20 23:38:20

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診療マル秘裏話   Vol.734 平成30年1月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)歯周病合併高血圧で歯周病治療だけで降圧効果
2)既存治療で効果不十分な掌蹠膿疱症の抗体製剤

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 歯周病合併高血圧で歯周病治療だけで降圧効果

 
 
 
 
 
 
 
 
中等度以上の歯周病を合併す
る高血圧アットリスク例への歯
周病強化治療により、標準的な
ケアに比べ、有意な血圧低下が
得られたとの、ランダム化比較
試験(RCT )の成績が明らかに
なりました。米国心臓協会(AH
A )が2017年の年次学術集会に
おける発表演題を紹介しました。

研究グループは、中等度から
重度の歯周病を有する高血圧前
症の中国人男女107 人を歯周病
の標準的ケア、(基本的な口腔
衛生指導および歯肉線までの歯
石除去)または強化治療(標準
治療に加え、歯石を歯根まで局
所麻酔下で除去し、必要に応じ
抗菌薬治療や抜歯を施行)をラ
ンダム化割り付けし、その後の
血圧の変化を比較しました。

治療1カ月時点から強化治療
群の収縮期血圧(SBP)が約3ポ
イント低下しました。拡張期血
圧(DBP )の有意な低下はあり
ませんでした。3カ月時点では、
強化治療群のSBPは約8ポイント
低下、DBPは約4ポイント低下し
ました。さらに6カ月時点では、
強化治療群のSBP は約13ポイン
ト、DBP は約10ポイント低下し
ました。

研究グループによると、歯周
組織への積極的な介入だけで、
血圧の低下、炎症の抑制ならび
に内皮機能の改善を得られる可
能性を示した検討は初めてです。
今後は多様な背景因子別の検討
が必要と述べています。

歯周病と高血圧について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
歯周病治療の検討を行うこと
で降圧効果に見当がつく。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 既存治療で効果不十分な掌蹠膿疱症の抗体製剤

 
 
 
 
 
 
 
 
ヤンセンファーマ日本法人は
12月8日、抗IL-23抗体製剤
グセルクマブ(一般名)につい
て、既存治療で効果不十分な掌
蹠膿疱症(PPP)を適応とし
て、製造販売承認を申請したと
発表しました。承認されれば、
国内初のPPP向け生物学的製
剤となります。

PPPは手のひらや足の裏に
無菌性膿疱が多発し、慢性に経
過する難治性の皮膚疾患です。
国内でのPPPの罹病率は0.12
%で、患者数は約13万人と報告
されています。

グセルクマブは乾癬やPPP
の病態形成に関与するIL-23
を選択的に阻害します。局面型
皮疹を有する乾癬患者を対象と
した国内外の治験で優れた有効
性と良好な安全性を示していま
す。乾癬と同様にIL-17を中
心とした炎症性サイトカインの
関与が示唆されるPPPでもI
L-23経路の下流にあるTh17
ヘルパーT細胞やその他の細胞
からのIL-17/IL-22産生
を抑制することで効果が期待さ
れています。

ヤンセン日本法人は4月にグ
セルクマブを既存治療で効果不
十分な尋常性乾癬、関節症性乾
癬、膿胞性乾癬、乾癬性紅皮症
を適応に国内で承認申請してい
ます。

血清療法と抗体医薬について

解説している動画です。

 
 


 
 
商人が承認申請した。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
中等度以上の歯周病を合併す
る高血圧アットリスク例への歯
周病強化治療により、標準的な
ケアに比べ、有意な血圧低下が
得られたとの、ランダム化比較
試験(RCT )の成績が明らかに
なったのは素晴らしい業績です。
歯周病がそれ程、血圧に影響を
与えていたとは、にわかには、
信じられない結果となりました。
減塩療法、薬物療法などの既存
の高血圧治療がうまくいかない
場合に歯周病の治療を検討する
必要があるようです。
抗IL-23抗体製剤グセルク
マブ(一般名)について、既存
治療で効果不十分な掌蹠膿疱症
(PPP)を適応として、製造
販売承認を申請したのは素晴ら
しいことと言えましょう。既存
治療としては、ビオチンの投与
扁桃腺の除去手術等が考えられ
ます。いずれもなぜ掌蹠膿疱症
に効果があるのか論理的な理論
武装ができていない治療法と言
えます。しかしこの抗体製剤は、
乾癬やPPPの病態形成に関与
するIL-23を選択的に阻害す
ることが分かっているためそこ
が大いに既存治療と違うところ
と言えそうです。

家事で洗濯を選択する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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