最近の号外Vol.1365メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1365メルマガ

2019-10-25 22:32:21

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
 

診療マル秘裏話  号外Vol.1365 平成30年12月22日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)脊髄損傷慢性期のマウスを治療する実験に成功
2)日本でガン悪液質新薬アナモレリン塩酸塩を承認申請

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 脊髄損傷慢性期のマウスを治療する実験に成功

 
 
 
 
 
 
iPS細胞(人工多能性幹細
胞)を使って、脊髄を損傷して
から時間がたった慢性期のマウ
スを治療する実験に成功したと、
岡野栄之・慶応大教授(生理学)
らの研究チームが、11月30日、
発表しました。論文が米科学誌
「ステム・セル・リポーツ」に
掲載されました。 損傷部位の
周辺に細胞を移植すると、リハ
ビリをしなくても、運動機能が
一部改善したということです。

発表によると、チームはiP
S細胞から作った神経の元にな
る細胞を、ガン化を抑える特殊
な薬剤で処理しました。脊髄の
損傷後40日以上が経過し、後脚
がマヒしたままとなったマウス
に、この細胞を移植しました。
その結果、神経の再生が強く促
され、約2か月後には、マウス
は後脚で体重を支えられるまで
に回復しました。

脊髄損傷は、交通事故などで
太い神経が傷つき、手足が動か
せなくなります。

チームはけがから2~4週間
の患者さんを対象にiPS細胞
で治療する臨床研究を年内にも
国に申請する予定です。 一方、
国内に15万人以上いるとされる
慢性期の患者さんについては、
損傷部位の周囲にかさぶた状の
組織ができるなどの理由で治療
法の開発が困難でした。 岡野
教授は「慢性期の患者への治療
法も視野に入ってきた」と話し
ています。

大阪大学の山下俊英教授(神
経科学)の話「マウスの実験で
慢性期の機能回復を促せる手法
が開発できたというのは画期的
だ」

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
主峰を攻略する手法。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 日本でガン悪液質新薬アナモレリン塩酸塩を承認申請

 
 
 
 
 
 
 
小野薬品は11月27日、「ガン
悪液質における、体重減少及び
食欲不振の改善」を予定適応と
するアナモレリン塩酸塩(一般
名、開発コード:ONO-7643)を
日本で、同日に承認申請したと
発表しました。 ガン悪液質は、
ガンに伴う体重減少や食欲不振
を特徴とする複合的な代謝異常
症候群です。患者さんの予後等
に大きな不利益を与え得ること
は分かっていますが、有効な治
療手段は確立していません。ア
ナモレリンが、承認されれば、
ガン悪液質に対する初の治療薬
となります。

アナモレリンは、選択的かつ
新規の経口グレリン様作用薬で
す。グレリンは主に胃から分泌
される内在性ペプチドで、グレ
リンがその受容体に結合すると
体重、筋肉量、食欲、代謝を調
節する複数の経路を刺激します。
アナモレリンの臨床試験では、
ガン悪液質の患者さんにおける
体重および筋肉量の増加、食欲
の増加効果が確認されました。

今回の申請は主に国内で実施
した2つの試験結果に基づきま
す。ひとつは、非小細胞肺ガン
患者さん174 人を対象に、プラ
セボを対照とした、多施設共同
二重盲検無作為化並行群間比較
フェーズ2試験(ONO-7643-04試
験)で、もうひとつは大腸ガン、
胃ガン、すい臓ガン患者さん計
49人対象とした多施設共同非盲
検非対照フェーズ3試験(ONO-7
643-05試験)となります。

P2試験では、主要評価項目の
除脂肪体重(筋肉量)の平均変
化量は、アナモレリン群が1.38
kg、プラセボ群が-0.17kgで,両
群の差は1.56kgであり、アナモ
レリン群において有意な増加が
確認され(P<0.0001 )、主要
評価項目を達成しました。体重、
食欲、栄養状態のマーカー(プ
レアルブミン)の増加も認めら
れたということです。P3試験で
は、主要評価項目の除脂肪体重
(筋肉量)の奏効率は事前に規
定した閾値を上回り、主要評価
項目を達成しました。安全性に
問題はなかったということです。

小野薬品は申請時の予定適応
を、ガン腫を限定せずに、「が
ん悪液質における体重減少及び
食欲不振の改善」としました。
承認事項で、ガン腫を限定する
ことになるのかどうか、これか
らの審査当局の判断になります。

ガンと闘うアロマテラピーにつ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
時効が成立しない事項につい
て説明する。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
iPS細胞(人工多能性幹細
胞)を使って、脊髄を損傷して
から時間がたった慢性期のマウ
スを治療する実験に成功したと
発表したのは、画期的な治療法
の発見と言えましょう。 損傷
部位の周辺に細胞を移植すると、
リハビリをしなくても運動機能
が一部改善したということです
から国内に15万人以上いるとさ
れる慢性期の患者さんには希望
の光が見えてきたと言えるでし
ょう。 慢性期の患者さんでは、
損傷部位の周囲にかさぶた状の
組織ができるなどの理由で治療
法の開発が困難とされてきた訳
ですから細胞移植という手法で
困難な壁をブレイクスルーした
ということだと理解しています。
後は、早く臨床応用できるよう
早期の臨床試験の実施をお願い
したいと思います。
「ガン悪液質における、体重
減少及び食欲不振の改善」を予
定適応とするアナモレリン塩酸
塩(一般名、開発コード:ONO-
7643)を日本で、同日に、承認
申請したと発表したのは素晴ら
しいことです。今迄、ガン悪液
質には、対処することが全くで
きていませんでした。P2試験で
は、主要評価項目の除脂肪体重
(筋肉量)の平均変化量は、ア
ナモレリン群が1.38kg、プラセ
ボ群が-0.17kgで,両群の差は1.
56kgであり、アナモレリン群に
おいて有意な増加が確認され(
P<0.0001 )、主要評価項目を
達成しました。 体重、食欲、
栄養状態のマーカー(プレアル
ブミン)の増加も認められたと
いうことですから効果は素晴ら
しいと言えるでしょう。

大所高所から対処する。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。