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2019-10-19 00:48:26

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診療マル秘裏話  号外Vol.1359 平成30年12月15日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)インフルエンザ 重症化のメカニズムに神経ペプチドが関与
2)閉経後女性の枯草菌継続摂取で骨密度が増加す

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 インフルエンザ 重症化のメカニズムに神経ペプチドが関与

 
 
 
 
 
 
 
医薬基盤・健康・栄養研究所
(NIBIOHN )は11月20日、通常、
交感神経終末から放出される事
が知られている神経ペプチドNP
Y が、インフルエンザウイルス
感染症では、肺の貪食細胞から
大量に産生されることを見出し
たと発表しました。この研究は、
同研究所ワクチン・アジュバン
ト研究センター(CVAR)感染病
態制御ワクチンプロジェクトの
今井由美子プロジェクトリーダ
ー(クロス・アポイントメント:
大阪大学蛋白質研究所感染病態
システム研究室特任教授(常勤))
らの研究グループが、大阪大学
蛋白質研究所細胞システム研究
室の岡田眞里子教授らと共同で
行ったものです。研究成果は「
Nature Microbiology 」にオン
ライン掲載されています。

これまでに、インフルエンザが
重症化するメカニズムや重症化
を抑える有効な治療法は確立さ
れていません。また、神経系と
免疫系が相互に連関している事
は知られていましたが、神経ペ
プチドがインフルエンザウイル
ス感染症の病態にどのように関
わっているかは十分解明されて
いませんでした。

神経ペプチドNPY は、肥満、糖
尿病、喘息などの病態に関わっ
ていることが知られています。
またNPY の受容体阻害薬は、抗
肥満薬として開発が進められて
います。しかし、NPY とその受
容体がインフルエンザの重症化
にどのように関わっているかは
不明でした。一方、免疫応答等、
生体の恒常性の維持に必須のサ
イトカインのネガティブフィー
ドバック因子であるSOCS3 が、
強毒型のH5N1インフルエンザウ
イルス感染症や、エボラ出血熱
などの病態に、関わっていると
報告されていましたが、神経ペ
プチドとの関わりは明らかにさ
れていませんでした。今回研究
グループは、重症インフルエン
ザウイルス感染症に罹患したNP
Y 遺伝子が活性化するとGFP 蛍
光を発現するマウスを用いて、
インフルエンザウイルスの感染
に伴い肺の貪食細胞から神経ペ
プチドNPY が大量に産生される
ことを見出しました。また、NP
Y と、その受容体を貪食細胞で
欠損させたマウスはインフルエ
ンザの重症化が抑えられ、感染
後の生存率が改善する事が判明
しました。そのメカニズムとし
て、ウイルス感染によってNPY
とその受容体Y1R 軸が活性化さ
れると、サイトカインのネガテ
ィブフィードバック因子である
SOCS3 の誘導を介して、ウイル
ス増殖の亢進と肺組織の過剰炎
症が誘導され、インフルエンザ
が重症化することが明らかにな
りました。 これらのことから、
貪食細胞におけるNPY-Y1R-SOCS
3 経路が、重症インフルエンザ
の新しい治療標的となる可能性
が考えられるということです。

研究グループは、「NPY はイン
フルエンザの重症化のバイオマ
ーカーとして有用であると思わ
れ、これを指標にインフルエン
ザの重症化が予測される患者に
対して、重症化を阻止するよう
な予防医療の確立に繋がる可能
性が示唆された。また、重症イ
ンフルエンザの新しい治療法の
開発につながることが期待され
る」と述べています。

異例の流行をしているインフル

エンザについてのニュース動画

です。

 
 


 
 
予防医療の確立の確率を計算
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 閉経後女性の枯草菌継続摂取で骨密度が増加す

 
 
 
 
 
 
アサヒグループホールディン
グスは、同社が保有する「枯草
菌バチルス・サブチルスC-31
02株」を閉経後の女性が継続的
に摂取すると、大腿骨の骨密度
が増加することを確認しました。
また腸内細菌叢(フローラ)の
中で、有用菌であるビフィズス
菌を含む菌属の占有率が有意に
増加することも分かりました。

同社のコアテクノロジー研究
所は、50~69歳の閉経後の健康
な女性76名を対象に、枯草菌C
-3102株を含むタブレット摂取
グループと、疑似食品(プラセ
ボ)摂取グループの2つに分け、
24週間にわたり摂取してもらい
ました。試験期間中に骨密度と
各骨代謝マーカーの測定、腸内
フローラの網羅的解析を行いま
した。

摂取前後の大腿骨の足の付け
根部分の骨密度を比較した所、
枯草菌C-3102株摂取グループ
はプラセボ摂取グループよりも
骨密度が有意に増加していまし
た。摂取前、摂取後12週目、24
週目に血中の骨代謝マーカーと
して骨吸収マーカーである尿中
の「1,型コラーゲン架橋N-
テロペプチド(NTX)」を測
定すると枯草菌C-3102株摂取
グループは、摂取12週目で有意
に低い値を示しました。また同
マーカーである「酒石酸抵抗性
酸フォスファターゼ5b(TR
ACP-5b)」も12週目に低
い値となる傾向が確認されまし
た。

一方、腸内細菌の占有率変化
は、糞便を採取し抽出したDN
Aを次世代DNA解析装置(シ
ーケンサー)を用いて解析しま
した。枯草菌C3102株摂取グル
ープからは11種類の菌属の占有
率が変化しとくに有用菌である
ビフィズス菌を含む菌属が増え、
悪玉菌を含む菌属の占有率が減
少する事が分かりました。成果
は長崎で開催の「第20回日本骨
粗鬆症学会」で発表しました。

骨粗鬆症の予防法・治療法につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
かつての戦友が席を占有した。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
医薬基盤・健康・栄養研究所
(NIBIOHN )は11月20日、通常、
交感神経終末から放出される事
が知られている神経ペプチドNP
Y が、インフルエンザウイルス
感染症では、肺の貪食細胞から
大量に産生されることを見出し
たと発表したのは、偉大な業績
です。インフルエンザは高齢者
などが重症化すると死に至る病
です。高齢者のみならず、免疫
不全の方(副腎皮質ステロイド
ホルモンや免疫抑制剤を内服中)
の場合は、重症化するリスクが
高くなります。したがって死亡
率が上昇するのです。その重症
化を防ぐ手立てが見えてきた事
は、本当に喜ばしいことです。
この成果を重症インフルエンザ
の新しい治療法の開発につなげ
て頂きたいものです。
「枯草菌バチルス・サブチル
スC-3102株」を閉経後の女性
が継続的に摂取すると、大腿骨
の骨密度が増加することを確認
したのは、素晴らしい成果です。
しかしながら、骨粗鬆症におい
ては、骨密度と共に骨質の改善
が必要となります。骨の中のコ
ラーゲンが、糖化していたり、
酸化していたりすると骨密度が
高くなっても、硬くもろく折れ
やすい骨になってしまいます。
骨質を測定するには、慈恵医大
の整形外科の先生の保有する、
骨質測定器を用いる必要があり、
なかなか測定が難しいと言われ
ています。骨質を改善するのは、
SERMと呼ばれる薬剤です。こう
した薬剤を併用することで真に
折れにくい骨になると推測され
ます。

傘下の企業の製品が酸化する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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