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2019-10-12 07:24:04

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診療マル秘裏話  号外Vol.1353 平成30年12月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)iPS細胞からガンへの攻撃力を高めたT細胞作製
2)慢性心不全のミトコンドリア異常にシルニジピンが効果的

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 iPS細胞からガンへの攻撃力を高めたT細胞作製

 
 
 
 
 
 
 
 
人のiPS細胞から、ガンへ
の攻撃力を高めた、免疫細胞「
キラーT細胞」を作製したと、
京都大などのチームが発表しま
した。免疫の力でガンを治療す
る、「ガン免疫療法」の新たな
手法につながる可能性がありま
す。 京大iPS細胞研究所が
保管するiPS細胞を使うこと
で短期間で多くのキラーT細胞
をつくることができます。今後、
実際の患者さんに使う臨床試験
の準備を進めるということです。

人の体内では、絶えずガンが
生まれていますがキラーT細胞
を含む免疫細胞が攻撃すること
で、健康を保っています。しか
し、ガンが免疫のしくみを回避
したり、免疫細胞の攻撃力が弱
まったりするとガンが増殖し、
発症すると考えられています。

チームは、第三者の血液由来
のiPS細胞にガンを認識する
遺伝子を組み込みました。その
後、キラーT細胞のもととなる
細胞の状態に変化させて増殖さ
せました。ステロイドホルモン
等を加えて培養し、ガンを攻撃
する高品質のキラーT細胞を作
りました。人のガンを再現した
マウス(ヒト化マウス)に注射
したところ、何もしない場合に
比べ、ガンの増殖を3~4割に
抑えられました。

ガン治療薬「オプジーボ」は、
ガンが免疫のしくみを回避する
のを防ぎます。 一方、今回の
方法は免疫の攻撃力を上げる事
で、ガンの治療を目指します。
チームの金子新・京大iPS細
胞研究所准教授は「従来の免疫
療法が効かない患者への治療法
や、併用して使う選択肢にした
い」と話しています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
米科学誌「セル・ステムセル」
に掲載されます。

 
 
 
 
 
 
ガン細胞がガンガン増殖する
様を際限なく、再現した。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 慢性心不全のミトコンドリア異常にシルニジピンが効果的

 
 
 
 
 
 
 
 
自然科学研究機構生理学研究
所と九州大学の研究グループは、
慢性心不全の原因となるミトコ
ンドリアの異常分裂を引き起こ
す作用機序を特定し、その現象
を抑制する既承認薬を発見しま
した。慢性心不全の新たな治療
法確立に貢献するほか、ミトコ
ンドリアの異常に起因する筋萎
縮性硬化症(ALS)など難治
性疾患への展開も見込めます。
国内外の企業と連携し実用化を
急ぎます。

ミトコンドリアの異常な分裂
を抑制する作用を持つのは「シ
ルニジピン」です。すでに特許
が切れ、高血圧症の治療薬とし
て広く使われています。グルー
プが明らかにした作用機序に基
づき、安全性が確認されている
既承認薬を中心にスクリーニン
グを行いました。

同研究所の西田基宏教授によ
ると心不全の治療薬は急性期を
ターゲットとすることが多く、
慢性期を対象とした開発は少な
かったそうです。そこでグルー
プは心不全を悪化する要因とし
て、心筋細胞の早期老化現象に
着目しました。心筋のミトコン
ドリアが過剰分裂する事で蛋白
質間に正常ではない相互作用が
生じ早期老化を招くことを突き
止めました。

心筋梗塞をモデル化したマウ
スに、シルニジピンを投与し、
回復することを確認しました。
いずれも日常生活に支障がない
レベルにまで戻っています。ま
た、投与しなかったマウスとの
比較では15%程度の有意な差も
出ています。

西田教授らは、心不全に限ら
ずミトコンドリアの機能異常に
由来する他の疾患にも、成果を
適用できると見ています。例え
ばALS(筋萎縮性側索硬化症)
や2型糖尿病、潰瘍性大腸炎等
が候補に挙げられています。既
承認薬を活用すれば開発時間を
短縮できるメリットもあります。
内外の企業と組み実用化を進め
る方針です。

科学技術振興機構(JST)、
日本医療研究開発機構(AME
D)からの支援を受けました。
成果の詳細は、科学誌「サイエ
ンス・シグナリング」(電子版)
に掲載されました。

慢性心不全について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
商人が既承認薬に目をつける。


 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
人のiPS細胞から、ガンへ
の攻撃力を高めた、免疫細胞「
キラーT細胞」を作製したと、
京都大などのチームが発表した
のは、偉大な業績です。しかし、
高品質のキラーT細胞を作り、
人のガンを再現したマウス(ヒ
ト化マウス)に注射したところ、
何もしない場合に比べ、ガンの
増殖を3~4割に抑えられたと
いう成果は、少し少ないような
気がします。ナノオゾンバブル
や、ジェネピック(サプリ)の
奏効率と較べると物足りない様
なのです。 ナノオゾンバブル
や、ジェネピック(サプリ)の
奏効率9割以上とされているか
らです。これらのサプリメント
の奏効率は、あくまで臨床研究
を積み上げている過程のもので
すから、最終的な数字は、少し
落ちると思われます。それを割
り引いても、物足りない数字か
なと私は感じました。
慢性心不全の原因となるミト
コンドリアの異常分裂を引き起
こす作用機序を特定しその現象
を抑制する既承認薬を発見した
というのは素晴らしい業績です。
その既承認薬がシルニジピンで
高血圧の治療で普通に使ってい
る薬であるからです。慢性心不
全の新たな治療法確立に貢献す
るほか、ミトコンドリアの異常
に起因する筋萎縮性硬化症(A
LS)など難治性疾患への展開
も見込めるということですから、
画期的な発見であったと言って
も過言ではありません。ミトコ
ンドリアの活性化を引き起こす
なら、若返りの効果を示す可能
性もあります。ぜひシルニジピ
ンとサーチュイン遺伝子の関係
についても調査して欲しいもの
です。将来的には、シルニジピ
ンがNMN(ニコチン酸アミド
モノヌクレオチド)と並んで、
若返りの薬剤となる可能性が、
あるのではないかと考えていま
す。

天海和尚がパワースポットを
展開することで、方針を転回し
た。笑

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