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2019-10-02 01:24:09

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診療マル秘裏話  号外Vol.1345 平成30年11月29日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)「ガン光免疫療法」の詳しい仕組み解明と発表
2)ω‐3脂肪酸の摂取が花粉症を改善するメカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 「ガン光免疫療法」の詳しい仕組み解明と発表

 
 
 
 
 
 
 
 
光を当ててガンの治療を試み
る「ガン光免疫療法」の詳しい
仕組みを解明したと米国立衛生
研究所(NIH)や北海道大等
のチームが11月6日、発表しま
した。ガン細胞にくっついた薬
の形が光によって変形し、ガン
細胞の膜を傷つけ破壊していま
した。

NIHの小林久隆主任研究員
は「化学反応によって、従来の
抗ガン剤とは全く異なる仕組み
で狙った細胞だけを死なせる事
が分かった」と話しています。

光免疫療法は、ガン細胞だけ
に結合する抗体に、特定の波長
の光に反応する化学物質をつな
げた薬剤を患者さんに投与した
後、近赤外線を当ててガンを破
壊する治療法です。正常な細胞
には影響せず、副作用が少ない
と期待されています。

光免疫療法を三木谷社長が後押

ししていることを示す動画です。

 
 


 
 
 
交代で新たな抗体の出番とな
った。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 ω‐3脂肪酸の摂取が花粉症を改善するメカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
順天堂大学は11月5日、DHAや
EPA、α-リノレン酸といったオ
メガ3脂肪酸の食事摂取が、ア
レルギー性結膜炎(花粉症)を
改善させるメカニズムの解明に
成功したと発表しました。この
研究は、同大大学院医学研究科
生化学・細胞機能制御学の横溝
岳彦教授と、眼科学の平形寿彬、
松田彰准教授らの研究グループ
によるものです。研究成果は「
The FASEB journal 」オンライ
ン版に公開されています。

オメガ3脂肪酸は、ヒトの体内
で作ることができないため食事
から摂取する必要がある必須脂
肪酸で、亜麻仁油(アマニ油)
や魚油に多く含まれています。
しかし、近年の食の欧米化によ
り、オメガ3脂肪酸の摂取量は
低下しています。

近年、オメガ3脂肪酸の持つ抗
炎症作用が注目され、喘息など
のアレルギー疾患への効果が、
報告されています。 一方で、
その詳細な分子機序は明らかに
されていませんでした。研究グ
ループは、オメガ3脂肪酸の持
つ抗炎症作用がアレルギー性結
膜炎にも有用ではないかと考え、
オメガ3脂肪酸を豊富に含む亜
麻仁油を混ぜた餌をマウスに与
え、アレルギー性結膜炎が改善
するかどうか検証しました。

まず、欧米の花粉症の原因とし
て最も多いブタクサ花粉を用い
てアレルギー性結膜炎マウスモ
デルを作成しました。オメガ3
脂肪酸の食事効果を検証するた
めに、マウスにはオメガ3脂肪
酸を豊富に含んだ亜麻仁油を4%
含有する餌を2か月間与えまし
た。その結果、オメガ3脂肪酸
を摂取させたマウスでは通常食
(亜麻仁油を含まない)を摂取
したマウスと比較し、花粉によ
るアレルギー性結膜炎の症状が
改善することを確認しました。

次に、オメガ3脂肪酸のアレル
ギー性結膜炎に対するメカニズ
ムを検証するために、質量分析
計を用いて結膜中の脂質メディ
エーターの網羅的な解析を実施
しました。 その結果、通常食
摂取マウスではプロスタグラン
ジン類やトロンボキサン、ロイ
コトリエンB4などのアレルギー
炎症を引き起こすさまざまな炎
症性脂質メディエーターが結膜
中に検出されましたが、オメガ
3脂肪酸を摂取したマウスの結
膜中では、これらの炎症性脂質
メディエーター量が著しく減少
し、オメガ3脂肪酸であるEPAの
量が大きく増加していました。

これらの結果から、アレルギー
性結膜炎ではさまざまな炎症性
脂質メディエーターにより症状
が引き起こされていること、オ
メガ3脂肪酸の摂取がアレルギ
ー性結膜炎の改善に有効である
ことが明らかとなったとしてい
ます。

この研究結果は、罹患率の非常
に高いアレルギー性結膜炎の新
規予防・治療法の開発につなが
ることが期待されます。オメガ
3脂肪酸摂取はヒトにおいても
極めて安全な介入法であり研究
グループは、今後、ヒト花粉症
患者に対してもオメガ3脂肪酸
の摂取が有効な治療法になるか
どうか、検証を重ねていきたい
としています。

花粉症を改善したければ、油の

バランスを改善することが有効

という主張の動画です。

 
 


 
 
メディエーター量が、著しく
減少する現象。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
光を当ててガンの治療を試み
る「ガン光免疫療法」の詳しい
仕組みを解明したと米国立衛生
研究所(NIH)や北海道大等
のチームが11月6日、発表した
のは、偉大な業績です。 ガン
細胞にくっついた薬の形が光に
よって変形し、ガン細胞の膜を
傷つけ破壊していたということ
ですから、メカニズムが分かっ
たことで、更に、臨床試験が進
むのではないかと期待していま
す。ただ、「ガン光免疫療法」
は、あまりにもガン細胞を破壊
する力が強いため、正常細胞が
ガン細胞に置き換わっている時
には、ガン細胞が消滅して穴が
できるという欠点があります。
実際に、頭頸部のガンで頸動脈
の血管壁の細胞が、ガン細胞で
浸潤され、置き換わっていた所、
この治療法で、頸動脈に穴があ
いてしまった症例があったよう
です。
順天堂大学は11月5日、DHAや
EPA、α-リノレン酸といったオ
メガ3脂肪酸の食事摂取が、ア
レルギー性結膜炎(花粉症)を
改善させるメカニズムの解明に
成功したと発表したというのは、
すぐれた業績だと思います。し
かし、コロンブスの卵に類する
感じもします。 つまり、ケミ
カルメディエーターの量が減少
したというのは、抗アレルギー
薬では、当たり前の所作であり、
その先のメカニズムが知りたい
と私は、考えます。 オメガ3
脂肪酸と抗酸化物質を対比させ
るなど、もう一工夫あってもよ
かった気がします。 ともあれ
アレルギーに効果があるのは、
分かったので、花粉症の症状が
激しく出ている人で臨床試験を
行ってほしいと思います。また
青魚の摂取を心掛けることこそ
アレルギー疾患の予防につなが
ると推測されます。抗酸化物質
では、赤紫蘇のロズマリン酸が
有名なので、オメガ3脂肪酸の
摂取とどちらが効果的か調べて
頂きたいと思います。

句風に工夫を加えた。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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