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2019-09-28 23:24:26

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診療マル秘裏話  号外Vol.1342 平成30年11月25日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)朝食を抜くと、体重が増えるという定説を検証
2)激痛伴う大動脈解離は突然死を招く危険な病気

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 朝食を抜くと、体重が増えるという定説を検証

 
 
 
 
 
 
 
「朝食を抜くと体重が増える」
という定説のメカニズムを、名
古屋大大学院の小田裕昭准教授
の研究グループがラットの実験
で裏付けました。朝食を抜く事
で体内時計に狂いが生じるため
ということです。論文は10月31
日、米科学誌プロス・ワン電子
版に掲載されました。
ラットは、起きている間、餌が
あれば断続的に食べ続ける習性
があります。小田准教授らは、
56匹のラットを2グループに分
け、一方には通常通り餌を与え、
別の一方には起きた4時間後か
ら餌を与えました。前者は朝8
時に朝食を食べる人に、後者は
朝食を抜き正午に最初の食事を
取る人にそれぞれ見立てました。
いずれにも14日間、高脂肪の餌
を同じ量与えました。 実験の
結果、後者のグループのラット
は通常より平均約7~8%体重
が増加しました。肝臓を遺伝子
レベルで比べたところ、後者は
体内時計をつかさどる時計遺伝
子の働きに約4時間の遅れが生
じ、体温の高い時間が短くなっ
ていました。体内時計が狂い、
活動時間が少なくなることでエ
ネルギー消費が減り、体重が増
えたと考えられるという事です。
小田准教授は「朝食欠食で太る
ことがラットで見えた。人間に
も応用できる研究だ」と話して
います。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
朝食欠食で、血色が悪い。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 激痛伴う大動脈解離は突然死を招く危険な病気

 
 
 
 
 
 
 
前触れも無く背中や胸に激し
い痛みが起きる大動脈解離は、
突然死を招く危険な病気です。
日本での発症は1年間に10万人
当たり3~5人とされ、世界で
もトップクラスだという事です。
森之宮病院(大阪市)心臓血管
センターの大久保修和部長は「
発症後2週間以内の急性期には、
一刻も早く治療することが必要
です」と強調しています。心臓
から全身に血液を送る大動脈の
壁は、内膜、中膜、外膜の3層
構造になっています。大動脈の
内膜に亀裂ができると、その裂
け目から大動脈を流れる血液が
勢いよく流れ込み、中膜層を2
層に引き裂いてしまうのが大動
脈解離です。中膜層に「偽腔(
ぎくう)」と呼ばれる空間がで
き、そこに新たな血流が生じた
り、血液がたまったりします。

大きくなった偽腔に押されて
本来の血流が悪くなると脳梗塞
などを引き起こすほか、血管が
破裂して体内で大量出血を起こ
し死亡してしまうこともありま
す。原因は分かっていませんが、
高血圧や動脈硬化、遺伝などが
関わっていると言われています。
解離は突然生じて、胸や背中
にのたうち回るような激痛が起
こります。発症のピークは70代
ですが、あまり動脈硬化が進行
していないような30~60代にも
少なくありません。女性よりも
男性にやや多い傾向があります。

大動脈解離は心臓に近い「上
行大動脈」に解離がある「A型」
と、上行大動脈には解離が無い
「B型」に分類されます。大久
保部長は「A型は死亡率が高く、
解離を起こした部分やその付近
の動脈を人工血管に取り換える
緊急手術が必要です」と話して
います。

B型の場合は、血流障害など
が無ければ、降圧薬で血圧を下
げて、血管への負担を減らし、
病気の進行を抑えます。しかし、
特に70歳以下で、解離の進行等
の兆候がある場合には、足の付
け根から細い管を挿入し、「ス
テントグラフト」というばね状
の金属が付いた人工血管を患部
に送り込み、内膜にできた傷を
ふさいで血管を補強します。

症状が急激に表れる急性期を
乗り越えれば降圧薬による血圧
管理や塩分制限などは引き続き
必要ですが、日常生活に戻る事
は可能です。 大久保部長は「
良好な回復のためにも、突然、
胸や背中が激しい痛みに襲われ
たらためらわず救急車を呼ぶ事
が非常に大事です」と話してい
ます。

大動脈解離について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
新興国では、病気の進行が早
くなる傾向あり。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
「朝食を抜くと体重が増える」
という定説のメカニズムを、名
古屋大大学院の小田裕昭准教授
の研究グループがラットの実験
で裏付け、その詳細なメカニズ
ムは、朝食を抜く事で体内時計
に狂いが生じるためと解析した
ことは、素晴らしい業績です。
ラットを2グループに分け、一
方には通常通り餌を与え、別の
一方には起きた4時間後から餌
を与え、前者は朝8時に朝食を
食べる人に、後者は朝食を抜き
正午に、最初の食事を取る人に
それぞれ見立てるという発想が
斬新であったと思います。ラッ
トなどの齧歯類は、夜行性なの
で、ヒトに見立てるのは勇気が
いると、考えられるからです。
後者は、体内時計をつかさどる
時計遺伝子の働きに約4時間の
遅れが生じ、体温の高い時間が
短くなっていたことを見逃さな
い点も素晴らしいと思いました。
前触れも無く背中や胸に激し
い痛みが起きる大動脈解離は、
突然死を招く危険な病気です。
日本での発症は1年間に10万人
当たり3~5人とされ、世界で
もトップクラスということです
ので、背中や胸に激痛を覚える
場合は、心筋梗塞とともに鑑別
診断に入れる必要があると思い
ます。知人の健康食品の会社の
社長さんも、大動脈解離で手術
を受け、大変苦しいリハビリを
行っているようです。彼の場合、
腹部大動脈と頸動脈の分岐部の
2か所に解離があったために、
非常に難しい手術であったよう
です。特に、頸動脈の分岐部の
大動脈解離は、ステントを入れ
ることができず、大手術になっ
たと聞いています。腹部の解離
に対しては、ステントが挿入さ
れたということです。解離のあ
る場所によって、このような差
が出ることも、肝に銘じなけれ
ばなりません。

棄権の危険性を感じた。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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