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2019-08-21 23:34:27

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診療マル秘裏話   Vol.721  平成29年10月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)肥満に影響する112の新たな遺伝的特徴発見
2)ATP量の調整でパーキンソン病の進行を抑える化合物

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 肥満に影響する112の新たな遺伝的特徴発見

 
 
 
 
 
 
 
大規模なゲノム情報の解析に
より、肥満に影響する112の
新たな遺伝的特徴を理化学研究
所などのチームが見つけました。
関節リウマチや統合失調症など
五つの病気が新規に遺伝的関連
性があることもわかったという
ことです。米科学誌ネイチャー・
ジェネティクス電子版に発表し
ました。

さまざまな病気を引き起こす
肥満の要因は、食べ過ぎや運動
不足だけでなく、遺伝的な要素
も大きいとされています。

チームは東京大医科学研究所
内にある生体試料バンクの患者
さん約16万人分のゲノムを解析
しました。 東北大や国立ガン
研究センターから集めた約1万
5千人のデータや欧米人の約32
万人のデータも参考にしました。
肥満の指標となるBMIを使っ
て評価などをした結果、肥満に
関わる193の遺伝的特徴を見
つけました。うち112は新た
に見つかったということです。

また生まれ持った太りやすさ
や、やせやすさと病気の関係を、
過去の研究例も合わせて分析し
ました。やせやすい人は関節リ
ウマチや思春期特発性側弯症、
統合失調症を発症するリスクが
高く、太りやすい人は後縦靱帯
骨化症や気管支喘息の発症リス
クが高い可能性が新たに分かり
ました。

肥満遺伝子検査について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
死霊の資料と生体試料を比較
する。

 
 
 
 
 
 
 
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2】 ATP量の調整でパーキンソン病の進行を抑える化合物

 
 
 
 
 
 
 
 
細胞のエネルギーの基となる
ATP(アデノシン三リン酸)
の量を調整することでパーキン
ソン病の進行を抑える化合物を、
京都大生命科学研究科の垣塚彰
教授らがマウスの実験によって
見つけました。 ほかの神経の
病気への応用も期待できるとい
うことです。国際科学誌にこの
ほど発表しました。

パーキンソン病は千人に1人
が発症し、神経伝達物質ドーパ
ミンを作る神経細胞が変性し、
手足の震えから進行して、運動
機能が失われる病気です。神経
細胞でのATP量の減少が背景
にあるとされています。

垣塚教授らは既に、ATPの
分解を抑える化合物「KUS剤」
は開発していました。更に今回
は、ATPの産生を促す作用を
持つ化合物「エスクレチン」を、
約10万種の中から発見しました。
パーキンソン病モデルのマウス
に投与したところ、KUS剤も
エスクレチンのいずれにおいて
も、ATP量の低下が抑えられ、
細胞死が少なくなりました。運
動能力の低下も抑制されました。

垣塚教授は「ATP量の低下
が背景にある病気は多い。応用
の幅は広いはず」と話していま
す。

ATPの構造と性質について解説

している動画です。

 
 


 
 
神経細胞の変性から、新しい
神経細胞の編成が進む。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
大規模なゲノム情報の解析に
より、肥満に影響する112の
新たな遺伝的特徴を発見したの
は偉大な業績です。肥満になり
やすいか否かで将来起こるかも
しれない病気が限られるのも、
非常に、興味を惹かれました。
具体的にはやせやすい人は関節
リウマチや思春期特発性側弯症、
統合失調症を発症するリスクが
高く、太りやすい人は後縦靱帯
骨化症や気管支喘息の発症リス
クが高い可能性が示唆された事
は予防策を立てる上で、大きな
効果を生むものと、期待してい
ます。
細胞のエネルギーの基となる
ATP(アデノシン三リン酸)
の量を調整することでパーキン
ソン病の進行を抑える化合物を
発見したのは、素晴らしい業績
です。パーキンソン病はATP
産生の場であるミトコンドリア
の異常が指摘されている病気で
す。したがってATPを通じた
エネルギー産生をミトコンドリ
アで円滑に行うことができれば、
症状がなくなるものと推測でき
ます。KUS剤も新規エスクレ
チンのいずれにおいてもATP
量の低下が抑えられ、細胞死が
少なくなくなり運動能力の低下
も抑制されたのは、素晴らしい
成果と言えましょう。ただエス
クレチンは、クマリン化合物で、
抗凝固作用があるようなので、
臨床試験には、使えないと思わ
れます。

酸性の化合物から、新物質の
産生を試みる。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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