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2019-08-20 23:29:14

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診療マル秘裏話  号外Vol.1309 平成30年10月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)歯周病の進行が、呼吸機能の急速低下に関わる
2)国循が、循環器疾患診療実態調査の結果を公表

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 歯周病の進行が、呼吸機能の急速低下に関わる

 
 
 
 
 
 
 
九州大学は9月20日、歯周病
の進行が呼吸機能の急速低下に
関わる事を明らかにしたと発表
しました。この研究は、同大大
学院医学研究院衛生・公衆衛生
学分野の二宮利治教授が主任を
務める久山町研究の一環として、
同大歯学研究院 口腔予防医学
分野の竹内研時助教と山下喜久
教授らが、同医学研究院呼吸器
内科学分野の松元幸一郎准教授
らと共同で行ったものです。研
究成果は「Scientific Reports」
に掲載されています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、
従来、慢性気管支炎や肺気腫と
呼ばれてきた病気の総称で近年
世界的に増加傾向で世界の死因
の第4位を占めます。COPDは、
たばこの煙を主とする有害物質
を長期吸入し成人期以降に呼吸
機能の経年低下速度が急速化す
ることで発症すると考えられて
います。

今回、研究グループは、喫煙以
外の要因を検討するため「歯周
病」に着目しました。福岡県久
山町の40 歳以上成人1,650名の
追跡調査データを分析し、呼吸
機能検査による、一秒量の急速
低下との関連を検討しました。
その結果、喫煙等の影響を加味
した上でも、歯周病の進行が最
も軽度な集団に比べ、最も重度
な集団は、3年以内に一秒量の
急速低下が起きる割合が1.4 倍
高く、歯周病が進行している人
ほど呼吸機能の経年低下速度が
急速化しやすいことが分かりま
した。これにより、自宅や歯科
医院での口の健康管理が、歯周
病予防だけでなく、肺の健康を
守るためにも重要である可能性
が示されたとしています。

研究グループは「歯周病は、歯
磨き等のセルフケアや歯石除去
などの歯科医院でのプロフェッ
ショナルケアを組み合わせる事
で予防・管理することができる。
肺の健康を守るために口の健康
をしっかりと守っていくことが
今後重要になると考えられる」
と述べています。

歯周病と全身疾患について解説

している動画です。

 
 


 
 
急速施工のペースで仕事を終
え、休息に入る。     笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 国循が、循環器疾患診療実態調査の結果を公表

 
 
 
 
 
 
 
国立循環器病研究センター(
国循)は9月19日、日本循環器
学会と共同で行っている循環器
疾患診療実態調査(JROAD )の
結果を公表しました。研究成果
は「Circulation 」に掲載され
ています。

JROAD は2004年以降、日本循環
器学会により、開始された全国
調査で、そのデータセンターは
国循内に設置され、ウェブを用
いて各施設が調査項目に回答す
る形式をとっています。2012~
2016年の調査では、循環器専門
医研修施設および研修関連施設
(n=1298-1343)の登録率100%
を達成しています。

救急疾患として重要な急性心筋
梗塞症の全国の入院患者数は、
2012年の約6万9,000人から2016
年には7万3,000人と微増してお
り、この間の入院中の死亡率は
約8%でした。 一方、同じ救急
疾患として2015年より調査を始
めた急性大動脈解離に伴う入院
患者数は、2015年で2万406人、
2016年で2万2,171人、院内死亡
率は約11%でした。さらに心不
全による入院患者数で、2012年
の約21万人から2016年には約26
万人と、毎年1万人ずつ増加し
ている実態が明らかとなりまし
た。

日本循環器学会ではJROAD 参加
病院の任意協力のもと、2014年
より診断群分類包括評価(DPC)
データを匿名のうえ収集しデー
タベースを構築する事業(JROA
D-DPC )を行っている。DPC デ
ータには、診療報酬データの他
にも治療内容や予後などの標準
化された患者単位の情報が含ま
れます。 70万4,593件の診療録
情報(2012.4-2013.3 入院)を
解析すると、心不全患者10万8,
665 例が抽出され、その平均年
齢が男性75歳(53%)、女性81
歳(47%)と、特に高齢女性の
心不全患者が多いという実態が
明らかになりました。 また、
心血管疾患と脳血管疾患の合併
頻度は約10%で、これら多疾患
罹患患者への治療体系の確立が、
今後の大きな課題であると考え
られるということです。

JROAD/JROAD-DPC 研究は、日本
循環器学会と国循の共同で推進
されており、同データベースよ
り得られる多くの知見が、日本
のみならず世界の循環器診療に
寄与することが期待される、と
研究グループは述べています。

循環器系の解剖生理について、

解説している動画です。

 
 


 
 
 
治験の知見を活用する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
歯周病の進行が、呼吸機能の
急速低下に関わる事を明らかに
したと発表したのは偉大な業績
です。歯周病は、色々な疾患に
関与することが知られています。
例えば、心筋梗塞や狭心症の様
な循環器疾患、脳卒中のような
脳血管障害、糖尿病、骨粗鬆症
などパッと見たところでも全身
に大きな影響を与えることが分
かります。このたびは、呼吸器
疾患への影響がはっきりしまし
た。喫煙者の人は、歯周病にか
かりやすい訳で、当たり前と言
えば当たり前かもしれませんが
因果関係を証明するのは難しい
と思います。歯周病が進行して
いる人ほど呼吸機能の経年低下
速度が急速化しやすいわけです
から、口腔ケアーを肺の健康に
役立てる必要が生じました。
国立循環器病研究センター(
国循)は9月19日、日本循環器
学会と共同で行っている循環器
疾患診療実態調査(JROAD )の
結果を公表したのは喜ばしい事
です。急性心筋梗塞症の全国の
入院患者数は、微増しており、
この間の入院中の死亡率は、約
8%で、同じ救急疾患として2015
年より調査を始めた急性大動脈
解離に伴う入院患者数も、微増
しており、院内死亡率は約11%
と心筋梗塞より多いことが分か
りました。 また心不全による
入院患者数で、2012年の約21万
人から2016年には約26万人と、
毎年1万人ずつ増加している実
態が明らかとなりました。更に、
特に高齢女性の心不全患者が多
いという実態が明らかになった
ので、これらの知見を循環器の
病気の診療に是非生かして使っ
て欲しいものです。

照明効果が有効であることを
証明する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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