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2019-08-11 22:58:17

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診療マル秘裏話  号外Vol.1301 平成30年10月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)口腔内科学会報告でドライマウス発症は人口の約10%
2)都内小学校でインフルエンザ の今シーズン初の学級閉鎖

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 口腔内科学会報告でドライマウス発症は人口の約10%

 
 
 
 
 
 
 
ヨーロッパの口腔内科学会の
報告によると、ドライマウスの
発症頻度は人口の約10%とされ
ています。日本では、これまで
正確な疫学調査が行われていま
せんが、800 万~3000万人程度
の潜在患者さんがいるようです。

認知度が低いため自己流で症状
を改善しようとする方も多いよ
うです。口の渇きを改善するた
めに清涼菓子を過剰に摂取し、
味覚障害を併発した患者さんが
いました。口が異常に乾くと感
じる症状があれば、まずは歯科
に相談しましょう。症状や年齢
に応じて眼科や膠原病内科、婦
人科等と連携を取り、その原因
を探りながら治療を進めること
が改善への近道ですし、ドライ
マウスが全身疾患の予兆である
可能性もあるので、注意が必要
です。

義歯が合っていないために十分
にかめない、唾液が分泌されな
いという方であれば適切な義歯
調整で快方に向うこともありま
すが、シェーグレン症候群など
の場合には唾液の分泌を促進さ
せる薬を処方したり、保湿効果
の高い洗口液やスプレー、ジェ
ル等を適宜取り入れて対処しな
ければなりません。保湿ジェル
を指で口全体に塗ると唾液腺が
刺激され、分泌促進効果も期待
できます。高齢者や要介護者の
ケアにも便利です。

その他、歯型を取って作る専用
のマウスピースがあります。就
寝時に上顎に装着して使用しま
す。上顎には無数の唾液腺が張
り巡らされていますので、これ
を覆うことで唾液の蒸発を防ぐ
効果があるそうです。就寝時に
使用するものとしては、口呼吸
防止テープもあります。唇に貼
り付けて口を開かなくすること
で、口呼吸による唾液の蒸発を
防止します。外出時は保湿スプ
レーを使い、夜はマウスピース
を装着する等、使い分けも症状
緩和に役立ちます。

ドライマウスの改善法について

解説している動画です。

 
 


 
 
閑話で症状を緩和する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 都内小学校でインフルエンザ の今シーズン初の学級閉鎖

 
 
 
 
 
 
 
先日、都内の小学校でインフ
ルエンザによる今シーズン初の
学級閉鎖が出たというニュース
が出ていました。名古屋や岐阜、
福岡でも学級閉鎖が報告され、
今年はインフルエンザの流行が
例年よりも早いと認識する向き
もあります。マスク装着、手洗
いやうがいの励行といった予防
策はどなたも講じるかと思いま
すが、口の中の健康状態がイン
フルエンザ感染の重症度を左右
するという事実はご存じない方
が多いようです。

インフルエンザウイルスは呼吸
に伴って鼻や口から気道に入り
ます。口の中の雑菌は蛋白質を
破壊するプロテアーゼ等の酵素
を出すため、不潔な状態であれ
ば、粘膜の弱い部分からウイル
スが侵入しやすくなります。特
に歯周病の程度が進行している
ほど組織のダメージが大きいの
でかかり易いといえます。口の
中の乾燥も、唾液中のIgA とい
う抗体を無力化するため、イン
フルエンザにかかりやすくなり
ます。そのため、鼻呼吸が推奨
されます。

また、インフルエンザウイルス
は口腔内雑菌の出すノイラミニ
ダーゼという酵素を介して増殖
します。イナビルやリレンザと
いった抗インフルエンザ薬は「
ノイラミニダーゼの働きを妨げ
ることでウイルスの感染拡大を
防ぐ」目的で処方されています。
雑菌が多いとノイラミニダーゼ
が増えるため、効きが悪くなり
ます。すでにインフルエンザに
かかった方が治癒を早めるため
にも口腔ケアは念入りに行った
方が良いといえましょう。発熱
時にはスポーツドリンクなどの
清涼飲料水やゼリー飲料に頼る
機会も増えますが、糖分によっ
て口の中の雑菌が繁殖してしま
っては逆効果です。

介護施設に入居する高齢者に対
し、歯科衛生士による歯磨きや
舌磨きといった口腔ケアを徹底
したところ、インフルエンザ発
症率が10分の1に激減したとい
う報告があるそうです。ウイル
スのダイレクトな侵入をブロッ
クするよう鼻呼吸を心掛け清潔
な口を保つことが冬をインフル
エンザにかからず乗り切る秘訣
と記憶しておきましょう。

2017年のインフルエンザのニュ

ース動画です。

 
 


 
 
完走した感想を聞かれたので、
無味乾燥と答えた。    笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
ヨーロッパの口腔内科学会の
報告によると、ドライマウスの
発症頻度は人口の約10%とされ
ています。日本では、これまで
正確な疫学調査が行われていま
せんが、800 万~3000万人程度
の潜在患者さんがいる少なくと
も10人に一人は、ドライマウス
と考えて差し支えないでしょう。
ただ、ドライマウスの原因は、
非常に多岐にわたると考えられ
ています。口が渇くという症状
だけで、涙が出ないという症状
を自覚していなかったせいで、
歯科のみを受診して、歯科医が、
シェーグレン症候群が見破れず
本当に重症になって膠原病内科
を受診するケースもある様です。
シェーグレン症候群の場合は、
とにもかくにも科の連携が重要
になります。 ドライマウスが、
改善しない場合は、膠原病内科
のある大学病院の歯科口腔外科
を受診することをお勧めします。
先日、都内の小学校でインフ
ルエンザによる今シーズン初の
学級閉鎖が出たというニュース
が出ていて、名古屋や岐阜や、
福岡でも学級閉鎖が報告され、
今年はインフルエンザの流行が
例年よりも早いと認識する向き
もあるという事は由々しき事態
です。マスク装着、手洗いやう
がいの励行といった予防策の内、
マスク装着が最も重要であると
私は考えています。 口の中が
乾燥していると、本文でも書い
た通り、IgA が働かなくなり、
口の中の免疫力が急激に低下し
ます。人間は、口で呼吸する様
には、出来ておらず、鼻で呼吸
するように出来ています。当然、
清潔な口を保つことも重要です
ので、マウスウォッシュ等や、
歯磨きなどを念入りに行うこと
もマスク着用と同様に重要だと
考えています。

まだ9月の段階で、インフル
エンザが流行する事自体、由々
しき事態です。笑

 
 
 
 
 
 
 
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