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2019-08-11 01:38:57

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診療マル秘裏話  号外Vol.1300 平成30年10月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)寒暖差は,易疲労感と共に血管病発症リスクを上昇
2)アルコールは女性の体にさまざまな病気を惹起

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 寒暖差は,易疲労感と共に血管病発症リスクを上昇

 
 
 
 
 
 
 
 
暑い日が続いてきたが既に9
月も半ばとなりました。そろそ
ろ空気が冷たくなる季節です。
そこで気をつけたいのが「寒暖
差」です。前日より気温が5度
以上下がると体内では体温調節
に膨大なエネルギーが取られる
ために、疲れやすくなるばかり
でなく、脳梗塞や心筋梗塞など
の血管病発症リスクも高くなる
ということです。 「北品川藤
クリニック」(東京・品川)の
石原藤樹院長に聞きました。

9月8日に福岡県の公立高校の
体育祭で生徒36人が低体温症で
病院に担ぎ込まれた事件に驚い
た人も多いでしょう。原因は5
度を超える寒暖差にありました。
福岡県では9月に入っても暑い
日が続き、前日の気温は29.5度。
ところが、生徒たちが不調を訴
えた当日の午前10時の気温は
23.1度までしか上がりませんで
した。

「生徒たちは低い気温の中、雨
に濡れたまま運動を続けたこと
により低体温症になったのです
が、運動をする前から疲労感が
あったはずです。5度以上の差
は肌が明確に感じるほどの温度
差であり、体は寒さから身を守
るために体内では活発に体温を
上げ、体温を逃がさないために
多くのエネルギーが使われるか
らです」と石原院長は話してい
ます。

気温の急激な変化による疲れ
を「寒暖差疲労」といいます。
体の冷え、めまい、肩こり、顔
のほてりなどさまざまな不調の
原因になる事があります。前日
との気温差が5度を超えると「
寒暖差疲労」の症状が表れやす
く、「暑いときは何でもなかっ
たが肌寒さを感じてから疲れが
出て、ひどいとなかなか起き上
がれない」と訴える人もいると
いうことです。

人は体内や細胞内の酵素反応
を適切に行うために、体温を36
度前後に保っています。 体温
調節機能の中枢は間脳視床下部
にあり、感覚神経からの情報や
間脳視床下部に流れ込んだ血液
の温度を感知して、適切な温度
を保つよう体の各部に温度調節
の指令を送っています。

「暑いときは副交感神経が皮膚
の血管を開いて体の熱を逃がし、
気温が下がって寒さを感じると
交感神経の働きにより、皮膚や
血管、立毛筋を収縮して、外部
環境に接する面積を減らし体温
を奪われにくくします。さらに
筋肉の震えや血糖量を上昇させ
るホルモンやチロキシンの働き
で細胞の呼吸や代謝が活性化さ
れ、発熱が促進されるのです」
と石原院長は、言っています。

実際には5度の気温差に風や
湿度が加わるために、体内での
こうした活動はさらに激しさを
増します。 体の機能だけでは
気温差に対応できなくなると、
温かい飲み物を取る等して徐々
に体を寒さに慣らしていきます。
しかし、慣れないうちに気温差
5度以上の変化が頻発すると、
健康な人でも一時的に体調を崩
すということです。

「気温への対応がスムーズでな
い糖尿病や高血圧など持病のあ
る人であれば、それをキッカケ
に本格的に体調を崩すことにも
なりかねません。体からの放熱
を防ぐため、血管が収縮すると
血圧が上昇するため、高血圧の
人は特に注意が必要です。寒暖
差が大きくなると、心筋梗塞や
脳卒中などの血管病のリスクが
高くなります」と石原院長は言
っています。

寒暖差は朝晩に咳や鼻水が出
る、顔がムズムズするといった
寒暖差アレルギーを発症させる
可能性もあります。

血管運動性鼻炎と呼ばれる事
もあります。

「風邪に似た症状がありますが
風邪ではありません。風邪のよ
うに細菌やウイルスが感染した
わけでも花粉症のように特定の
アレルゲンに反応するわけでも
ないのです。寒暖差により血管
収縮がうまくできなくなること
で症状が出ます。そのため風邪
による鼻水は黄色や緑色をして
いますが、寒暖差アレルギーの
それは、無色透明なのです」と
石原院長は言っています。

寒暖差による体調不良が起き
るのは前日に比べて最高気温や
最低気温が変化するだけじゃあ
りません。同じ日でも朝晩で大
きく異なったり移動場所によっ
て違ったりすると、症状が表れ
ます。寒暖差リスクが高い人は
暑さ・寒さが苦手、熱中症にな
ったことがある、季節の変わり
目に体調不良を起こす、クーラ
ーが苦手、手や足が冷たい、常
にエアコンをつけて温度が一定
の環境に長時間いる、体がむく
みやすいなどの人です。

「要は寒暖差による体温調節が
苦手な人ということです。心当
たりのある人は、早めに上着を
羽織るなどして体を冷やさない
ようにするのは当然ですが、体
の内側から温めるために体を温
める食材を取るようにすること
です。  たとえば、ニンジン、
タマネギ、レンコン、カボチャ、
ショウガなどです。レタス、キ
ュウリ、トマトなどは体を冷や
す食材なので避けた方がいいか
もしれません。 また、激しい
運動は必要ありませんが、ウオ
ーキングや全身のストレッチ等
体を動かすことも大切です。お
風呂は、38~40度程度のぬるめ
のお風呂に10分程度入るのが良
いとされています」と石原院長
は言っています。

9月に入っても暑い日が続い
ているからこそ、急な寒さへの
備えが必要なのです。

寒暖差疲労について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
隊長が体調不良で退庁する。


 
 
 
 
 
 
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2】 アルコールは女性の体にさまざまな病気を惹起

 
 
 
 
 
 
かつて日本の女性はあまりお
酒を飲まなかったようですが、
現代は日常的にお酒をたしなむ
女性が増えています。仕事上の
付き合いはもちろん、家庭でも
飲酒が習慣になっている人も少
なくないようですが、気をつけ
たいのは、アルコールは女性の
体にさまざまな病気を引き起こ
してしまう可能性がある事です。

たとえば、急性アルコール中毒
は女性のほうがハイリスクであ
ることが分かっています。そも
そも女性のアルコール代謝能力
は、男性の4分の3程度。体内の
水分量も男性より少なく、同じ
体重、同じ飲酒量であっても、
女性のほうが、血中アルコール
濃度は高くなります。このため、
女性の方が、少ない飲酒量でも
酩酊しやすいのです。

また、肝硬変やアルコール依存
症についても、女性の方がより
早い段階で発症することがわか
っています。女性の肝硬変患者
さんの平均年齢は、男性より10
歳以上も若く、アルコール依存
症も、女性は短期間のうちに陥
ってしまうケースが少なくあり
ません。

さらに、女性のガンの罹患率第
1位である乳ガンは、飲酒量が
増えるにしたがって、リスクが
直線的に上昇します。女性は体
質的にアルコールに弱い傾向が
あり、男性と同じように飲んで
いると、大きなリスクにつなが
ってしまうのです。

関節リウマチをはじめとする膠
原病も、女性に多いことで知ら
れています。膠原病とは、免疫
系の過剰反応により炎症が引き
起こされる、さまざまな疾患の
総称です。免疫系は、本来であ
れば、異物を認識して排除する
役割を担っていますが、このは
たらきが過剰になると、正常な
組織にまで攻撃を加えてしまい
炎症を引き起こします。

たとえば、炎症が関節に起きる
関節リウマチでは、女性患者さ
んは男性患者さんの4倍。全身
性エリテマトーデスは9倍、シ
ェーグレン症候群に至っては14
倍と、膠原病のほとんどは圧倒
的に女性の方が多いのです。

原因ははっきりしていませんが、
月経のある年代で発症するケー
スが多い事から、女性ホルモン
の影響が指摘されています。女
性ホルモンは、免疫反応を促す
サイトカインなどの物質を活性
化させやすいと考えられており、
このことで免疫の過剰反応が起
きるといわれています。

さらに、妊娠や出産も免疫機能
に大きな影響を与えます。妊娠
すると、女性の体は免疫機能が
抑えられた状態になります。こ
れは、男性の精子や胎児を異物
とみなして排除してしまうこと
を防ぐため。出産を機に、この
抑制状態は解除されますが、そ
の反動で免疫のはたらきが一気
に高まることで、免疫系の疾患
が引き起こされるのではないか
と考えられています。

高齢の女性に多い骨粗鬆症にも、
女性ホルモンが関係しています。
骨は新陳代謝を繰り返すことに
よって丈夫に保たれていますが、
その営みを支えているのが女性
ホルモンのひとつであるエスト
ロゲンです。閉経してエストロ
ゲンの分泌が大幅に減少すると、
骨の新陳代謝のバランスが崩れ
て骨がもろくなり、骨粗鬆症に
なりやすくなるのです。

ただし骨が作られていくのは10
代のうち。骨密度がピークを迎
える18~20歳までに十分な栄養
が取れていなかったり、月経不
順でエストロゲン不足の状態に
なっていたりすると、最大量の
骨密度が低くなってしまい将来
の骨粗鬆症リスクを高めてしま
うのです。10代のうちに無理な
ダイエットをしたり3カ月以上
の無月経になったりした場合は、
骨粗鬆症に注意が必要です。

膀胱炎も女性に多いことで知ら
れていますが、これは男性に比
べて尿道が短いことや膣や肛門
とも近いために、尿道に雑菌が
入りやすいことなどが関係して
います。とくに20~40代の女性
は、性行為や月経、妊娠などで
リスクが高くなりますので注意
が必要です。

女性と男性とでは体のつくりが
異なるのは、もちろん、女性は
ホルモン分泌がダイナミックに
変動する等、男性にはない経験
をします。こういったことが、
女性の病気のリスクを押し上げ
ています。逆にいえば、病気の
リスクを知ることは女性が自分
の体を病気から守るために大切
なことです。

すべての病気が予防できるわけ
ではありませんが、たとえば、
飲酒の習慣を見直すなど、普段
からできることは実践して、リ
スクを少しでも下げる生活を心
がけましょう。

自己免疫性疾患が女性に多い

理由について解説している

動画です。

 
 


 
 
普段から不断の努力を続ける。


 
 
 
 
 
 
 

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編集後記

 
 
前日より気温が5度以上下が
ると体内では体温調節に膨大な
エネルギーが取られるために、
疲れやすくなるばかりでなく、
脳梗塞や心筋梗塞などの血管病
発症リスクも高くなるという事
は、驚くべき気温の作用と言う
べきでしょう。体温調節を司る
のは、自律神経です。自律神経
の中枢は、視床下部にあります。
自律神経は、交感神経と副交感
神経の2種類があり神経のバラ
ンスが狂うと自律神経失調症と
なるのです。 寒暖差でも自律
神経失調症となることが、まま
あるのです。自律神経は細かい
体温調節などの恒常性の維持を
行っているので、非常に疲労し
やすいことが知られています。
膠原病が女性に多い原因は、
はっきりしていませんが、月経
のある年代で発症するケースが
多い事から女性ホルモンの影響
が指摘されているということで、
女性ホルモンは、免疫反応を促
すサイトカイン等の物質を活性
化させやすいと考えられており、
このことで免疫の過剰反応が起
きると考えられていると言う事
ですが、私は女性の食事の嗜好
が問題ではないかと考えていま
す。男性より圧倒的に西洋風の
食事を好むことで、腸に炎症を
起こし、その炎症を副腎が止め
きれなくなって、副腎疲労を起
こします。副腎疲労の結果とし
て、コルチゾールスティールと
いう現象が起きてしまい、女性
ホルモンが作られなくなり結果
生理不順になることで自己免疫
性疾患やうつ病を誘発すること
が分かっています。

生理不順の原因を整理する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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