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2019-08-03 22:51:22

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診療マル秘裏話  号外Vol.1294 平成30年9月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)持続的で悲観的な価値判断を引き起こす脳部位
2)運動不足が原因で,命に関わる病気にかかるリスク

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1】 持続的で悲観的な価値判断を引き起こす脳部位

 
 
 
 
 
 
 
 
 
京都大学は9月5日、持続的で
悲観的な価値判断を引き起こす
脳部位を、マカクザルの尾状核
で同定と発表しました。 この
研究は、同大白眉センター・霊
長類研究所の雨森賢一特定准教
授、米マサチューセッツ工科大
学の雨森智子リサーチサイエン
ティスト、AnnM.Graybiel 同教
授らの研究グループによるもの
です。研究成果は、国際学術誌
「Neuron」にオンライン掲載さ
れました。

不安、気分、意欲、好き嫌いの
価値判断は、すべて脳の中にあ
る神経回路で計算され、行動に
対して影響を与えています。こ
うした情動の情報処理は、大脳
辺縁系から大脳基底核に至るま
で、広く分散して存在し、つな
がりのある回路を形成している
ことが分かってきています。

研究グループは先行研究により、
マカクザルの前帯状回皮質の微
小電気刺激によって、罰の過大
評価が起こることを見い出して
います。 この前帯状回皮質の
解剖学的な結合関係から、線条
体のストリオソーム構造が、こ
の部位の主な投射先であること
が分かっていました。 また、
対応する脳部位をラットで調べ、
ラット前辺縁系皮質からストリ
オソームに至る経路の選択的な
操作を光遺伝学によって行い、
線条体ストリオソーム構造が不
安の生成に因果的に関わること
を突き止めていました。

今回の研究ではこのような不安
の生成に関わる場所が霊長類の
線条体にもあるのか、つながり
のある帯状回皮質と線条体に、
機能の違いはあるのかを、マカ
クザルの線条体の尾状核を対象
に、微小刺激法を用いて尾状核
局所回路の機能を調べたという
ことです。研究グループは、マ
カクザルに葛藤を伴う価値判断
を必要とする課題を行い、尾状
核を微小な電気で刺激して、局
所神経回路の機能を調べました。
その結果、ある部位を刺激する
ことによりサルが罰を過大評価
することを突き止めたという事
です。この悲観的な意思決定は、
刺激実験終了後も長期にわたり
持続することから、持続的な悲
観状態が引き起こされることが
分かったということです。

また、尾状核の刺激は、同じ意
思決定を異常に繰り返す現象を
誘導することも判明しました。
さらに、刺激実験時に尾状核の
神経活動を、同時記録し、この
持続的な悲観状態と、局所電場
電位のベータ波振動が相関する
ことも発見したとしています。

今回の研究から、前帯状回皮質
に加えて、尾状核の一部の異常
な活動によっても罰の過大評価
が引き起こされることが判明し
ました。この成果について研究
グループは、「将来的には、こ
の一連の研究がヒトの不安障害
やうつ病を操作、あるいは治療
のための基盤となることを期待
している」と述べています。

ネガティブな感情に対抗する脳

科学的手法について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
氷菓を過大評価した。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 運動不足が原因で,命に関わる病気にかかるリスク

 
 
 
 
 
 
 
 
 
世界保健機関(WHO )は9月5
日、運動不足が原因で命に関わ
る病気にかかるリスクが高まっ
ている成人が世界で14億人余り
に上るとの研究結果を発表しま
した。世界的に運動量は20年近
くにわたってほとんど変わって
おらず、改善を促しています。

英医学誌ランセット(The La
ncet)に掲載された論文による
と、世界の女性の3分の1、男性
の4分の1が運動不足を原因とす
る心臓病や糖尿病、ガンなど、
命にかかわる病気にかかるリス
クにさらされています。各国が
豊かになり、快適な座りがちの
ライフスタイルが広がっている
ことが背景にあります。

研究では世界168 か国・地域
の190 万人を対象に2016年の運
動量を追跡調査しました。その
結果、世界の成人の4人に1人に
当たる14億人余りが運動不足で
あることが判明しました。WHO
は論文の中で「運動不足は非伝
染性疾病の主要な危険因子であ
り、心の健康や生活の質にも悪
影響を及ぼす」と警鐘を鳴らし
ています。

各国で公衆衛生当局等が運動
のメリットを訴えるさまざまな
取り組みをしているにも関わら
ず、2001年以降、運動量に改善
が見られない事も分かりました。

WHO は成人に対して、早歩き
や水泳、軽いサイクリングなど
の「中程度の運動」を少なくと
も週150 分、またはランニング
やチームスポーツなどの「激し
い運動」を少なくとも週75分行
うことを推奨しています。

研究ではこのほか、貧困国と
富裕国、男性と女性の間で運動
量に著しい違いがあることなど、
いくつかの懸念される傾向も浮
き彫りになりました。

女性が男性よりも運動不足と
される傾向は世界のほぼ全ての
国で見られましたが、特に顕著
だったのはバングラデシュ、エ
リトリア、インド、イラク、フ
ィリピンでした。こうした国々
では、女性は家で育児や家事を
するべきとの考えが根強く運動
の時間が全く持てないことすら
あるそうです。

運動不足で衰える生命力と血流

について解説している動画です。

 
 


 
 
蛍光ペンを携行する傾向が見
られた。

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
持続的で悲観的な価値判断を
引き起こす脳部位を、マカクザ
ルの尾状核で同定と発表したの
は、偉大な業績です。 ヒトの
不安障害やうつ病を操作、ある
いは治療のための基盤となる事
を期待したいと述べているよう
に持続的で、悲観的な価値判断
が為されるようになるとうつ病
や不安障害になると考えられま
す。逆に言うと、この尾状核の
部位を破壊すると楽天的になり、
持続的で、悲観的な価値判断を
するのが難しくなるのではない
でしょうか?
世界保健機関(WHO )は9月5
日、運動不足が原因で命に関わ
る病気にかかるリスクが高まっ
ている成人が世界で14億人余り
に上るとの研究結果を発表した
のは、残念なことです。運動の
不足だけで、命に関わる病気に
なるという意識を持つ人はむし
ろ少数ではないかと考えていま
す。 そのような思考に陥ると、
運動することを軽視したり運動
の効用を全く考えないと言った
誤った行動に出る可能性が高く
なります。その結果、命に関わ
る病気にかかると考えるのが、
妥当ではないでしょうか?

至高の嗜好について思考した。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
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