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2019-07-24 04:40:06

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診療マル秘裏話  号外Vol.1285 平成30年9月20日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)緑内障モデルマウスで,視神経障害のバイオマーカーを同定
2)メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の小規模感染

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 緑内障モデルマウスで,視神経障害のバイオマーカーを同定

 
 
 
 
 
 
 
 
東北大学は8月24日、緑内障
モデルマウスを用いて、視神経
障害のバイオマーカーを同定し
たと発表しました。この研究は、
同大大学院医学系研究科眼科学
分野の中澤徹教授、佐藤孝太助
教、同大東北メディカル・メガ
バンク機構の山本雅之教授、三
枝大輔講師らのグループによる
ものです。研究成果は「Scient
ific Reports」オンライン版に
掲載されました。

緑内障は網膜神経節細胞が障害
を受けて視野が狭くなる疾患で
す。国内における40歳以上の緑
内障有病率は5.0%(20人に1人)
と報告されており中途失明原因
としては1位の疾患です。

現在、緑内障の治療は点眼薬や
手術によって眼圧を下げること
が第一選択とされています。し
かし、眼圧コントロールが良好
であっても病状が進行してしま
う緑内障患者が少なくないとい
うことが問題視されていました。

今回、研究グループは、眼圧以
外の要因で進行する緑内障の病
態解明のため、モデル動物とし
て視神経挫滅マウスを作成しま
した。すでに確立した網羅的メ
タボローム解析手法を用いて、
病態モデルマウスから得られた
網膜に含まれる生体分子の解析
を行いました。

これにより得られた成分の多変
量解析から、病態の進行に伴っ
て有意に変化する成分を抽出し
て質量分析を行い、緑内障の進
行度に伴って変化する分子を同
定しました。さらに、網膜神経
節の細胞死に先立って網膜内の
核酸塩基が減少し、複数種のリ
ン脂質が増加することを見出し
ました。また、「L-アセチルカ
ルニチン」がガングリオン細胞
層において顕著に増加している
ことも判明しました。緑内障の
進行度を予測するバイオマーカ
ーとしてL-アセチルカルニチン
が有用である可能性も示したと
いうことです。

今回の研究では、眼圧非依存的
な視神経障害を原因とした網膜
神経節細胞死に関連する可能性
の高い分子が明らかになりまし
た。この分子の機能を解析する
ことにより、新たな緑内障治療
における創薬あるいは医療技術
の開発が期待されます。今後に
ついて、研究グループは「ヒト
臨床検体での詳細な解析やコホ
ート研究における、オミックス
解析等のビッグデータ解析を通
じて、緑内障の疾患予防に資す
る新たなバイオマーカーの開発
と、臨床診断への応用を目指し
た研究を進めていく」と述べて
います。

緑内障の診療について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
詳細な取引の解析で、商才を
発揮する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の小規模感染

 
 
 
 
 
 
 
愛知医科大病院(愛知県長久
手市)は8月28日、院内でメチ
シリン耐性黄色ブドウ球菌(MR
SA)の小規模集団感染があった
と発表しました。入院患者1人
が感染症を発症しました。この
ほか、既に退院した2人を含む
6人が保菌状態となりました。
計7人はいずれも新生児です。
新生児集中治療室(NICU)
と新生児回復治療室(GCU)
の患者さんを調べて判明しまし
た。

病院は、すでに瀬戸保健所に
報告しています。8月28日から
NICUとGCUの新規入院患
者の受け入れなどを制限してい
ます。

MRSA感染症についての再現

ビデオについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 
班名が判明する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
緑内障モデルマウスを用いて、
視神経障害のバイオマーカーを
同定したと発表したのは偉大な
業績です。緑内障は、進行性で
不可逆的な視野欠損が拡大する
病気です。それゆえ視神経障害
のバイオマーカーが同定された
のは喜ぶべきことだと思います。
現在、緑内障の治療は点眼薬や
手術によって眼圧を下げること
が第一選択とされています。し
かし、眼圧コントロールが良好
であっても病状が進行してしま
う緑内障患者が少なくないとい
うことが問題視されていますの
で、眼圧以外の因で進行する緑
内障の病態解明のため、モデル
動物として視神経挫滅マウスを
作成したのはスマートな手法と
言えましょう。緑内障の進行度
を予測するバイオマーカーとし
てL-アセチルカルニチンが有用
である可能性が示されたのは、
素晴らしいことです。
愛知医科大病院(愛知県長久
手市)は8月28日、院内でメチ
シリン耐性黄色ブドウ球菌(MR
SA)の小規模集団感染があった
と発表したのは由々しきことで
す。入院患者1人が、感染症を
発症し、そのほか、既に退院し
た2人を含む6人が保菌状態と
なったことは残念でなりません。
計7人はいずれも新生児である
ことを考えると本当に痛ましい
としか言いようがありません。
しかし、昔のようにMRSA対策の
抗生物質がバンコマイシンに限
るということはなくなり、ザイ
ボックス、シベクトロ等のオキ
サゾリジノン系抗菌薬も出てき
ているので、以前ほどの脅威は、
ないものの、依然として効果の
ある抗生物質は少ないので院内
感染には十分注意が必要です。

依然として以前のような脅威
が存在する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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